(アイキャッチ画像出典:ウィキペディア Naopan, 栃木県道278号 福居町交差点)
この記事では足利市の
- 公示地価、基準地価
- この7年間の土地価格の動き
- 新型コロナの影響を含め、今後どうなるのか?
の3点について解説しています。
1、足利市の公示地価、基準地価の一覧
*詳しい地名を入力すると、絞り込めます。1文字からOK
*公):公示地価(2020.1.1現在)
*基):基準地価(2020.7.1現在)
住居表示 | 最寄駅(m) | 坪単価(万円) | 前年比変化率 | H25比変化率 |
---|---|---|---|---|
公)足利市朝倉町2丁目13番16 | 足利市(1500) | 17.1 | -0.4% | -2.1% |
公)足利市八幡町1丁目27番6外 | 足利市(1100) | 16.5 | -0.2% | -2.5% |
基)足利市朝倉町2丁目13番16 | 足利市(1500) | 16.9 | -1.4% | -2.9% |
基)足利市朝倉町3丁目3番14 | 足利市(900) | 19 | -1.7% | -2.9% |
基)足利市福富新町1513番1外 | 東武和泉(1300) | 5.9 | 0.0% | -6.3% |
基)足利市山川町字鹿島658番1外 | 足利(1900) | 12.1 | -1.1% | -7.6% |
基)足利市田中町917番6 | 足利市(300) | 17.7 | -2.5% | -7.6% |
基)足利市堀込町字宮前305番3 | 足利市(2000) | 12.1 | -1.6% | -8.0% |
公)足利市上渋垂町字伊勢宮429番8 | 福居(1100) | 10.2 | -0.6% | -8.9% |
公)足利市朝倉町字下614番9 | 東武和泉(750) | 12.3 | -1.1% | -9.0% |
公)足利市真砂町45番1 | 足利(2500) | 6.2 | 0.0% | -9.1% |
公)足利市今福町907番2外 | 足利(2800) | 6.4 | -0.5% | -9.3% |
公)足利市堀込町字大将陣3009番3外 | 足利市(2200) | 12.1 | -0.8% | -9.6% |
基)足利市福居町字東45番1 | 福居(270) | 9.6 | -1.7% | -9.7% |
基)足利市新宿町字大明神1020番1 | 福居(3000) | 5.5 | -2.4% | -9.8% |
基)足利市常見町3丁目9番5 | 足利(3400) | 9.3 | -2.4% | -10.8% |
基)足利市小俣町字町屋2775番外 | 小俣(2100) | 5.1 | -3.1% | -10.9% |
基)足利市川崎町字田島2321番1外 | あしかがフラワーパーク(2900) | 5.4 | -3.0% | -10.9% |
公)足利市名草中町字下宿1145番 | 足利(6900) | 5.9 | -2.2% | -11.0% |
公)足利市島田町字本屋敷858番10 | 福居(1600) | 7.1 | -1.4% | -11.2% |
公)足利市百頭町字赤城2110番5 | 福居(850) | 8.9 | -1.1% | -11.8% |
公)足利市伊勢町3丁目10番16外 | 足利(120) | 17.9 | -0.7% | -11.9% |
基)足利市羽刈町字下ノ宮745番7 | 県(1900) | 6.7 | -2.4% | -12.1% |
公)足利市板倉町字中ノ目707番4 | 小俣(4400) | 6 | -2.7% | -12.1% |
基)足利市丸山町693番38 | 足利(1100) | 12.7 | -2.3% | -12.1% |
基)足利市借宿町字富士ノ腰56番7 | 足利市(1200) | 9.6 | -1.0% | -12.1% |
公)足利市丸山町693番38 | 足利(1100) | 12.9 | -1.3% | -12.1% |
公)足利市借宿町1丁目17番8 | 野州山辺(550) | 10.9 | -1.2% | -12.2% |
公)足利市福富町字八幡崎2075番4 | 東武和泉(1300) | 9.6 | -1.4% | -12.9% |
公)足利市弥生町64番2 | 足利(1900) | 11.3 | -1.7% | -13.0% |
公)足利市福富町字春田1098番1外 | 福居(1400) | 11.6 | -1.4% | -13.3% |
基)足利市福居町字金窪641番1 | 福居(400) | 10.6 | -2.7% | -13.4% |
公)足利市稲岡町字田中68番1 | 富田(2200) | 5.1 | -4.9% | -13.5% |
基)足利市西新井町字稲荷前3419番1 | 野州山辺(1600) | 8.4 | -2.3% | -13.5% |
基)足利市葉鹿町1丁目16番8 | 小俣(2000) | 9.7 | -2.6% | -13.5% |
