この記事では、リモートワークや退職後の移住を考えている人向けに、川越市の魅力について、解説していきます。
(この記事の作成者は、隣り街のさいたま市に住む、在宅勤務10年の40代後半のおっさんの視点ということで、予めご了承ください。)
また、動画も作成しました。ほぼ同じ内容となっています。
なお、この記事では、主に2つのエリアについてご紹介しています。
- クレアモール(下図の青い線)
- 観光エリア(下図の赤色で囲まれたエリア)
これらの位置関係を地図で表すと、このようになります。↓
川越駅から、北へ2kmぐらいまでのエリアになります。では、さっそく参りましょう。
1、クレアモール商店街がすごい
川越市のクレアモールの凄さを知ったのは、2021年の冬に川越市を訪れた時でした。その前の年に新型コロナの感染拡大が起こり、多くの店舗で影響があった時期です。
ところが、古い街並みが残る観光エリアでは、ほとんど人がいなかったのに対して、クレアモールには人があふれていたのです。
さいたま市に住んで18年経ちますが、隣町にこれほど活気のある商店街があることを、この時初めて知って衝撃を受けました。
そして、今年2023年10月、しかも平日の昼間に改めて訪れたわけですが、相変わらず活気に満ちていました。
(1)クレアモールの何がいいのか?
実際に歩いてみて、クレアモールに人が集まる理由を考えてみました。思うに、3つあると思います。
- アーケードがないので、晴れた日に歩くと気持ちいい
- 道幅が狭いので、にぎわっているように感じられる
- いろいろなお店が出店していて、老若男女が集まっており、リラックスした雰囲気
①アーケードがないので、晴れた日に歩くと気持ちいい
その点、クレアモールは、アーケードがなく、晴れた日に歩くのは気持ちがいいです。(雨の日や、真夏はちょっと辛いかもしれません)
そのため、ちょっと気分転換にとか、散歩がてらに立ち寄る、という人は結構多いと思います。
なお、クレアモールでは、買い食いできるお店がなく、禁煙のため、歩道もキレイで、ストレスなく歩けるのみ魅力です。
②道幅が狭いので、にぎわっているように感じられる
人が集まっているところには、ちょっと立ち寄ってみたくなるのが、人間の本能に組み込まれているのではないでしょうか。
クレアモールの道幅は、上の画像の通り、トラックが1台が余裕で通れるぐらいの広さしかありません。4〜5人並んで歩くと、追い越せないような状況になります。
(なお、13〜18時は、歩行者天国になりますし、ほとんど車は通りません)
そのため、人の密度が高くなりやすく、「多くの人が歩いていて、にぎわっている」という印象を持ちやすいです。そのため、「にぎわっていて、何だか楽しそう」というイメージが生まれ、利用する人が多いのではないでしょうか。
③いろいろなお店が出店していて、老若男女が集まっており、リラックスした雰囲気
クレアモールの全長は、約1.2kmとかなり長いですが、南側800mがメインの商店街です。
(車道を超えた北側400mは、スーパーやブックオフなどのお店はあるものの、ホテルやマンションも混在しており、どこにでもある居住エリアという感じです)
で、この800mの商店街の中には、いろいろなお店が出店しています。
飲食店、ドンキ、ダイソー、カラオケ、ゲーセン、コンビニ、フィットネスジム、百貨店、銀行、整骨院、本屋、家電屋などなど。
約100店舗以上のお店が並んでいるだけあって、ほとんどの買い物が、ここで済みます。
紀伊国屋書店は1・2Fでそこそこの規模。星乃コーヒーもある
ショッピングモールとの違いは、シニア世代向けのお店もけっこうあるということです。
そのため、商店街を歩いている人を見ると、高校生〜シニア世代まで、かなり幅広い客層を集めることができています。
(2)なぜクレアモールが生き残れているのか?
