厚木市の土地価格|上昇・下落した理由|今後の見通し

厚木市神奈川県

この記事では厚木市の

  1. 公示地価、基準地価
  2. 土地価格がこれまで上昇・下落した理由
  3. 今後どうなるのか?

の3点について解説しています。

(なお、本ページはプロモーションが含まれています。該当するサービスには、【PR】と表記しております)(※1)

 

 

1、厚木市の公示地価、基準地価の一覧

*詳しい地名を入力すると、絞り込めます。1文字からOK

*公:公示地価(2023.1.1現在)NEW!

*基:基準地価(2022.7.1現在)

*変化率が空白:比較する年度のデータがない場合

 

所在地及び地番最寄駅(m)坪単価(万円)前年比2018年比
公)厚木市緑ケ丘5丁目2025番2外本厚木(2800)40.314.0%34.1%
公)厚木市飯山南3丁目2453番10本厚木(4700)30.412.9%33.3%
公)厚木市長谷字柳町260番16外愛甲石田(1800)46.210.2%26.1%
公)厚木市中町2丁目939番外本厚木(0)379.59.5%29.9%
公)厚木市中町3丁目676番2本厚木(340)156.86.7%13.1%
公)厚木市酒井字上反町3017番外本厚木(2500)47.26.7%23.3%
公)厚木市旭町5丁目197番13外本厚木(720)84.26.3%13.8%
公)厚木市寿町3丁目402番12本厚木(800)74.95.6%16.4%
公)厚木市岡田字辻3031番本厚木(2200)63.75.5%18.4%
公)厚木市金田字佃1022番1本厚木(2200)335.3%21.2%
公)厚木市旭町1丁目273番外本厚木(350)93.44.8%8.8%
公)厚木市愛甲1丁目494番5外愛甲石田(500)55.44.3%15.9%
公)厚木市旭町3丁目753番4本厚木(550)71.34.3%15.5%
公)厚木市三田字才戸上28番2外本厚木(6700)30.73.9%11.4%
公)厚木市戸室1丁目124番52本厚木(1700)55.43.7%9.8%
公)厚木市恩名1丁目425番9本厚木(950)65.33.7%12.5%
公)厚木市中町4丁目36番外本厚木(400)112.23.7%7.3%
公)厚木市中町2丁目588番9外本厚木(450)95.73.6%7.8%
公)厚木市旭町1丁目51番本厚木(280)126.43.5%12.6%
公)厚木市中町2丁目621番1本厚木(350)1043.3%7.9%
公)厚木市妻田東2丁目2215番14本厚木(2300)43.93.1%4.7%
公)厚木市緑ケ丘4丁目2番10本厚木(3100)44.93.0%5.4%
公)厚木市三田南3丁目1039番2本厚木(4500)33.32.5%-1.0%
公)厚木市林2丁目849番1外本厚木(2800)42.92.4%4.8%
公)厚木市岡田4丁目1426番3外本厚木(1700)44.22.3%1.5%
公)厚木市林4丁目2012番9本厚木(2800)44.62.3%3.8%
公)厚木市戸室2丁目632番2本厚木(1900)48.82.1%4.2%
公)厚木市上落合字坪ノ内534番10愛甲石田(1500)34.71.9%0.0%
公)厚木市戸田字中富町1030番8本厚木(4300)351.9%2.9%
公)厚木市及川1丁目183番6本厚木(4000)35.31.9%2.9%
公)厚木市金田字東屋敷751番10本厚木(2900)371.8%1.8%
公)厚木市妻田北2丁目1007番17本厚木(3300)38.61.7%-0.8%
公)厚木市岡田5丁目46番3本厚木(2500)39.61.7%2.6%
公)厚木市中依知字上原81番1本厚木(4700)39.61.7%5.3%
公)厚木市林4丁目377番11本厚木(3100)40.91.6%2.5%
公)厚木市三田南1丁目1301番7本厚木(4200)321.6%-4.0%