公)足利市寿町14番14 | 足利(1500) | 11.2 | -1.7% | -13.6% |
公)足利市大町508番1 | 足利(550) | 14.7 | -1.3% | -13.6% |
公)足利市江川町2丁目17番15 | 足利(2800) | 10.7 | -1.8% | -13.9% |
基)足利市福居町字中道南2263番3 | 東武和泉(350) | 10.2 | -2.5% | -13.9% |
公)足利市毛野新町2丁目27番 | あしかがフラワーパーク(3500) | 8.7 | -1.9% | -14.1% |
公)足利市柳原町859番16 | 足利(1400) | 13.9 | -1.6% | -14.2% |
公)足利市今福町字宿ノ内371番1外 | 足利(2400) | 11.5 | -1.1% | -14.3% |
公)足利市菅田町字東根869番1外 | 足利(4700) | 6.7 | -2.4% | -14.4% |
基)足利市助戸仲町539番2 | 足利(1200) | 11.1 | -2.6% | -14.5% |
公)足利市五十部町字内郷855番8 | 山前(1600) | 9.1 | -1.8% | -14.9% |
基)足利市雪輪町2484番1 | 足利(1100) | 14.2 | -2.5% | -14.9% |
基)足利市栄町1丁目3365番3 | 足利(1900) | 10.1 | -2.8% | -15.0% |
公)足利市梁田町字中535番1 | 県(2400) | 6.2 | -2.1% | -15.2% |
公)足利市中川町字中川3731番39 | 野州山辺(1300) | 8.8 | -1.8% | -15.6% |
基)足利市赤松台2丁目10番12 | 足利(4200) | 8.6 | -2.6% | -15.6% |
基)足利市伊勢南町10番5 | 足利(150) | 13.1 | -2.7% | -15.9% |
公)足利市鹿島町字薬師584番3 | 山前(800) | 9 | -1.8% | -16.0% |
基)足利市鹿島町字向川原184番6 | 山前(1000) | 8.7 | -2.6% | -16.1% |
公)足利市大前町字西台1299番14 | 山前(2200) | 8.2 | -2.0% | -16.3% |
基)足利市今福町字阿久戸295番5 | 足利(2700) | 9.4 | -2.7% | -16.7% |
基)足利市通2丁目12番16外 | 足利(600) | 18.2 | -2.7% | -16.9% |
基)足利市駒場町字原756番1 | 富田(350) | 6.9 | -3.7% | -17.1% |
公)足利市小俣町1790番6 | 小俣(850) | 8.2 | -2.0% | -17.4% |
公)足利市通2丁目12番16外 | 足利(600) | 18.5 | -1.6% | -17.6% |
基)足利市大久保町字山崎652番 | あしかがフラワーパーク(1900) | 7.2 | -3.6% | -17.8% |
公)足利市小俣町字白髭1024番2 | 小俣(1600) | 7.3 | -2.7% | -17.9% |
基)足利市小俣町字風原1619番7 | 小俣(1000) | 7.4 | -3.0% | -17.9% |
公)足利市葉鹿町字諏訪瀬64番15 | 小俣(2300) | 8.5 | -1.9% | -18.0% |
基)足利市大沼田町字島901番3外 | あしかがフラワーパーク(3200) | 7.5 | -3.0% | -18.7% |
公)足利市大久保町字東田1068番19 | あしかがフラワーパーク(900) | 7.7 | -4.9% | -19.4% |
公)足利市新山町2260番5 | 足利(1900) | 12.3 | -1.3% | |
公)足利市野田町字中1400番1外 | 多々良(3100) | 4.6 | -1.4% | |
公)足利市山下町字泉京1872番4 | 山前(1000) | 8.4 | -1.9% | |
公)足利市本城2丁目1907番12 | 足利(2000) | 12.3 | -1.3% | |
公)足利市猿田町2番16 | 足利(2500) | 9.4 | -2.1% | |
基)足利市福居町字大宮下1446番1外 | 福居(650) | 4 | -2.4% | |
基)足利市葉鹿町字三島508番6 | 山前(2300) | 9.5 | -1.0% |
途中ですが、この記事の説明を。
どうも、このサイト「イエ&ライフ」を運営しているゴトウです。
ここからは、「あなたの(気になっている)不動産がこれからどうなるのか?」を予測することができるように、必要な情報を順番にご紹介します。
すごく不思議に思うんですが、不動産の取引は数千万円単位の大きなお金が動くし、「絶対に失敗したくない」と誰もが思っているはずなのに、
「どうして上がっているのか?下がっているのか?」
「これからどうなるのか?」
という情報について、すごくあいまいな記事しかないと思いませんか?
