(画像出典:wikimedia commons そらみみ, 徳山駅みゆき口の駅前風景)
この記事では周南市の
- 公示地価、基準地価
- 土地価格がこれまで上昇・下落した理由
- 今後どうなるのか?
の3点について解説しています。
(なお、本ページはプロモーションが含まれています。該当するサービスには、【PR】と表記しております)(※1)
1、周南市の公示地価、基準地価
*詳しい地名を入力すると、絞り込めます。1文字からOK
*公:公示地価(2023.1.1現在)2023年3月 更新
*基:基準地価(2022.7.1現在)
*変化率が空白:比較する年度のデータがない場合
所在地及び地番 | 最寄駅(m) | 坪単価(万円) | 前年比 | 2018年比 |
---|---|---|---|---|
公)周南市御幸通2丁目15番 | 徳山(180) | 44.6 | 2.3% | 3.1% |
公)周南市政所3丁目2番9 | 新南陽(650) | 22.8 | 2.2% | 9.8% |
公)周南市児玉町3丁目17番 | 徳山(1000) | 26.2 | 2.2% | 9.8% |
公)周南市楠木1丁目86番 | 徳山(2600) | 19.8 | 2.0% | 6.0% |
公)周南市速玉町2095番4 | 徳山(1000) | 19.5 | 1.7% | 2.4% |
公)周南市本町1丁目20番 | 徳山(300) | 24.3 | 1.7% | 1.9% |
公)周南市城ケ丘3丁目38番3 | 徳山(5300) | 17.3 | 1.4% | 4.4% |
公)周南市大字富田字楠本3018番7 | 新南陽(1900) | 15.8 | 1.3% | 3.7% |
公)周南市大字久米字貞宗793番6 | 櫛ケ浜(3500) | 10.7 | 1.3% | 1.9% |
公)周南市東山町1922番9 | 徳山(1600) | 17.6 | 1.1% | 4.3% |
公)周南市大神1丁目10312番16 | 新南陽(2300) | 12.2 | 1.1% | 1.6% |
公)周南市住崎町127番1外 | 徳山(300) | 13.8 | 1.0% | 3.0% |
公)周南市大字久米字町田3142番2 | 櫛ケ浜(500) | 11.5 | 0.9% | 2.1% |
公)周南市遠石2丁目650番40 | 徳山(2600) | 16.6 | 0.8% | 3.5% |
公)周南市柳町13番2外 | 徳山(900) | 17 | 0.8% | 0.8% |
公)周南市桜馬場通1丁目13番外 | 徳山(650) | 25.9 | 0.8% | |
公)周南市福川南町2592番15外 | 福川(1000) | 5.2 | 0.6% | |
公)周南市大字下上字西蔵掛77番10外 | 新南陽(3000) | 10.6 | 0.6% | -0.6% |
公)周南市政所2丁目1431番1 | 新南陽(270) | 26.7 | 0.5% | 0.1% |
公)周南市野上町1丁目28番 | 徳山(600) | 17.6 | 0.4% | 0.4% |
公)周南市古泉1丁目1073番4 | 新南陽(800) | 11.4 | 0.3% | -0.3% |
公)周南市蓮ヶ浴1丁目6819番8 | 徳山(2200) | 11.6 | 0.3% | 0.9% |
公)周南市川崎2丁目286番4 | 新南陽(1400) | 12.6 | 0.3% | -0.8% |
公)周南市五月町73番1 | 櫛ケ浜(1200) | 16.7 | 0.2% | 0.0% |
公)周南市浦山1丁目1451番3 | 徳山(2300) | 10.1 | 0.0% | 0.0% |
公)周南市平野1丁目4365番 | 新南陽(1600) | 12.8 | 0.0% | 0.0% |
公)周南市新田1丁目2612番55 | 福川(1400) | 9.6 | 0.0% | 0.0% |
公)周南市福川3丁目615番22 | 福川(280) | 12.1 | 0.0% | -0.3% |
公)周南市平和通1丁目19番 | 徳山(600) | 36.3 | 0.0% | -1.8% |
公)周南市周陽1丁目1番6外 | 徳山(3600) | 24 | 0.0% | -0.4% |
公)周南市鼓海2丁目118番59 | 櫛ケ浜(1900) | 7.9 | 0.0% | -2.4% |
公)周南市大字下上字岩屋2192番 | 新南陽(3000) | 2.5 | -0.1% | |
公)周南市大字久米字久保1678番 | 櫛ケ浜(3400) | 6.4 | -0.5% | -2.5% |
