なぜグローバリズムは、ブルシットジョブを増やすのか?【補助輪おじさんからの卒業】 | イエ&ライフ

なぜグローバリズムは、ブルシットジョブを増やすのか?【補助輪おじさんからの卒業】

youtube原稿

今回の動画は、「補助輪おじさんからの卒業。なぜグローバリズムは、ブルシットジョブを増やすのか?」ということで、やっていきたいと思います。

 

1、はじめに

昨年は、生成AIの進化スピードが凄まじかったこともあって、「AIの進化で、ホワイトカラーが消滅する」みたいな動画が、かなり話題になったように思います。

 

 

実際、生成AIバブルで昨年前半はNVIDIAの株価が大きく上がり、後半からはGoogleの親会社のアルファベットが大きく上昇してきました。

そして、アマゾンやマイクロソフト、メタなどのビッグテックによる、AIを理由とした強烈なリストラも進んできました。

 

また、日本でも、パナソニックや三菱ケミカルなどの大企業が、黒字にも関わらずリストラを発表しており、いよいよ日本でも、生成AI を理由としたホワイトカラーの首きりが本格化していきそうな雰囲気になっています。

しかし、そもそも、今起こっている生成AIを理由としたリストラとは、一体何なのでしょうか?

 

(参考:Futurism)

 

昨年10月に、ChatGPTの運営企業のオープンAIのCEO、サムアルトマンが、この点についてインタビューを受けた記事があるのですが、

「そもそも、AIで奪われる雇用って、元々必要なかったのでは?」という、挑発的な回答をしていました。

 

ちょっと抜粋しますと、

「(50年前の)農家の人たちは、(今の仕事が仕事として成り立つことを)信じてくれないだけでなく、私やあなたのやっていることを見て、『あれは本当の仕事じゃない』と言う可能性が高いんです」

(参考:Futurism)

以上です。

 

まあ、50年前の農家であれば、そう思うのも無理はないと思うかもしれませんね。PC使ってパチパチしている人は結構多いでしょうからね。

ですが、それは何のためにやってるの?何を作ってるの?誰が喜ぶ仕事なの?といった、自分の子供から聞かれるような質問をされた場合に、上手く答えらる人がどれだけいるでしょうか?

 

この動画では、今起こっているホワイトカラーの仕事の消滅という現象が、単に技術の進化という話だけでなく、元々いらなかった仕事がついになくなる段階に来たのかもしれない、ということについて考察していきます。

それでは、参りましょう。

 

参考書籍

まず本題に入る前に、今回の動画の参考書籍をご紹介します。

それがこちらの「ブルシットジョブの謎」です。

 

(参考:アマゾン「ブルシット・ジョブの謎」)

 

著者は、酒井隆史先生で、大阪公立大学で社会学を専門にされている方でです。

デビッド・グレーバーの著作の翻訳を多数行なっており、日本でも有名な「ブルシット・ジョブ」は、酒井先生の翻訳によるものです。

 

それで、こちらの新書は、ブルシットジョブという仕事がなぜ増えているのか?について、グレーバーの他の著作を横断しながら、解説してくれているのですが、日本の仕事事情を、いろいろ例え話に挙げてくれているので、とても理解しやすいと思います。

(参考:アマゾン「ブルシット・ジョブの謎」)

 

それでは、本題です。

 

2、ブルシット・ジョブとは何か?

最初に、ブルシットジョブについて説明します。

ブルシットジョブとは、日本語に訳すと、「くっそどーでもいい仕事」という感じでしょうか。

 

(参考:Wikipedia「Bullshit Bobs」)

 

その意味するところは、「社会的に全く価値がないのに、価値があるようなフリをしなければいけない仕事」という意味になります。

働いている自分自身もクソだと感じて、自覚しているため、心が病んでしまうような仕事のことですね。

 

(参考:Wikipedia「Bullshit Bobs」)

 

それで、グレーバーは、こういう自覚を持って仕事をしている人たち、250人にインタビューをしてみたところ、5つに分類できることを発見しました。

その5つの分類とは、

①取り巻き

②脅し屋

③尻拭い

④書類穴埋め人

⑤タスクマスター

の5つです。具体的にみていきましょう。

 