例えば、新聞やニュースで取り上げられる土地価格の情報は、ほとんどが中心部の商業地の話であるか、市区町村単位で「○%上がってます。」という情報ですよね。
だから、自分の知りたいエリアの不動産がどうなっているのか、これからどうなるのか、の参考にしにくいし、
- 買う・売るタイミングはいつがいいのか?
- この場所に買っても、10年後、20年後も後悔しないか?
といった判断が難しくて、不動産会社のいいなりになってしまう人って、けっこういると思うんですよ。
それはちょっと残念すぎると思うんです。
不動産の取引は、あなたの人生の中でも1〜2番目に来るような大きな決断なわけですから、その後の人生の「自信」や「余裕」にもつながってきますからね。
なので、そんな人の参考になればと、こんな記事を作っています。
47都道府県・500以上の市区・5万地点の公示地価と基準地価について、これまで調べて記事にしてきましたが、「なぜ上がったのか?」「下がったのか?」に難しい理由はありませんでした。
特に住宅地については、買ってすぐに売るようなものでもありませんし、人の動きもいきなりガラッと変わるわけでもないので、とても予想がつきやすいです。
なので、この記事を読み終わる頃には、
- 買う、または売るタイミングがわかる
- どこに買えば後悔しないかがわかる
ようになっているはずです。
と言っても、それほど難しいことは書いていないので、気楽に目を通してみてください。
それでは参りましょう。
2、過去7年間の足利市の土地価格の動き
この7年間で足利市の土地価格を見ると、栃木県の平均が8.4%下落したのに対して、マイナス13.0%とさらに下げていました。
では、具体的にどのようなエリアが上昇、または下落しているのでしょうか?
上昇率に応じて、色分けして地図上にまとめてみました。
地価マップ:2013-20年の上昇率
変化率:赤色(30%以上)>オレンジ色(10〜29.9%)>緑色(0〜9.9%)>青色(-9.9〜0%)>紫色(-10%以下)
両毛線沿いのエリアの下落率が大きい傾向にあります。
足利駅周辺の商業地でも、10%以上の下落をしています。
それに対して、足利駅よりも南側、東武伊勢崎線沿線は、それよりも下落率が低い傾向にあります。
時間はかかりますが、都心へアクセスできる東武伊勢崎線の方が、まだ需要があると言えるでしょう。
今回の不動産バブルの背景
全国的に土地価格が上昇していると言われていますが、その理由は金利の低下です。
2013年4月から始まった日銀の異次元緩和によって、金利が大きく低下したのです。
(参考:ARUHI住宅ローン フラット35金利の推移 財務省 国債金利情報)
ザックリ言うと、この7年間で買い手は、同じ返済額で2割高い物件を買えるようになったということです。
例えば、フラット35で期間35年・月々の返済額が10.4万円とした場合、購入できる不動産は3,000万円から3,500万円まで上がったのです。
同じ返済額で購入できる物件価格が2割上昇した
そのため、人気のエリアでは土地価格が上昇しやすくなりました。
月々の支払額は増やさずに、約2割高い物件を買える。しかもその物件が人気化しているとなれば、値段が高くても買おうとする人は増えますよね。
その結果、都心部では通勤需要から人気化した駅近のマンションが値上がりし、郊外のエリアではショッピングモールや、大規模な新興住宅地で上昇しやすくなったのです。
なぜ、足利市の土地価格はこれほど下落しているのか?
その理由は、栃木県全体の土地に対する需要が減っているからです。
市区町村別にこの6年間の上昇率を色分けしてみたところ、全ての市町村が下落していました。
薄い青色のエリアは、宇都宮線沿線であり、駅周辺で一部上昇している地点もあるため、あまり下落していませんが、それ以外のエリアでの土地の需要は大きく減り続けています。
では、なぜ栃木県内では、これほど土地の需要が減っているのでしょうか?