公)厚木市関口字山ノ根1024番6本厚木(6100)28.51.4%-3.9%
公)厚木市船子字北谷607番85本厚木(1800)48.81.4%0.7%
公)厚木市飯山南4丁目2385番20本厚木(4800)28.41.2%-7.4%
公)厚木市下荻野字上原1082番3外本厚木(5400)31.41.1%-3.1%
公)厚木市下依知2丁目1106番本厚木(4800)331.0%-1.0%
公)厚木市森の里3丁目18番6本厚木(7600)30.70.5%-3.1%
公)厚木市みはる野1丁目47番16本厚木(8700)25.40.0%-8.1%
公)厚木市山際字上中原591番18本厚木(7400)26.10.0%
公)厚木市下川入字五ノ域264番7本厚木(7900)25.20.0%-5.0%
公)厚木市小野字宮ノ脇400番2愛甲石田(3100)15.1-0.4%
公)厚木市愛名字北ケ谷131番8本厚木(4700)27.2-0.6%-12.2%
公)厚木市宮の里4丁目1291番60本厚木(8000)23.6-0.7%-12.4%
公)厚木市七沢字大竹1439番6外本厚木(7900)13.9-0.7%
公)厚木市飯山字中千頭424番1本厚木(5200)17.3-0.9%
公)厚木市毛利台2丁目1405番178本厚木(4400)27.7-1.2%-15.6%
公)厚木市上古沢字市道1725番本厚木(6500)0.5-1.2%-7.9%
基)厚木市下依知1丁目250番1外本厚木(4000)44.614.4%31.1%
基)厚木市上依知字上ノ原3012番4本厚木(8900)41.311.6%31.6%
基)厚木市中町2丁目916番本厚木(1)290.46.0%18.9%
基)厚木市酒井字前田3142番外本厚木(2800)43.65.6%10.0%
基)厚木市中町3丁目676番2本厚木(340)151.85.0%9.5%
基)厚木市東町2567番1本厚木(800)72.64.8%8.9%
基)厚木市愛甲4丁目552番10愛甲石田(730)49.23.5%9.6%
基)厚木市旭町5丁目197番13外本厚木(720)80.93.4%8.4%
基)厚木市旭町1丁目5番本厚木(60)158.43.2%8.6%
基)厚木市恩名2丁目852番5本厚木(1400)48.22.8%3.5%
基)厚木市妻田西1丁目1438番本厚木(2400)54.12.5%
基)厚木市妻田東2丁目2215番14本厚木(2300)43.22.3%3.1%
基)厚木市南町535番16本厚木(1400)59.42.3%4.7%
基)厚木市水引2丁目135番1本厚木(1200)642.1%3.2%
基)厚木市妻田西2丁目1393番10本厚木(2700)41.31.6%1.6%
基)厚木市戸室4丁目789番21本厚木(2400)44.21.5%0.8%
基)厚木市松枝1丁目2093番10外本厚木(1400)53.11.3%1.3%
基)厚木市飯山字駒ケ原2634番29本厚木(4400)32.30.7%-2.0%
基)厚木市長谷字清水1055番14本厚木(3500)38.60.0%-0.8%
基)厚木市上依知字社宮司288番6本厚木(9100)23.60.0%-4.9%
基)厚木市下荻野字新宿1447番3本厚木(5600)29-0.6%-4.3%
基)厚木市温水字根下640番1本厚木(2300)19.3-0.8%
基)厚木市酒井字三田2568番4外本厚木(3300)36-0.9%-2.7%
基)厚木市三田字島畑3073番1外本厚木(6500)15.7-1.0%
基)厚木市飯山字登山1645番33本厚木(5000)31-1.1%-5.1%
基)厚木市まつかげ台1115番309本厚木(9000)22.4-1.4%-9.9%
基)厚木市毛利台2丁目1405番178本厚木(4400)27.7-2.3%-14.7%
基)厚木市上荻野字下峯4455番1本厚木(9500)14.5