(1)取り巻き

1つ目は、取り巻きです。

取り巻きとは、「誰かを偉そうに見せたり、偉そうな気分を味わわせるという、ただそれだけのために存在している仕事」のことを指します。

 

(参考:日経BP)

 

例えば、ドアマンとか、会社の受付、役員の秘書、会社の役員などの人がそれに当たります。

ただ、一応、念の為言っておくと、これらの仕事についている人の全員が、それに当てはまるわけでもありません。

 

例えば、ドアマンの人だって、その人が立っていることで、無知らぬ人がそのビルやお店に入って来にくくなるという、セキュリティ的な役目を感じている人はいるでしょう。

ですが、そのような役目も感じられないほどに、誰も来ない場所で突っ立っている仕事であれば、「俺、いる?」と思いやすいと思います。

 

こんな感じで、ブルシットジョブというのは、その仕事に携わっている人の主観的な感覚がまずありますので、第三者がそれを見て、ブルシットジョブだ!と判断するのは、ちょっと危ないかなと思います。

ただ、個人的には、偉そうなくせに無能な人は、ブルシットジョブ呼ばわりでいいと思っています。

 

昨年、大赤字を出して経営者が逃げ出した日産では、それまで55人の役員がいたようですが、新体制になって8割カットの12人にまで減らしました。

赤字でろくな車も作れず、大量に役員に高額な給料を払い続けて、挙げ句の果てに追浜工場のリストラとか、完全に前の経営陣は、無能なおっさんとその取り巻き集団だったということですよね。

この切られた役員は、経営者を偉そうな気分を味わわせるという、ただそれだけのために存在していたと言えるでしょう。

 

(2)脅し屋

2つ目は脅し屋です。

脅し屋とは、「人を何か脅し立てるような要素を持った雇われ人」のことです。

 

(参考:Smithonian magazine)

 

例えば、軍隊やロビイスト、企業弁護士、広告屋などがそれにあたります。

真ん中の記事は、1919年に出された制汗剤の新聞広告についてのものなのですが、その当時、自分の汗臭さを気にする女性というのは、全体の3分の1ほどだったそうです。

 

そんな状況の時に、「汗臭い女は嫌われる」的な広告を出し始め、それまで汗臭さを意識していなかった女性たちの恐怖と購買欲を掻き立てて成功しました。

このエピソードは、コピーライティングの教科書的な本でも成功例として取り上げられるようなものなのですが、よくよく考えてみると、それまで何とも思っていなかった人たちに対して、恐怖を植え付けて売りつけるのってどうなの?と思えます。

 

その行き過ぎた結果、ダイエットのしすぎて拒食症になってガリガリになったり、最近ですと、韓国流の整形をやりすぎて、カリカリ女と馬鹿にされるようになったりと、なかなか悲惨な目に遭っている人もいます。

こういう仕事も、上司からプレッシャーをかけられている時は、そんなに思わないかもしれませんが、ふと振り返ってみると、あれって人のためになったんかな?と思う瞬間があるようですね。

 

(3)尻拭い

3つ目は、尻拭いです。

尻拭いとは、「組織の中に欠陥が存在しているために、その仕事が存在しているに過ぎない被雇用者」のことです。

 

(参考:PR Times)

 

例えば、解約対応のコールセンターなんかがそうですね。

日本の定期購入型の通販は、最近は何も買ってないのでわかりませんが、以前はネットで申し込めるくせに、解約は電話じゃなきゃダメみたいな、クソ仕様のものが多かったと思います。

 

また、そういう商品の口コミを見ると、電話してもつながりにくくて、全然解約できないという最低評価のものも結構見かけました。

これって、企業がわざと解約しづらくすることで、売り上げを増やそうとするせこい手口だと思うのですが、そのような解約担当のコールセンタースタッフって、そういうイライラをお客さんからぶつけられますし、そもそもネットで解約できるようにしておけばいいので、いらないし、ただのサンドバッグ要員でしかありません。

こんな感じの、ただの殴られ役、サンドバッグ要員みたいな仕事は、ブルシットジョブと感じる人は多いと思いますね。

 