理由は2つあります。
①公共事業の減少で土地価格が下落した
1つは、公共事業の減少です。
栃木県の住宅地の公示地価は、公共事業が減るのに合わせて、下落を続けてきました。
特に1990年代の公共事業では、バイパスなどの大きな道路が作られました。
そして、公共事業が減ってきた2000年代に入ると、ショッピングセンターが郊外にたくさん作られ、郊外に家が建つようになり中心街の空洞化へとつながってしまったのです。
栃木県の公共事業は、この20年で3分の1に減少
車さえあれば、どこにでも家が建てられるようになったことで、わざわざ古い住宅地に家を買う必要がなくなりました。
しかも、この30年で農家も約半分に減ったので、農地を手放す人も増えました。
そのため、土地価格が上がりにくくなってしまったのです。
②人口が減って、家を買う人が減った
2つ目が、人口の減少です。
家を建てる中心年代である30代人口は、2007年ごろにすでにピークを打ち、栃木県ではこの10年間で7万人近く減少しています。
それに加えて、足利市では空き家率もかなりの高水準です。
2013年現在で空き家率は18.5%。13,000戸も空き家があるのです。
すでに家は十分に余っている状況なんですね。
このような状況が重なってしまい、栃木県内の土地価格は大きく下落してしまったのです。
そのため、「都心への通勤に便利」な宇都宮線沿線のエリアだけが上昇し、都心へのアクセスが面倒な足利市では大きく下落しているのです。
3、新型コロナの影響はどうなのか?
新型コロナウイルスの感染拡大によって、3月末から緊急事態宣言が全国的に出され、多くの産業がストップし、売り上げが激減しました。
ですが、9月の中間決算を見てみると、航空、鉄道、飲食、百貨店などの一部の業界では大きく売り上げを落としていますが、それ以外の業界では黒字を確保しており、あまり影響が出ていないようです。
産業 | 企業名 | 4〜9月売上(前年同期比) | 損益(億円) |
航空 | 全日空 | -72.4% | -1,885 |
鉄道 | JR東 | -48.2% | -2,644 |
百貨店 | 三越伊勢丹HD | -41.8% | -368 |
飲食 | ワタミ | -36.8% | -72 |
自動車 | トヨタ | -26.0% | 6,293 |
電機 | 日立 | -10.9% | 2,508 |
(参考:各社の決算発表資料より)
実際、今年の冬のボーナスは、大企業でみると、平均9%の減少とあまり影響はありませんでした。
(参考:サンケイビズ「冬のボーナス9%減少 経団連調査 大企業で8年ぶり減少 中小以下でも厳しさ増す」)
中小企業では、もっと影響は大きい可能性はありますが、これほどの減少で済んでいるということは、今のところ、コロナの影響が深刻なところがごく一部だということでしょう。
そのため、飲食店や百貨店などの賑わう商業施設では、売り上げ減少や店舗の閉店によって影響を受けそうですが、住宅地に対する需要はあまり影響はないようです。
栃木県では、商業地が特に危ない
9月29日に発表された基準地価を見ると、もともと下がっていたエリアがさらに下がっただけで、上がっていたエリアが下落に転じるような例は少なかったように見えます。
その後についても、住宅地ではそれほど影響はないようです。
実際、持ち家の着工件数を見てみても、ほぼ前年並みとなっており、家を建てる人が減っているわけではありません。
超低金利なので、アパートの家賃程度の月々の返済額で、住宅ローンが組めるため、子育て世帯にとっては、買わない理由がないからでしょう。
一方で、商業地については、感染が拡大すると自粛要請がされますし、ワクチンもまだまだ当分接種できないので、閉店するお店はまだまだ増えそうです。
そのため、商業地や観光地の土地価格はまだまだ厳しそうです。
4、その他のリスク
新型コロナ以外にも、どんなリスクがあるのかをまとめました。
(1)この低金利はいつまで続くのか?
地域によって上がった場所、下がった場所の違いはあるものの、日銀の異次元緩和政策で生まれたこの超低金利は、土地価格を押し上げるプラス要因でした。
そして、これ以上は、金利が下がらない水準まで来ています。
むしろ、その副作用の方が話題になることが増えました。
例えば、預金者のお金を国債で運用していた地銀は、この異次元緩和によって、金利が低下したことで利息収入が減り、半数以上が赤字になっています。
赤字の地銀がどんどん増えている
赤字が続けばいずれ倒産してしまいますから、いつまでも続けるわけにはいきません。
では、具体的にあとどれぐらいなのか?
ブルームバーグが経済の専門家45人にアンケートをしたところ、半数以上が2〜3年以内に限界が来ると予想していました。
半数以上が2〜3年以内に限界と回答
(参考:ブルームバーグ「2年以内で限界」が半数弱、現行の長短金利操作-日銀サーベイ)
このアンケートは2018年6月にされたものなので、「2020〜21年前後に限界が来る」と考えている専門家が多いことになります。
聞き取り当時は、オリンピックが開催されると思われていたので、この頃までは好景気も続くだろうという予想があったので、その頃までは地銀の経営状態も持つと思われていたのでしょう。
ですが、今回の新型コロナ騒動によって、地銀の経営はさらに苦しくなってきました。
銀行の経営が厳しくなれば、日本の国債に対する信頼性も下がります。海外の投資家が国債の売却をする可能性も高まります。
そうすると、金利が上昇しますので、不動産価格は下落していきます。
金利が上がると、同じ返済額でも買える価格が下がる
そのため、今後の経済状況次第では、金利上昇による不動産価格の下落も考えておいた方がいいでしょう。
(2)これから足利市の人口はどうなるの?