 

途中ですが、この記事の説明を

どうも、このサイトの運営者のゴトウです。

この記事では、「あなたの(気になっている)不動産が、これからどうなるのか?」が分かるように、解説をしていきます。

 

とても不思議に思うのですが、

不動産の取引は、数百万円〜数億円単位の大きなお金が動きますから、絶対に失敗したくないはずなのに、

参考になる情報が、あまりに少なすぎると感じませんか?

 

例えば、年に3回ほど、公示地価や基準地価、路線価などの国が発表する土地価格の情報が、新聞やテレビニュースで取り上げられます。

ですが、その解説の多くが、都道府県単位、市区町村単位、または、1番大きく上昇した場所ぐらいです。

 

もっと細かい地区の情報は、ほとんど見かけませんよね。

これでは、あなたの(気になっている)不動産が、これから上がるのか?下がるのか?の判断がつきませんし、今がチャンスなのかどうかも分かりません。

最悪の婆には、営業マンの言いなりになって、もっと高く売れた(もっといい物件を探せた)のに、、、なんてことも。

 

それはちょっと残念すぎると思うんです。

そこで、この記事では、取り引きの参考になりそうなデータを集めて、なるべく詳しく、そして分かりやすく解説をしました。

そのため、ちょっと記事が長くなってしまいましたが、難しいことは書いていませんので、気楽に読み進めてみてください。

 

それでは参りましょう。

 

2、厚木市の土地価格の動き

厚木市の土地価格は、この1年間で、住宅地で+1.7%、商業地で+4.5%と、特に商業地で大きく上昇していました。

また、2018→2023年の5年間で見ると、住宅地で+0.3%。商業地で+11.5%でした。

 

厚木市の公示地価

(参考:国土交通省 地価公示)

 

では、具体的にどのあたりが上がっているのか?

まずは地図上で、上昇しているエリアを確認してみましょう。

 

5年間の変化率(2018→2023年)

変化率:赤紫(+10%以上)>ピンク色(+5〜9.9%)>オレンジ色(0〜 +4.9%)>緑色(-0.1〜 -4.9%)>青色(-5〜 -9.9%)>茶色(-10%以下)

 

  • 上昇エリア:本厚木駅などの駅周辺で大きく上昇
  • 下落エリア:駅から離れたエリア(特に西側の山際に近い住宅地)

という傾向が見られました。

 

なぜ、中心部だけが、これほど上昇しているのか?

理由は大きく3つあります。

 

①金利が低下して、高い物件が買えるようになった

そもそも、不動産価格が上昇した最も大きな理由は、金利の低下です。

アベノミクスによる異次元緩和政策が始まった2013年から2020年ごろまでは、固定金利が2%台から0.82%まで、1%以上も下落したのです。

 

住宅ローンの金利推移

(参考:財務省ARUHISBI新生銀行

 

さらに、2022年に入ると、変動金利がさらに下がりました。それまで0.5%前後だった金利が、0.3%台にまで下がったのです。

新型コロナ以降も、都心部や大都市圏を中心に不動産価格は上がり続けていますので、それでも買いたい人が、変動金利を利用するようになり、ついに7割以上が変動金利を選ぶようになっています。

 

変動金利の利用率

(参考:住宅金融支援機構 「住宅ローン利用者の実態調査」)

 

これによって、同じ返済額でも、買える物件の価格が大きく上がりました。

 

アベノミクスが始まる前の2012年ぐらいまでは、月に約10万円の返済(ふらっと35)で、約3,000万円の物件しか買えませんでした。

ですが、2023年現在、変動金利を選べば、約4,130万円の物件まで買えるようになっているのです。

 

月10.4万円の返済で、いくらの物件が買えるのか?

月10万円の返済で、いくらの物件が買えるか?

 

今の夫婦は、共働き世帯が多いですから、変動金利で、2人でそれぞれ月10万円を返済すると決めれば、なんと約8,200万円の物件が買えるわけです。

東京23区では、新築マンションが8,000万円を超えていますが、このような事情があるからなんですね。

 

②建築費が上昇したため、中古住宅の価格も上がった

2つ目が、建築費の上昇です。

新型コロナの感染拡大や、ロシアのウクライナ侵攻によって、マンション、戸建てそれぞれ建築費が2〜3割も上がっているのです。

 

マンションの建築費

マンションの建築費

(参考:一般財団法人 建築物価調査会)

 

木造戸建ての建築費

木造の建築費

(参考:一般財団法人 建築物価調査会)

 

その結果、新築を買えない人が、中古住宅のに乗り換えています。

神奈川県の中古マンションでは約23%、中古戸建てでも約23%上昇しているのです。

 

神奈川県の中古マンションと中古戸建ての価格

(参考:東日本不動産流通機構)

 

仮に中古住宅が、4,000万円から4,800万円(+20%)になったとしても、建物部分の価値が800万円上がったと考える人はまずいません。

周りに土地を持っている人ならば、「以前よりも、もっと高く土地も売れるはずだ」と考えますし、実際に値上がりした価格での取引も行われています。

 

その結果、土地価格の上昇が起こっているわけですね。

 

③厚木市では、世帯数が増加している

建築費が上がったといっても、買い手がつかなければ、土地価格も上がりません、

しかし、厚木市では、この5年間で人口は約2,000人の減少をしているものの、世帯数は約6,000世帯も増えているのです。

 

厚木市の人口・世帯数

(参考:神奈川県 住民基本台帳)

 

特に、世帯数が増えていると言うことは、住宅に対する需要が増えているということになります。

 

では、どんな人が増えているのか?