(4)書類穴埋め人

4つ目は、書類穴埋め人です。

書類穴埋め人とは、「ある組織が実際にやっていないことをやってると主張できるようにすることが、主要ないし唯一の存在理由であるような被雇用者」のことを指します。

 

(参考:日経新聞)

 

具体例としては、粉飾決算を指示される会計担当者なんかがそうでしょう。

昨年はニデック、旧日本電産が粉飾決算が話題となりました。

 

東芝やオリンパスなど、古い会社の年寄り経営者が、今の世の中についていけずに、会計で誤魔化すパターンは日本の大企業のお家芸として続いているようですので、ニデックもその伝統を引き継いだのだと思いますが、とばっちりを喰らったのは、会計担当者ですよね。

こういう仕事は、詐欺と紙一重なので、犯罪を犯しているという罪悪感も背負いながらの仕事になるので、当事者はブルシットジョブどころではない精神状態になっているように思います。

 

(5)タスクマスター

そして5つ目は、タスクマスターです。

タスクマスターとは、「不要な仕事を作る人、または不要な上司」のことですね。

 

(参考:Note)

 

天下り先を作る官僚とか、そういう寄生虫みたいな人ですね。

これで思い出すのは、コロナ給付金をばら撒く際に、話題となったサービスデザイン推進協議会です。

 

この団体は、2020年に経産省が競争入札で、769億円で持続化給付金事業を請け負ったのですが、すぐに749億円で再委託し、20億円を中抜きしたことで批判を受けた組織です。

そして、この団体の定款は、作成者が経産省にある情報システム厚生課であることがわかっており、完全に経産省が天下り先を作るために、この組織づくりをしていたことが判明しています。

 

こういう狡いことをやる経産省という組織自体が、腐ってるなと思うのと同時に、これをやらされたであろう、若手の官僚は、「俺って、こんな社会のためにもならない、ただの税金の中抜きの寄生虫みたいなことをするために、官僚になったんだっけ?」と思ってないのかな?と気の毒になりました。

こんなことをやってるって、自分の子供に誇れるんでしょうか?

絶対に無理ですよね。

 

というわけで、こんな感じで、ブルシットジョブというのは、もし自分の子供に何の仕事をやってるの?と聞かれた時に、とてもじゃないけど、本当のことを言えないような、恥ずかしくて死にそうになる仕事のことを指すと言えます。

 

シットジョブ=底辺職

このようなブルシットジョブがある一方で、グレーバーは、シットジョブという仕事もあるといいます。

シットジョブとは、クソみたいな仕事ということで、社会から必要とされているけど、労働条件が悪く、社会的な評価も低いとされる仕事のことを指します。

 

(参考:レイズ・キャリア)

 

2022年に底辺職ランキングという記事を作っていた就活サイトが炎上しましたが、シットジョブの中身がそのまま当てはまるような感じですね。

それで、これを社会への貢献度と社会からの評価という2軸で表してみると、見事に正反対になっていることがわかります。

 

ブルシットジョブは、社会から必要とされていない、どうでもいい仕事なくせに、俺の仕事はすごいんだ!偉いんだ!というふりをしなければいけませんから、社会からの評価は高めになります。

一方で、シットジョブは、肉体労働系できつい仕事が多く、給料も低いということで、婚活なんかしても、なかなか女性の年収希望に合わず、評価が低めになってしまいがちですね。

 

(参考:Daily Mail)

 

ただ、アメリカでは、シットジョブが復権し始めており、例えば、年収12万ドル、日本円で1800万円以上もらえる自動車整備士の仕事が、5000人分足りないと、フォードのCEOがインタビューに答えていました。

日本ですと、300~400万円台なので、4倍以上ももらえるほどに、評価が上がっているんですね。

 

3、なぜグローバル化が進むと、ブルシットジョブが増えるのか?

このように、アメリカでは、今まで評価が低かった仕事が、徐々に復権する兆しを見せていますが、そもそもの話、なぜこれまでは、ブルシットジョブが評価されて、シットジョブが評価されてこなかったのでしょうか?