国立社会保障・人口問題研究所が、今年発表した足利市の人口の見通しによると、2025年までの13,000人減少するそうです。
足利市の人口は、2025年までの13,000人減少
(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)
しかも、家を買う中心年代である30代も、2025年までに4,000人減る見通しです。
家の買い手が今よりも2割以上減るので、かなりの影響が出てくるはずです。
足利市の30代人口は、2025年までに約4,000人減少
(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)
そのため、今後も土地価格の下落は続くでしょう。
結論:買うなら?売るなら?
以上のことから、足利市の土地価格は、
- 人口と公共事業の減少から、市内全域で下落が続いている。かろうじて、東武伊勢崎線沿線で一部需要あり
- 新型コロナが長期化したら、閉店が増えて商業地が下がる可能性あり
- 今後は、30代人口がさらに減っていくので、さらに下げる可能性が高い
と言えるでしょう。
では、売りたい人、買いたい人は、それぞれどう対応すべきなのでしょうか?
買うなら:下落を待つよりも低金利の今がベスト
土地価格の坪単価が10〜30万円の地域が多いので、下落を待つ必要はありません。
その理由は2つあります。
①土地価格の下落分よりも、待っている間の家賃の方が高くつく
例えば、坪20万円ぐらいの土地であれば、30坪でも600万円程度で買えます。
仮に数年で1割下げたとして60万円ぐらいしか安くなりませんから、その間の家賃を考えると、早めに買った方がトクになります。
②異次元緩和で低金利の今がチャンス
また、現在は住宅ローンがかなり安いため、月々の返済負担が軽いのもチャンスです。
ですから、もし家を買おうと思っているのならば、土地価格が下がるのを待つよりも、金利が上がる前の今のうちに買うのがベストでしょう。
ただし、購入を検討する場合には、今後の金利上昇を想定しておかないと大変なことになるので、「フラット35」か「10年以上の固定金利」でも返済ができるかどうかで予算を考えるべきでしょう。
非公開物件=安い物件
不動産を売る理由はさまざまですが、「周りに知られずに売却したい」という売主は一定の割合でいます。
そのような物件は、ネット上にも出回らず「非公開物件」として登録されます。
また、売主はあまり相談する相手を広げたくないため、まずは建てたメーカーに相談する場合が多いです。
当然、このような物件は少ないお客さんにしか目にとまる機会がないため、相場よりも価格の安い可能性が高いのです。
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価格が下がるのを待ちたい人でも、こちらで格安物件を見つければ、「低金利」と「安い物件」の2つの美味しいところが狙えるでしょう。
売るなら:超低金利の今が1番のチャンス
ここまで下落を続けてきた足利市ですが、それでもこの低金利は、住宅を買う人にとって追い風でした。
金利が下がらなければ、土地価格はもっと下落していたでしょう。
しかし、この金利はこれ以上下がりようがありません。
また、新型コロナウイルスの影響もあるため、今が1番高い時期と言えるでしょう。
公示地価を信じると損をする?