厚木市の転入超過数(区外から引っ越して来た人 ー 出て行った人)を見てみると、ここ1年で、全ての年代で増えていました。

 

厚木市の年代別の転入超過数

(参考:神奈川県 住民基本台帳)

 

都心部や横浜の不動産価格が上昇しすぎたことと、リモートワークの普及によって、厚木市や海老名市、湘南エリアなどへ移住する世帯が増えているようです。

 

厚木市では、空き家が増加中

ただし、厚木市では空き家が増加しています。2018年時点で、約1.5万戸もあるのです。

 

厚木市の空き家率

(参考:国土交通省 住宅・土地統計調査)

 

厚木市外から移住してきている世帯は、横浜や都心方面に勤務している人が多いです。

そのため、通勤に便利な駅周辺に人気が集中しがちです。

郊外の空き家は、買い手がつきにくく、空き家のままのところが増えており、土地価格の下落が始まっているわけです。

 

というわけで、厚木市の不動産価格は、

  1. 建築費が上がって、新築・中古価格が上がった
  2. そのため、金利の低い変動金利を選んで買う人が増えた
  3. さらに、市外からの人口流入が増えており、特に通勤しやすい駅近エリアに人気が集中している
  4. 一方で、買い手がつきにくい郊外では、空き家が増えて、土地価格の下落が始まっている

という、二極化が始まっていると言えます。

 

3、これからどうなるのか?

厚木市の土地価格に影響を与えそうなリスクをまとめました。

 

(1)そろそろ金利が上がりそう

日本では、低金利が長く続いているため、金利の上昇リスクを心配しない人が増えており、7割以上の人が、半年ごとに金利が変わる変動金利を選んでいます。

 

ですが、本当にこれからも金利は上がらないのでしょうか?

実は、10年〜30年までの長期金利については、すでに上昇し始めています。特にロシアのウクライナ侵攻が始まった2022年ごろから、本格的に上がって来ています。

 

国際金利推移 202306

(参考:財務省

 

これによって、変動金利は低いままですが、ふらっと35などの固定金利は上昇を始めています。

 

なぜ上昇しているのかと言うと、世界的に物価が上昇しているからです。

例えば、アメリカでは、物価が一時、前年比で9%以上も上がったため、政策金利を0.25%→5.25%まで、1年間で5%も引き上げました。

ドイツでも、前年比で11%以上も上がっていたため、こちらも政策金利を0%→3.5%にまで、約1年間で3.5%も引き上げています。

 

その結果、欧米各国でも、住宅価格が下落をはじめています。

アメリカの先月の中古住宅価格は前の年の同じ月と比べた下落幅(-1.7%)がおよそ11年ぶりの大きさとなり、住宅価格の下落傾向が鮮明になっています。
急速な利上げに伴う住宅ローン金利の高止まりで需要が落ち込んでいることが背景にあります。

(参考:NHK 2023.5.19「アメリカ 4月の中古住宅価格 下落幅 約11年ぶりの大きさに」)

 

欧州連合(EU)域内で、住宅価格が2015年以来初めて四半期ベースで下落に転じた。借り入れコストの上昇(=金利の上昇)が10年近くに及ぶ住宅用不動産ブームに終わりをもたらしている。

EU統計局は4日、22年10〜12月期に住宅価格が前の期と比べ1.5%下落したと発表した。域内27カ国のうち15カ国で下がった。下落幅が最も大きかったのはデンマークとドイツで、それぞれ6.5%、5%低下した。

(参考:日経新聞 2023.4.14「[FT]欧州住宅価格、四半期で15年以来の下落 ブームに幕」)

 

金利を引き上げたことで、住宅価格が下落しているのです。

ちなみに日本の物価上昇率は、前年比で3.0%の上昇です。

(参考:NHK「2022年度 消費者物価指数 前年度比3.0%上昇 41年ぶり水準」)

 

そして、日本でも、7月28日に、植田日銀総裁が、政策修正を発表し、事実上の利上げを行いました。

これまでは、10年国債の金利が0.5%以上に上がらないようにコントロールしてきましたが、それを1.0%まで引き上げたのです。

(参考:野村総合研究所 2023.7.28「日銀が長期金利の上昇を容認するYCCの運用柔軟化策を決定(日銀金融政策決定会合)」)

 

これによって、期間10年以上の固定金利については、今後、徐々に上がっていくことが予想されます。ふらっと35などの、長期固定の住宅ローン金利は上がるでしょう。

 

変動金利が上がる可能性は?