その理由として、経済のグローバル化が挙げられます。

どういうことなのか?詳しく見ていきましょう。

 

 

経済のグローバル化とは、簡単にいうと、人、モノ・カネが自由に動ける状態のことです。

そのため、世界中の企業や個人が、同じ条件で戦うことになるので、資金力・技術力のある大企業が勝ちやすいと言うことになります。

また、国家よりも企業や国際機関の方が強くなると言うことも言えますね。

 

イメージしやすいのは、このYouTubeでしょう。

一部の国を除いて、YouTubeは、世界中の人たちが利用していますから、海外のYouTuberの動画も簡単にみることができます。

 

しかも、日本語字幕をつけれたり、吹き替え機能もついているので、さらに性能が上がれば、テレビで吹き替えの映画を見るような気軽さで見ることができるようになるでしょう。

そうなると、例えば、登録者が4億6000万人もいるミスター・ビーストの無茶苦茶金をかけた面白企画を見る人だって、さらに増えるような気がしますし、同じようなジャンルで戦っているYouTuberや、低予算でくだらない番組しか作らないテレビ局は、さっさと淘汰されていきそうです。

そして、登録者4.6億人のミスタービーストは、さらに5億人、10億人と登録者を増やしていくことでしょう。

 

 

また、YouTubeなどのSNSに投稿される動画は、政府の発表よりもはるかに大きな影響力を持っています。ここ1、2年で目立つのは、SNSで情報発信を続けてきた政党の躍進です。

これまでは、選挙カーに乗って、自分の名前を連呼するだけ、わざわざ集会場所に行くか、HPを見にいくか、NHKでたった数分の候補者演説を聞くか、と言う、国民が判断できるような情報を提供しないような、クソみたいな選挙制度になっていました。

 

ところが、国民民主党や参政党などの政治家が、連日のように自分たちの考えを発信するようになり、それで議席を増やす状況へと変わってきています。

これは、むしろいい例かもしれませんが、こんな感じで国よりも企業や国際組織の方が影響力を持つようになってきているのは、グローバリズムが進んできた結果と言えるでしょう。

 

では、この結果起こっていることは何なのでしょうか?

私が思いついたものも含めて、3つご紹介します。

 

(1)規模拡大、海外展開で、管理の仕事が増加

1つ目は、規模拡大や海外展開によって、管理の仕事が増えたということです。

 

(参考:エン転職)

 

特に海外展開する場合には、各国の規制や国際会計、各国の状況を把握するための報告体制など、管理関係の仕事が増加します。

さらに、自社で海外に支店を作るだけでなく、企業買収や合併も増えているので、持ち株会社と子会社という関係になって、管理をする企業も増えてきました。

 

このように、企業がどんどん拡大、海外展開していくと、組織関係がどんどん上下に長くなって、階層化していきます。

階層化するということは、上と下との情報のやり取りが出てくるので、それぞれの会社の中で、そのやり取りをする部署が必要となります。

 

その結果、茶坊主みたいな伝言役の仕事や、子会社を見張るだけの獄卒のような仕事などが増え、さらに、そんな部署にも一応、お飾りみたいな上司が必要になって、ブルシットジョブが入り込む余地が増えていったというわけです。

 

(2)株主向けの紙芝居や猿芝居の増加

2つ目が、株主向けの紙芝居や猿芝居の増加です。

経済のグローバル化が進むということは、大企業がさらに拡大しますので、上場企業の存在感が増してきます。

 

(参考:社食ごちめし)

 

また、グローバル化するということは、株主も、海外投資家の割合が増えていきますので、株主向けのアピールもする必要が出てきます。

2000年前後までは、上場企業でも、銀行や関連企業との株の持ち合いをしてたので、そんなプレッシャーは少なかったですが、小泉竹中の構造改革で、そういった持ち合いはやめろと売らせて、外資に買われてしまったので、株主を意識した経営をしなければいけなくなりました。

 

その結果、企業の株主総会でも、経営三カ年計画といった嘘くさい紙芝居をする会社が普通になりましたし、環境がどうとか、人権がどうといった、欧米のポリコレを真似た猿芝居をする必要も出てきました。

例えば、ビッグモーターの相方の損保ジャパンは、お客さんの車にゴルフボールをぶつけながら、客から金をむしり取ってましたが、親会社はSDGsに配慮してるとアピールして、2021年はSDGsランキングで2位を取っていました。

 