この記事では公示地価をもとに解説していきましたが、公示地価は「その地域の平均的な価格」なため、実際の取引ではこれ以上に高く、または安く取引されることがあります。
例えば、「八幡町(やわたちょう)」という、足利駅と野洲山辺駅の間にある住宅地があります。
こちらの公示地価と実際の取引を比べてみると、
- 公示地価:16.5万円/坪
- 実際の取引価格:8.7〜19万円/坪
と、公示地価の約0.5〜1.15倍で取引されていました。
最高価格は、最低価格の約2倍です。
このような感じで、全国の公示地価と実際の取引を調べてみたのですが、やはり公示地価と実際の取引ではかなりの価格差があることがわかりました。
同じ地域なのに、
「公示地価の3割増し、場合によっては2倍以上の価格で取引されている」
といった取引がゴロゴロ見つかったのです。
都道府県 | 住所 | 公示地価/坪 | 取引価格/坪 | 公示地価の何倍? |
---|---|---|---|---|
栃木県 | 宇都宮市泉が丘 | 28万円 | 28〜40万円 | 1〜1.43倍 |
栃木県 | 足利市八幡町 | 16.5万円 | 8.7〜19万円 | 0.53〜1.15倍 |
栃木県 | 栃木市平柳町 | 11万円 | 7.4〜14万円 | 0.67〜1.27倍 |
栃木県 | 佐野市堀米町 | 11万円 | 8〜13万円 | 0.73〜1.18倍 |
栃木県 | 小山市城東 | 24万円 | 3.8〜27万円 | 0.16〜1.13倍 |
栃木県 | 那須塩原市埼玉 | 5.3万円 | 0.62〜10万円 | 0.12〜1.89倍 |
栃木県 | 鹿沼市貝島町 | 11.5万円 | 7.6〜13万円 | 0.66〜1.13倍 |
栃木県 | 日光市平ケ崎 | 9万円 | 5.9〜16万円 | 0.66〜1.78倍 |
栃木県 | 真岡市並木町 | 12.5万円 | 7.1〜32万円 | 0.57〜2.56倍 |
栃木県 | 大田原市本町 | 8.3万円 | 2.1〜11万円 | 0.25〜1.33倍 |
栃木県 | 下野市緑 | 26万円 | 24〜38万円 | 0.92〜1.46倍 |
茨城県 | 水戸市河和田 | 14万円 | 9.2〜20万円 | 0.66〜1.43倍 |
茨城県 | 日立市鮎川町 | 13万円 | 20万円 | 1.54倍 |
茨城県 | 土浦市乙戸南 | 10万円 | 7.9〜13万円 | 0.79〜1.3倍 |
茨城県 | 古河市東 | 24万円 | 11〜36万円 | 0.46〜1.5倍 |
茨城県 | 取手市井野 | 18万円 | 20〜25万円 | 1.11〜1.39倍 |
茨城県 | つくば市春日 | 37万円 | 53万円 | 1.43倍 |
茨城県 | ひたちなか市勝田本町 | 16万円 | 18〜19万円 | 1.13〜1.19倍 |
茨城県 | 筑西市二木成 | 10万円 | 13〜16万円 | 1.3〜1.6倍 |
茨城県 | 牛久市上柏田 | 11万円 | 5.9〜18万円 | 0.54〜1.64倍 |
茨城県 | 神栖市大野原 | 7.5万円 | 7.9〜15万円 | 1.05〜2倍 |
茨城県 | 龍ケ崎市佐貫町 | 10万円 | 11〜18万円 | 1.1〜1.8倍 |
茨城県 | 石岡市旭台 | 10万円 | 7.1〜12万円 | 0.71〜1.2倍 |
茨城県 | 笠間市平町 | 9.3万円 | 6.5〜13万円 | 0.7〜1.4倍 |
茨城県 | 鹿嶋市宮中 | 9.3万円 | 3.1〜13万円 | 0.33〜1.4倍 |
茨城県 | 常総市内守谷町きぬの里 | 10.5万円 | 11〜16万円 | 1.05〜1.52倍 |
茨城県 | 守谷市松ケ丘 | 30万円 | 27〜37万円 | 0.9〜1.23倍 |
群馬県 | 高崎市上中居町 | 25万円 | 18〜36万円 | 0.72〜1.44倍 |
群馬県 | 前橋市駒形町 | 15万円 | 8.7〜18万円 | 0.58〜1.2倍 |
群馬県 | 太田市八幡町 | 17万円 | 8.1〜20万円 | 0.48〜1.18倍 |
群馬県 | 伊勢崎市昭和町 | 13万円 | 9.6〜41万円 | 0.74〜3.15倍 |
群馬県 | 桐生市宮本町 | 11.6万円 | 4.7〜15万円 | 0.41〜1.29倍 |
群馬県 | 渋川市金井 | 15.7万円 | 0.82〜30万円 | 0.05〜1.91倍 |
群馬県 | 館林市富士見町 | 12万円 | 14〜22万円 | 1.17〜1.83倍 |
群馬県 | 藤岡市藤岡 | 11万円 | 9.9〜14万円 | 0.9〜1.27倍 |
群馬県 | 安中市中宿 | 9万円 | 3.1〜15万円 | 0.34〜1.67倍 |
つまり、あなたの不動産はもっと高い評価額の可能性があるのです。
では、どうやってそれを調べられるのか?