前の章では、商店街そのものの魅力について考えてみましたが、この章では、立地などの外部の条件を含めて、クレアモールが生き残っている理由を考えてみます。
これまた私見ではありますが、
- 駅の利用者が多い
- イオンモールのような、大きなショッピングセンターがない
が大きいと思います。
①駅の利用者が多い
上の画像は、川越駅構内のものですが、2023年10月の平日の昼でこんな感じです。
2年前に来た時も(当時も平日の昼に行きました)、かなりの利用者の数に驚きました。
ウィキペディアによると、2018年時点での1日あたりの乗降者数は、JR・東武の両方を合わせて約20万人で、これは県内で7位の規模のようです。
ところが、これに加えて西武線の本川越駅も、クレアモールの近くに位置します。
こちらは2018年時点で、約5万人/日の乗降者数ですから、さらに多くの人がクレアモールを利用しやすい環境にあるわけです。
②イオンモールのような、大きなショッピングセンターがない
川越市は約35万人と、和歌山市や前橋市、奈良市などの、地方の県庁所在地レベルの人口の街です。
そして、これらの街の多くが、ロードサイドにある店舗やショッピングモールにお客さんを取られ、中心部の空洞化で悩まれています。
ところが、川越市は、これほどの規模の街なのに、イオンやアリオ、ららぽーとなどの、大規模なショッピングモールがないのです。
ウニクスというモールがありますが、川越店は約30店舗、南古谷店は約60店舗と、クレアモールの約160店舗に比べると、ちょっと少ないので、その辺りも、クレアモールの人気が続いている理由なのかもしれません。
規模の大きいショッピングモールは、店舗の数も多いですし、人もにぎわっているため、特に目的がなくても、「レジャー感覚で、なんとなく行く」ことって多いと思うのですが、そのような場所がないわけです。
そのため、クレアモールは、お客さんが他にとられにくく、多くの店舗が存続できているのでしょう。
2、観光エリアもにぎやか
(平日でもこんな感じで、にぎわっていました。外国人観光客が半分ぐらいの印象です)
観光地としての川越市の魅力といえば、江戸時代から続く蔵造りの街並みです。
観光客向けのお店が立ち並ぶ中央通りは、交通量が多いのに、観光客も多く、かなり混雑します。
なので、仮に移住をしたとしても、この辺りを散策することは、あまりないでしょう。
ですが、このようなメインストリートを一つ外れると、古い街並みはそれなりに残りつつも、地元の人たちに愛されているようなお店が、いくつも見られました。
地元のお客さんだけを相手にしてそうなお店だと、逆に入りづらい印象を持ちますが、観光客も入って、そこそこ売り上げもあるのでしょう。
けっこう、個人で運営しているカフェや飲食店を見かけました。
また、近くには、スカラ座というミニシアターもあるようです。
一般1,600円、シニア1,200円で、ちょっとマニアックな映画が多いようですが、トークイベントも開催されているようなので、コアなファンが多いのでしょうね。
観光エリアは、市内の中心部ということもあって、市役所や図書館などにも近く、徒歩でいろいろな用事を済ませることができます。
実際に住んだ場合には、この辺りを利用することは多いでしょう。
時の鐘の近くのスタバが、ちょっと非日常的な雰囲気
それと、観光名所である時の鐘から、3〜4軒ほど隣に、こんな感じのスタバを見つけました。
お客さんはほとんど外国人で、曜日や時間帯によっては、かなり混雑しそうです。
ですが、英語や中国語など、いろいろな言語の話が飛び交って、ここだけかなり異空間な感じがして、ちょっと非日常的な雰囲気を味わえます。
在宅勤務をしていて、仕事が行き詰まった時など、いい刺激となって、気分転換になりそうです。
3、まとめ(なぜ、リモートワーク・退職者にとって、川越市は魅力なのか?)
在宅勤務歴10年以上のわたしから見て、川越市の魅力とは、「いつでも、にぎやかさの中に身を置ける」ということだと思っています。
仕事をするときは、静かな環境の方がいいのは確かですが、気分転換がしたいときは、案外、静かな公園を歩くとかよりも、にぎやかな場所に身を置きたくなるものです。
例えば、
- スタバなどのカフェで、1人でPCやスマホで動画を見ている人
- 図書館で新聞を読んでいる人
などは、別に家でできることですし、わざわざ外に出る必要なんてないはずです。
なのに、あえてカフェに行ったり、図書館に行ったりするのは、誰かと話すわけでなくても、人のいるところに身を置きたい、という本能的なものが、人間には備わっているからだと思うんですよね。
その点、川越市の中心部は、買い物にも、新宿・池袋方面への移動にも便利、というメリットもありつつ、クレアモールや観光エリアなど、多くの人がにぎわう場所があります。
もし、あなたがこれからリモートワークで都心から離れた場所に住みたい、と考えているのであれば、一度、川越市を訪れてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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