このように、本業ではヤクザ顔負けの商売をやる代わりに、木を植えるとか、どっかに寄付するとか、そんな無駄な仕事で点数稼ぎをする会社はいくらでもあります。

そんなことするなら、本業をまともに治せよと思うのですが、日本の金融機関は体質がヤクザなところが多いので、こうせざるを得ないのでしょう。

 

(参考:Fox News)

 

そして、さらにこの動きを加速させてきたのが、欧米の金融機関による猿芝居の強制です。

欧米の金融機関は、トランプ政権前までは、ポリコレで頭がイカれていましので、こちらの左側の画像に見られるような、ESGスコアと言われる点数が高くないと、金融機関から安い金利で金を借りることができなかったりなど、色々と強制してきていたのです。

 

この左側の画像は、UBIソフトという、アサシンクリードシャドウズという、日本が舞台なのに、黒人侍を主人公にゴリ押しして、売り上げが大爆死して、株価もピークの20分の1にまで下がってしまったクズ会社のものです。

この中には、人事政策で人種差別してませんか?とか、そういうポリコレ要素もしっかり見られていたため、そのために、アサシンクリードでも、黒人侍を起用したのではないかと思われます。

 

実際、右側の記事によると、例え売り上げが減っても、ポリコレ基準を満たしていれば、融資を引っ張ってこれたという話なので、そういう誰も得しない猿芝居をするためだけに、雇われる人というのは、世界中の上場企業にいると思われます。

 

(3)底辺職で働きたくない大卒が、NGOに闇落ち

3つ目が、底辺職で働きたくない大卒が、NGOに闇落ちしているということです。

アメリカでは、昨年末からミネソタ州で大規模な福祉詐欺が暴露されて、連邦政府が補助金を止めたり、違反者を逮捕する動きが出ており、それに民主党支持者が抗議活動を行なっています。

 

(参考:X@IterIntellectus)

 

その中でも、AWFUL(Affluent White Female Urban Liberal)と呼ばれる、富裕でリベラルで、都市部に住んでる白人女性の暴れっぷりが酷い状況です。

アメリカの高学歴の女性も日本と変わらず、文系学部出身が多く、メディアや教師、NGOなどに就職している人の割合が多いと思われます。

 

そういう学歴が高いくせに、何もできない文系女性が、NGOに入って、政府は可哀想な移民に金を出せ!と凄んで、給付金をぶんどっているというわけです。

欧米の左翼は、ポリコレ、気候変動詐欺が進むほど得をする金持ちから支援されている、取り巻きであり、脅し屋だと言えるでしょう。

 

(参考:Fox News)

 

実際、APTという調査機関の報告書によると、欧州の5つの慈善団体が、米国の気候変動や政治関係の非営利団体に約20億ドル、3000億円の資金を流していたことが判明しました。

気候変動については、一昨年のCOP29で、先進国が途上国に年間3000億ドル、約50兆円近いお金を支援するという約束が決まっており、そこに入り込めれば、たんまりと儲かると考えている欧米のグローバリストは多いのです。

 

そのため、アメリカ国内の圧力団体として、このような左翼NGOに入って、給料をもらってるのだと思います。

ということで、ここまでを一度まとめてみると、こんな感じになります。

といった感じでしょうか。

 

なぜ、シットジョブの仕事は給料が安いのか?

では、ブルシットジョブが増えているのは分かったとして、なぜその反対の底辺職は、社会から必要とされるのに給料が安いのでしょうか?

 

(参考:wikipedia「楽園追放」)

 

これは、欧米社会においては、キリスト教の中にある、2つの観念が影響していると言います。

1つ目は、労働は神から与えられた罰という観念です。

 

アダムとイブは、知恵の実を食べた罰として、楽園から追放され、労働しなければいけない体にさせられてしまいました。

この聖書の教えから、労働=苦しまなければいけないという意識が生まれたと言います。

 

もう1つは、それと同時に、労働とは無から何かを生み出す創造であるという観念もあるということです。

これを組み合わせると、労働は苦しいだろうけど、価値あることをやれてるので嬉しいだろ!だったら、給料が安くても文句を言うな!となるわけです。

 

(参考:朝日新聞)

 

では、日本はどうでしょうか?