答えは不動産の一括査定です。
というのも、複数の不動産会社の査定を比較することで、「あなたの不動産を得意とする会社の査定額」がわかるからです。
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参考データ
こちらにまとめている土地取引は、国土交通省が取引した人に対してアンケートを行っており、回収できた分だけを掲載しています。
なお、回収率はどこの街でも1〜2割のため、これが全ての取引ではありません。なので、実際の相場を知るなら、公示地価や基準地価を参考にする方がいいでしょう。
足利市の土地取引
*2019年7月〜2020年6月の土地取引
*都市計画:建物の高さや、お店の種類などを規制する区分のこと
地区名 | 坪単価(万円) | 取引総額(万円) | 面積() | 最寄駅 | 駅距離(分) | 都市計画 |
---|---|---|---|---|---|---|
伊勢町 | 9.5 | 150 | 50 | 足利 | 8 | 準工業 |
伊勢町 | 9.9 | 550 | 185 | 足利 | 8 | 商業 |
稲岡町 | 2 | 70 | 115 | 富田 | 30-60分 | その他 |
家富町 | 8.3 | 360 | 145 | 足利 | 13 | 商業 |
五十部町 | 3.1 | 100 | 105 | 山前 | 25 | その他 |
江川町 | 9.7 | 680 | 230 | 足利 | 30-60分 | 1中住専 |
江川町 | 6.5 | 100 | 50 | 足利 | 30-60分 | 1低住専 |
荒金町 | 0.55 | 85 | 510 | 福居 | 30-60分 | その他 |
今福町 | 0.021 | 6 | 970 | 足利 | 30-60分 | その他 |
今福町 | 7.4 | 140 | 60 | 足利 | 30-60分 | 準工業 |
山下町 | 4.4 | 400 | 300 | 山前 | 8 | 準工業 |
山下町 | 5.5 | 520 | 310 | 山前 | 19 | 1種住居 |
山下町 | 3.1 | 500 | 540 | 山前 | 19 | 準工業 |
山川町 | 0.56 | 30 | 180 | 足利 | 30-60分 | 準工業 |
寺岡町 | 5.9 | 180 | 100 | 富田 | 6 | 準工業 |
寺岡町 | 0.16 | 20 | 430 | 富田 | 19 | その他 |
鹿島町 | 5.7 | 850 | 500 | 山前 | 7 | 1種住居 |
鹿島町 | 4.4 | 41 | 30 | 山前 | 10 | 準工業 |
借宿町 | 10 | 900 | 300 | 足利市 | 15 | 1種住居 |
借宿町 | 3.9 | 470 | 400 | 野州山辺 | 11 | 準工業 |
助戸東山町 | 4.9 | 220 | 135 | 足利 | 23 | 1種住居 |
助戸東山町 | 7 | 2100 | 990 | 足利 | 23 | 1種住居 |
小俣町 | 8.4 | 600 | 240 | 小俣 | 14 | 1中住専 |
小俣町 | 7.8 | 80 | 35 | 小俣 | 16 | 1中住専 |
小俣町 | 1.1 | 1500 | 2000以上 | 小俣 | 19 | その他 |
上渋垂町 | 7.3 | 600 | 270 | 福居 | 11 | 1種住居 |
常盤町 | 7.5 | 280 | 120 | 足利 | 20 | 1種住居 |
新宿町 | 1.8 | 140 | 250 | 福居 | 30-60分 | その他 |
菅田町 | 7.3 | 700 | 320 | 足利 | 30-60分 | その他 |
西宮町 | 7.3 | 700 | 320 | 足利 | 25 | 1種住居 |
西砂原後町 | 7.9 | 600 | 250 | 足利 | 26 | 1種住居 |
多田木町 | 6 | 580 | 320 | 富田 | 7 | 準工業 |
大久保町 | 0.4 | 45 | 380 | あしかがフラワーパーク | 14 | その他 |
大久保町 | 0.4 | 160 | 1300 | あしかがフラワーパーク | 14 | その他 |
大月町 | 4.9 | 800 | 540 | 足利 | 30-60分 | 工業 |
大月町 | 4.3 | 1700 | 1300 | 足利 | 30-60分 | 工業 |
大沼田町 | 5.1 | 120 | 75 | あしかがフラワーパーク | 30-60分 | 1低住専 |
大沼田町 | 5 | 140 | 90 | あしかがフラワーパーク | 30-60分 | 1低住専 |
大沼田町 | 2.5 | 290 | 380 | 富田 | 30-60分 | その他 |
朝倉町 | 9.3 | 3000 | 1100 | 東武和泉 | 9 | 準工業 |
通 | 8 | 370 | 155 | 足利 | 18 | 商業 |
通 | 2 | 300 | 490 | 足利 | 19 | 商業 |
通 | 1.5 | 80 | 170 | 足利 | 19 | 商業 |
通 | 9 | 510 | 185 | 足利 | 23 | 準工業 |