今回の事実上の利上げは、期間10年以上の長期金利への影響が大きいですが、変動金利への影響は、今のところ、ありません。

ですが、物価上昇が続くようであれば、いずれ短期金利も引き上げざるを得なくなるでしょう。

 

というのも、そもそも、金利を引き上げている理由は、お金を借りにくくすることで、モノの消費や生産をおさえ、物価上昇を止めるためだからです。

長期金利を引き上げても、物価上昇が止まらないのであれば、短期金利の引き上げも、いずれ視野に入ってくるはずです。

 

なお、日銀が見込んでいる、今後の物価上昇率は、2024年が年率1.9%で、2025年が年率1.6%です。

(参考:野村総合研究所 2023.7.28「日銀が長期金利の上昇を容認するYCCの運用柔軟化策を決定(日銀金融政策決定会合)」)

 

もし、今回の利上げでも、現在の年率3%の物価上昇率がおさまらなければ、さらに政策を修正する可能性は高く、その際には、変動金利型の住宅ローンにも、影響が出てくるかもしれません。

 

1%金利が上がると、不動産価格は15〜20%下がる可能性

ちなみに、金利が1%上がると、住宅ローンの利息は、35年で15〜20%増えます。

例えば、月に約10万円の返済を考えている人であれば、現在なら3,500万円の物件が買えますが、金利が1%上がると、毎月10万円の支払いで、3,000万円の物件しか買えません。

 

金利上昇で下落

 

なお、すでに変動金利で組んでいる人については、5年ルールという、当初5年間は、返済額が固定(ただし、増えた利息はあとで支払う)というルールがあるため、すぐに払えなくなって投げ売りが始まるわけではありません。

 

しかし、新しくローンを組む人は、変動金利でも高い金利になるため、今まで通りの高い価格でローンを組むことが難しくなりますから、価格は下がりやすくなるでしょう。

 

(2)2022年問題で、都市の農地が宅地になる

2022年問題をご存知でしょうか?

「都市部にある税金を優遇されていた農地(生産緑地)が、優遇期間が切れることで宅地として放出され、土地価格に影響を与える」

という問題です。

 

生産緑地

(出典:ウィキペディア cory.2005.Seisan Ryokuchi)

 

実は、厚木市にも29ヘクタールの生産緑地があります。30坪の土地で約3,000戸分にもなります。

そして、その分布はどのようになっているのかというと、このようになっています。

 

神奈川県の生産緑地の分布図:厚木市に29ヘクタール

神奈川県の生産緑地

(参考:国土交通省 都市計画区域、市街化区域、地域地区の決定状況)

 

お隣の相模原市でも131ha、海老名市では26haなど、かなり広範囲に分布しているようです。

 

では、その影響はどうか?というと、これはエリアによって変わってくるでしょう。物流施設が次々とできている今、東名高速道路に近いエリアでは、倉庫・住宅の需要で吸収できるでしょう。

一方で、西側の山沿いのエリアは、そのような利用が見込めないため、影響が大きそうです。

 

(3)これから厚木市の人口はどうなるの?

国立社会保障・人口問題研究所が、2018年に発表した厚木市の人口の見通しによると、2025→35年の10年間で人口は約1.2万人減少するそうです。

 

厚木市はこれから10年で約1.2万人減少

厚木市の人口予測

(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)

 

ただし、足元では、市外から人口流入があるので、住宅需要がどんどん減るということはないでしょう。

 

結論:買うなら?売るなら?

というわけで、厚木市の土地価格は、

  • ①変動金利の利用者の増加、②建築費の上昇→中古物件の価格上昇、③人口の増加、といった理由から、本厚木駅周辺を中心に、土地価格の上昇が続いている
  • 人口流入も続いているため、今後も当分は、住宅需要は増え続ける
  • ただし、郊外での空き家は増えており、今後は農地の宅地化が進むため、駅から離れたエリアでは、買い手がつきにくくなりそう

と言えそうです。

 

買うなら:低金利なのでチャンスだけれど、、、

本来であれば、低金利は家を購入するチャンスな訳ですが、建築費が上がっているため、家を建てるハードルも上がっています。

なので、いい物件を探すことがポイントになってきます。

 

非公開物件=安い物件

不動産を売る理由はさまざまですが、「周りに知られずに売却したい」という売主は一定の割合でいます。

そのような物件は、ネット上にも出回らず「非公開物件」として、特定の不動産会社が取り扱っている場合があります。

 