公)周南市晴海町7番22内 | 徳山(1800) | 5.9 | -0.6% | -6.8% |
公)周南市大字栗屋字奈切50番5 | 櫛ケ浜(3800) | 5.3 | -0.6% | -3.6% |
公)周南市大字大河内字熊毛幸が丘2100番46 | 大河内(550) | 5 | -0.6% | -2.5% |
公)周南市大字夜市字西ケ浴3325番7 | 戸田(300) | 8.4 | -0.8% | -4.9% |
公)周南市江口3丁目8231番4外 | 徳山(2600) | 7 | -0.9% | -6.2% |
公)周南市大字須々万本郷字宮の前305番6 | 徳山(11000) | 6.2 | -1.1% | -4.6% |
公)周南市大字夜市字中村3516番4 | 戸田(450) | 5.9 | -1.1% | -6.7% |
公)周南市大字四熊字諏訪前217番 | 新南陽(5700) | 3 | -1.2% | -5.8% |
公)周南市大字須々万本郷字桜久保328番20 | 徳山(12000) | 5 | -1.3% | -6.2% |
公)周南市大字安田字下天王594番5 | 高水(3100) | 4.6 | -1.4% | -5.4% |
公)周南市大字上村字別所2088番4外 | 新南陽(4800) | 5.8 | -1.7% | -7.9% |
公)周南市大字呼坂字西町626番1 | 高水(1000) | 5.4 | -1.8% | -8.4% |
公)周南市大字湯野字下中4644番3外 | 戸田(4300) | 4.8 | -2.0% | -9.3% |
基)周南市緑町2丁目30番 | 徳山(1200) | 23.5 | 2.4% | 8.5% |
基)周南市周陽1丁目50番4 | 徳山(3700) | 23.4 | 2.0% | 8.1% |
基)周南市楠木1丁目86番 | 徳山(2600) | 19.6 | 1.7% | 4.9% |
基)周南市政所3丁目2番9 | 新南陽(650) | 22.6 | 1.5% | 7.2% |
基)周南市原宿町68番外 | 徳山(1800) | 18.6 | 1.3% | 3.9% |
基)周南市大字久米字貞宗793番6 | 櫛ケ浜(3500) | 10.6 | 1.3% | 1.3% |
基)周南市久米中央1丁目3231番2外 | 櫛ケ浜(1300) | 13.4 | 1.2% | 1.8% |
基)周南市本町1丁目20番 | 徳山(300) | 24.1 | 1.1% | 1.1% |
基)周南市富田1丁目3933番7 | 新南陽(2200) | 16.8 | 1.0% | 2.4% |
基)周南市大字富田字新町2933番 | 新南陽(1200) | 18.4 | 0.9% | 2.6% |
基)周南市大字下上字上土井1457番5 | 新南陽(1800) | 13.2 | 0.8% | 1.3% |
基)周南市岐山通2丁目21番 | 徳山(750) | 31.2 | 0.7% | 0.7% |
基)周南市二番町3丁目3番 | 徳山(1400) | 24.2 | 0.7% | 1.7% |
基)周南市大字栗屋字坂田948番19外 | 櫛ケ浜(1800) | 9.8 | 0.7% | 0.7% |
基)周南市大神4丁目2153番12 | 新南陽(1800) | 11.8 | 0.6% | 1.1% |
基)周南市千代田町137番5 | 徳山(620) | 18.2 | 0.5% | 0.5% |
基)周南市新地2丁目56番外 | 徳山(2100) | 13.7 | 0.5% | 2.2% |
基)周南市五月町33番 | 櫛ケ浜(1100) | 15.6 | 0.4% | 1.5% |
基)周南市岡田町210番 | 徳山(1600) | 19.3 | 0.3% | 0.3% |
基)周南市新宿通3丁目18番外 | 徳山(1400) | 21 | 0.3% | 0.3% |
基)周南市中畷町2353番31 | 福川(1300) | 12.8 | 0.3% | 0.3% |
基)周南市北山1丁目7544番10 | 徳山(1900) | 14.6 | 0.2% | 0.2% |
基)周南市土井2丁目1730番5 | 新南陽(750) | 15.8 | 0.2% | 1.1% |
基)周南市野村1丁目4608番7外 | 新南陽(2100) | 10 | 0.0% | -1.0% |
基)周南市大字栗屋字開作南797番3 | 櫛ケ浜(1700) | 11 | 0.0% | -1.5% |
基)周南市大字戸田字市東2834番1外 | 戸田(2200) | 8.9 | -0.4% | -2.9% |