田島町 | 1.5 | 280 | 590 | 足利 | 60-90分 | その他 |
田島町 | 10 | 730 | 240 | 足利 | 30-60分 | 1低住専 |
島田町 | 4.2 | 1400 | 1100 | 福居 | 14 | その他 |
藤本町 | 5.6 | 1100 | 630 | 福居 | 30-60分 | その他 |
藤本町 | 4.6 | 450 | 320 | 福居 | 30-60分 | その他 |
南大町 | 4.3 | 1200 | 920 | 野州山辺 | 15 | 1種住居 |
巴町 | 5 | 110 | 75 | 足利 | 20 | 商業 |
八幡町 | 7 | 550 | 260 | 足利市 | 19 | 1種住居 |
八幡町 | 15 | 2500 | 550 | 足利市 | 20 | 第2種住居 |
八幡町 | 11 | 420 | 130 | 足利市 | 23 | 1種住居 |
八幡町 | 5.5 | 1500 | 870 | 野州山辺 | 6 | 準工業 |
八幡町 | 4.5 | 1200 | 870 | 野州山辺 | 10 | 準工業 |
八椚町 | 11 | 620 | 185 | あしかがフラワーパーク | 30-60分 | 1種住居 |
板倉町 | 2.3 | 220 | 310 | 小俣 | 30-60分 | その他 |
百頭町 | 7 | 370 | 175 | 福居 | 8 | 1種住居 |
百頭町 | 5 | 600 | 400 | 福居 | 16 | その他 |
富士見町 | 6.4 | 2200 | 1100 | 足利 | 30-60分 | 工業 |
堀込町 | 8 | 550 | 230 | 東武和泉 | 18 | 1中住専 |
堀込町 | 3 | 2400 | 2000以上 | 福居 | 16 | その他 |
堀込町 | 5.7 | 670 | 390 | 福居 | 24 | その他 |
名草下町 | 0.78 | 210 | 880 | 足利 | 60-90分 | その他 |
名草下町 | 0.5 | 85 | 570 | 足利 | 60-90分 | その他 |
名草中町 | 2.2 | 78 | 120 | 足利 | 60-90分 | その他 |
毛野新町 | 10 | 800 | 260 | 足利 | 30-60分 | 1低住専 |
毛野新町 | 8.3 | 790 | 320 | 足利 | 30-60分 | 1低住専 |
葉鹿町 | 10 | 1300 | 440 | 小俣 | 15 | 1中住専 |
葉鹿町 | 6.3 | 400 | 210 | 小俣 | 15 | 1中住専 |
葉鹿町 | 9.6 | 5100 | 1800 | 小俣 | 15 | 準工業 |
葉鹿町 | 9.5 | 690 | 240 | 小俣 | 16 | 準工業 |
葉鹿町 | 11 | 2600 | 760 | 小俣 | 19 | 1種住居 |
葉鹿町 | 10 | 2300 | 780 | 小俣 | 26 | 1種住居 |
葉鹿南町 | 4.8 | 150 | 100 | 小俣 | 30-60分 | 1種住居 |
利保町 | 7.9 | 920 | 390 | 足利 | 30-60分 | 1中住専 |
利保町 | 9.1 | 1400 | 520 | 足利 | 30-60分 | 1低住専 |
利保町 | 1.2 | 240 | 650 | 足利 | 30-60分 | その他 |
利保町 | 4.2 | 230 | 185 | 足利 | 30-60分 | その他 |
利保町 | 3.8 | 950 | 830 | 足利 | 30-60分 | その他 |
鵤木町 | 0.092 | 30 | 1100 | 足利 | 30-60分 | その他 |
福居町 | 13 | 340 | 90 | 東武和泉 | 5 | 1種住居 |
福居町 | 14 | 300 | 70 | 東武和泉 | 5 | 1種住居 |
福居町 | 13 | 830 | 210 | 東武和泉 | 9 | 1種住居 |
福居町 | 10 | 650 | 210 | 福居 | 8 | 1種住居 |
福居町 | 6.2 | 420 | 220 | 福居 | 9 | 1種住居 |
福居町 | 10 | 650 | 210 | 福居 | 9 | 1種住居 |
福居町 | 7.6 | 2200 | 970 | 福居 | 11 | 準工業 |
福富町 | 6 | 1800 | 970 | 県 | 25 | 1種住居 |
福富町 | 3.8 | 150 | 130 | 東武和泉 | 15 | 1種住居 |
福富町 | 3.3 | 2000 | 2000以上 | 東武和泉 | 23 | 1種住居 |
福富町 | 7.3 | 170 | 75 | 東武和泉 | 30-60分 | その他 |
福富町 | 6 | 1700 | 960 | 福居 | 19 | 1種住居 |
福富町 | 0.22 | 10 | 155 | 福居 | 30-60分 | その他 |
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。納得のいく取引ができるといいですね。
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