非公開物件の理由

 

当然、このような物件は少ないお客さんにしか目にとまる機会がないため、相場よりも価格の安い可能性が高いです。

 

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売るなら:低金利の今がチャンス

厚木市の土地価格は、低金利や人口増加などを追い風に上昇を続けてきましたが、駅近エリアに人気が集中しており、それ以外の郊外では下落が始まっています。

 

また、今後も物価上昇が続くのであれば、金利の引き上げが予想されますので、そうなると、高値の物件を購入できる人は減っていきます。

特に、物価上昇はまだまだ続きそうですし、海外の不動産市場は崩れてきていますので、注意が必要です。

 

こんなに違うの?公示地価と実勢価格

この記事では、公示地価をもとに土地価格の動きについて解説してきましたが、実際の取引では、はるかに高い価格、または安い価格で取引される場合があります。

 

例えば、「旭町(あさひまち)」という地区があります。

本厚木駅の南側に広がる住宅地です。

 

こちらの公示地価と実際の取引価格は、

  • 公示地価:67万円/坪
  • 実際の取引価格:63〜83万円/坪

なんと、公示地価の約0.9〜1.2倍で取引されていました。

 

どちらも「第二種住居地域」と呼ばれる、戸建てやマンションが立ち並ぶエリアです。

駅からの距離は多少違いはありますが、これほどの価格差が考えられるでしょうか?

 

【厚木市旭町の公示地価】

厚木市の公示地価

  • 本厚木駅から550mの距離、徒歩約7分(1分=80m)
  • 202,000円/㎡ × 3.3(㎡/坪) = 67万円/坪

(参考:国土交通省地価公示・都道府県地価調査)

 

【厚木市旭町の土地取引】

厚木市の土地取引

  • 本厚木駅から徒歩6〜10分のエリアで、63〜83万円/坪で取引されている
  • この取引情報のアンケート回収率は約2割のため、実際の取引数はこの5倍程度ある

(参考:国土交通省 不動産取引価格情報検索)

 

なぜ、これほど売却価格が変わるのでしょうか?

その理由は、不動産会社によって、持っている取引情報に差があるからです。

 

不動産取引は、株式市場のように、全ての取引情報を管理しているところがないため、

  1. 自社でどれだけ取引情報を持っているか
  2. どれだけ買い手のリストを持っているか?

で、評価額も、売れる金額も変わってくるのです。

 

持っている取引情報が違うため、評価額・売却額が変わる

査定額が違うイメージ

 

*REINSとは、不動産会社間でだけ共有できる物件情報・取引情報のサービスです。ただし、売主の承諾が必要なため、情報の共有率は、全体の取引の約11%程度となっています

(2022年実績:売り物件報告件数17.5万件 ÷ 土地取引件数152.5万件 = 11.4%)

 

また、不動産会社が持っている取引情報や、買い手のリストは、エリアや物件によって違いますから、いくつかの不動産会社に査定を申し込むことで、

  1. どれだけの評価額になるのか?
  2. どこの会社が、自分の不動産を高く売ってくれるのか?

を知ることができます。

 

そんな時に便利なのが、1度の登録で、複数社から査定をもらえる一括査定サービスなのですが、それぞれのサービスで参加企業に違いがあるため、特徴のある2つをご紹介します。

 

【PR】すまいバリュー(大手に依頼したいなら)

こちらの「すまいVALUE(バリュー)」は、取引実績の多い大手6社に、無料で査定を依頼することができます。

 

すまいバリュー2023年9月

 

そのため、大手不動産会社に依頼したい場合には、こちらのサービスを活用するといいでしょう。

 

すまいバリューで査定するならこちら

 

【PR】イエウール(地域密着企業に依頼したいなら)

すまいバリューは大手6社しか参加していないため、地域密着の不動産会社に査定を依頼したい場合には、「イエウール」が、参加している不動産会社が1,700社以上と多く、なおかつ大手不動産会社が1番多く参加しているのでオススメです。

 

一括査定の比較_大手の参加状況

 

無料で使えますので、1度調べてみてはいかがでしょうか?

 

 

あなたの不動産の評価額を調べるならこちら

 

 

 

※1 本記事では、いくつかのサービスのご紹介をしています。

それぞれ、「すまいバリュー(運営元 三井不動産リアルティ株式会社)」「イエウール(運営元 株式会社Speee)」「タウンライフ(運営元 タウンライフ株式会社)」の委託を受けて作成しております

 

 

 

 

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