例えば、日本では、教師は聖職者であり、安月給でも文句は言うべきではないと言うプレッシャーはあると思います。中学、高校の教諭なら部活の顧問をやるのは当然と思われていた時期もありましたしね。

また、公務員に対しては、「公僕」と言う、国民に奉仕すべき存在なんだから、楽するなんてけしからん!みたいな意識もあると思います。

 

その一方で、底辺職ランキングに見られるような、差別意識もある人は一定数いると思います。だからこそ、こんな記事が生まれて、それを見る人もいるわけですからね。

これは、おそらく、江戸時代の身分制の名残が、そのまま現在の日本人の職業意識に続いているのではないでしょうか?

 

例えば、公務員に対して、清廉潔白さを求める意識というのは、公務員を武士階級のような存在として見ているからでしょう。

私たちは、江戸時代の武士階級に対して、汚職をしまくって、民を苦しめてきたみたいなイメージを持っていません。

田沼意次は、賄賂で失脚したと歴史で学びましたが、中学、高校の歴史で出てくる、金に汚い支配者って、それぐらいではないでしょうか?

 

また、江戸時代には、えた・ひにんと呼ばれる、士農工商から外れたアウトカーストの人たちがいました。

これらの人たちは、死んだ牛や馬の処理や、革製品の製造、葬儀、清掃、芸能、番人などの仕事についていたといいます。

 

要するに、社会に必要だけど、みんなあまりやりたがらない仕事をさせられていたというわけです。

インドのアウトカーストの人たちも、同じような仕事に従事させられているといいますので、やはり、みんながやりたがらない仕事は、差別的な身分を作って、そこの人たちにやらせるということは、いろいろな国がやってたんですね。

 

(参考:働き方ASU-NET)

 

でも、今はそんな身分制度なんてないじゃん!と思うかもしれませんが、グローバリズムが進むと、新しい身分制度ができてしまいます。

それをグローバーは、経営封建制と言ってます。

 

大企業が現地の企業を買収して、さらに子分を増やしていくと、企業の組織体制は、上下に長い階層制になります。

1番上は、持ち株会社で、その下に事業会社、さらにその子会社や、各国の拠点、さらに、その国の支店と、どんどんピラミッド型の組織として成長していきます。

 

そうなると、それぞれの会社で働く人は、それより上に位置する会社よりも身分が低くなります。

親会社からの指示だから、上司からの命令だから、社長が言ってるから、などなど、こんなの完全に身分制ですよね?

なので、大企業に就職したいというのは、言うなれば、武士になりたいと言ってるようなものなのでしょう。

 

日本も含めて、先進国の進学率は年々上昇傾向ですから、親からは、いい大学に入って、いい会社に入れ、という期待を感じているお子さんは多いと思いますし、周りの友達が塾通いしていれば、自然と周りの人間は武士階級に入るために、より良いステータスを手に入れるために、頑張ってるんだなと感じるでしょう。

良いステータスが生まれれば、逆の悪いステータスも浮き彫りになります。

それが、底辺職ランキングという、失礼な形で浮かび上がってきたのではないでしょうか?

 

この差別意識にしっぺ返しを喰らう日本人

しかし、はっきり言って、この考え方は100%間違いです。

それは、昨今の日本の人手不足によって、社会が回らなくなってきていることからも、一目瞭然でしょう。

 

(参考:産経新聞)

 

路線バスの運転手の成り手がいなくなって、買い物や病院にもいけない人が増えていたり、土木・建設業で働く若手がいなくて、全国の大都市の再開発工事がストップしたり、道路が陥没する事故が起こったり、水道管が破裂して洪水になったりと、実際に手を動かす人たちを蔑ろにしてきた結果、日本中のあちこちで、おかしくなっています。

霞ヶ関で、自分より10も20も年上の、息が臭え親父たちの天下り先をせっせと作ってる経産省の若手なんて、ゴミみたいな価値しかないんです。さっさと辞めて、まともな仕事に就けばいいのにと思っちゃいますね。

 

 

では、何がどう間違っているのか?というと、お金に対する認識です。

これをハッキリとわかりやすく語っているのが、アメリカの作家アイン・ランドの「肩をすくめるアトラス」という小説です。

 

その部分を抜粋しますと、

「お金の根底にあるのが何かを考えたことがありますか?お金は生産された商品と生産する人間なくしては存在し得ない交換の手段です。

 お金は、取引を望む人間は交換によって取引し、価値のあるものを受け取るには、価値のあるものを与えなければいけないという原則を形にしたものです。」

(引用:アイン・ランド「肩をすくめるアトラス」第二巻 p125〜126)

以上です。

 

つまり、お金というのは、それと交換する対象となる商品と、その商品を作る生産者があって、初めて機能するものなのです。

お客さんがお金を払ってくれる商品、サービスを提供する、この基本原則なしに、くだらない天下り官僚のために、「こういう制度を作って、ここに俺たちが入り込めば、金が流れ込んでくるよね」みたいなことばっかり考える人間が増えれば、国がおかしくなるもの当然です。

 

4、ブルシットジョブを壊すトランプ

だからこそ、現在のトランプ政権は、このような気狂いどもを追い払うために、あれこれやり始めているのです。

トランプ政権は、反グローバリズムを掲げている政権です。

 

(参考:BBC)

 

それは、今年のダボス会議に殴り込みに行って、「グローバリズムは失敗した」と、ルトニック商務長官に発言させたことからも明らかです。

そして、この反グローバリズムを掲げているということは、反ブルシットジョブ的でもあります。

 

例えば、

①国内製造業の復活は、アメリカ人に意味のある仕事を提供するということにつながりますし、

②左翼NGOの取り締まりは、補助金詐欺を止め、社会を乱す活動家という、何の価値も生まない仕事を潰すことにつながりますし、

③気候変動詐欺政策の停止は、電気料金の引き下げによる国内製造業の復活にもつながりますし、やはり無駄な補助金に群がる、クズなエリートの稼ぎ口を減らすことにもつながります。

全部、ブルシットジョブの削減につながっているんですね。

 

(参考:MIT Technology Review)

 

そして、今年のダボス会議で、大きな話題になっているのは、面白いことに、AI とトランプ政権なのだそうです。

AI は、ホワイトカラーの仕事を奪うという議論になってますし、

トランプ政権は、グローバリズムの秩序を壊し、ブルシットジョブ的な世界を終わらせようとしています。

 

なので、どちらもブルシットジョブを壊す存在という意味で共通しているのです。その2つのテーマが、グローバリズムの総本山であるダボス会議の話題を掻っ攫っているというのは、もうこの会議自体の存在価値がゼロになりつつあるということなのでしょう。

ブラックロックのCEOで、ダボス会議の暫定共同議長のラリー・フィンク氏は、今回の開催にあたり、「もう俺たちグローバリストは、世界中の人たちからの信頼を得ていない」と発言していました。

 

カナダのカーニー首相も、古い秩序は戻ってこないと言ってましたし、もうこういう寄生虫みたいな人たちが、偉そうにする時代は終わっていくのでしょう。

となると、日本においても、ホワイトカラーのおっさん、おばさんたちの淘汰は、これからさらに進んでいくものと思います。

 

 

先ほどご紹介した、アイン・ランドの言葉の通り、お金というのは、自分が生み出した分の価値だけ、受け取ることができる、という基本原則の世界に近づいていくはずですので、

大企業という補助輪をつけたまま生きてこれた人たちも、黒字リストラという形で、少しずつ追い出されていくのでしょう。

 

高市政権は、トランプ政権と近い反グローバリズム的な政権だと思うので、ブルシットジョブを生み出すような、意味のない補助金政策は、おそらく辞めていく方向に向かうと思います。

じゃないと、本当に人手不足で、社会が成り立たなくなっていきますからね。

なので、ホワイトカラーは、会社という補助輪を外されて、自由に動けるけど不安定な自立の道を歩まされる人が増えると予想しています。

 

この記事を書いた人
ゴトウ

証券会社で12年間勤務。営業と店舗マーケティングに従事後、2018年から当サイト「イエ&ライフ」を運営しています。

不動産価格の動きの理解や今後の予想は、金融マーケットの知識があると理解しやすいため、読者のお役に立てるのではないかと、サイトを運営しています。

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