基)周南市大字呼坂字勝間原1100番97 | 勝間(950) | 5.7 | -0.6% | -1.1% |
基)周南市福川3丁目349番2 | 福川(100) | 14.9 | -0.7% | -2.6% |
基)周南市大字原字中西原119番8 | 高水(900) | 4 | -0.8% | -3.2% |
基)周南市かせ河原町2402番 | 福川(1500) | 2.7 | -1.2% | -5.8% |
基)周南市大字夜市字河原田928番1外 | 戸田(3000) | 3.8 | -1.7% | -8.1% |
基)周南市大字鹿野上字中市浦2980番5外 | 新南陽(23000) | 3.7 | -1.8% | -6.7% |
基)周南市大字鹿野上字下市3178番 | 新南陽(23000) | 2.7 | -1.8% | -7.8% |
基)周南市大字小松原字木代1246番5 | 高水(4500) | 3.2 | -2.0% | -7.5% |
基)周南市宮前町602番10外 | 櫛ケ浜(200) | 7.1 | -2.3% | -9.7% |
基)周南市大字八代字大市918番 | 高水(7600) | 1.2 | -2.5% | -10.3% |
基)周南市大字大潮字中ノ原212番 | 新南陽(27000) | 0.9 | -2.5% | -10.9% |
基)周南市大字米光字上前田244番 | 新南陽(11000) | 2 | -3.2% | -11.6% |
途中ですが、この記事の説明を
どうも、このサイトの運営者のゴトウです。
この記事では、「あなたの(気になっている)不動産が、これからどうなるのか?」が分かるように、解説をしていきます。
とても不思議に思うのですが、
不動産の取引は、数百万円〜数億円単位の大きなお金が動きますから、絶対に失敗したくないはずなのに、
参考になる情報が、あまりに少なすぎると感じませんか?
例えば、年に3回ほど、公示地価や基準地価、路線価などの国が発表する土地価格の情報が、新聞やテレビニュースで取り上げられます。
ですが、その解説の多くが、都道府県単位、市区町村単位、または、1番大きく上昇した場所ぐらいです。
もっと細かい地区の情報は、ほとんど見かけませんよね。
これでは、あなたの(気になっている)不動産が、これから上がるのか?下がるのか?の判断がつきませんし、今がチャンスなのかどうかも分かりません。
最悪の婆には、営業マンの言いなりになって、もっと高く売れた(もっといい物件を探せた)のに、、、なんてことも。
それはちょっと残念すぎると思うんです。
そこで、この記事では、取り引きの参考になりそうなデータを集めて、なるべく詳しく、そして分かりやすく解説をしました。
そのため、ちょっと記事が長くなってしまいましたが、難しいことは書いていませんので、気楽に読み進めてみてください。
それでは参りましょう。
2、周南市の土地価格の動き
周南市の住宅地は、アベノミクス以降の、この9年間で7.5%下落しました。
また、2021→22年の公示地価については、住宅地は前年比で横ばい、商業地は0.1%のマイナスとなっていました。
では、実際にどのようなエリアが上昇、または下落したのでしょうか?
公示地価の7年間の変化率を地図上に表示させてみました。
地価マップ:2013-21年の上昇率
変化率:赤色(30%以上)>オレンジ色(10〜29.9%)>緑色(0〜9.9%)>青色(-9.9〜0%)>紫色(-10%以下)
徳山駅、新南陽駅から少し離れた住宅地では、一部上昇していました。
ですが、それ以外のエリアでは、ほぼ下落しており、中心部の市街地から離れるほど、下落率も大きくなっていますね。
なぜ周南市では、一部しか上がらないのか?
理由は2つあります。
①金利低下によって、買い手の購買力が上がった
徳山駅〜新南陽駅の周辺で、土地価格が上昇している理由は、金利の低下によるものです。
ご覧のように、2013年4月以降、日銀が国債を買い占める、異次元緩和政策を行うことで、金利を下げてきました。
日銀が国債を買い占めて、金利を下げた
(参考:ARUHI住宅ローン フラット35金利の推移 財務省 国債金利情報)
ザックリ言うと、この8年間で買い手は、同じ返済額で2割高い物件を買えるようになったということです。
例えば、フラット35で期間35年・月々の返済額が10.4万円とした場合、購入できる不動産は3,000万円から3,500万円まで上がったのです。
同じ返済額で購入できる物件価格が2割上昇した
月々の支払額は増やさずに、約2割高い物件を買える。しかもその物件が人気化しているとなれば、値段が高くても買おうとする人は増えますよね。
そのため、人気のエリアほど、土地価格が上昇してきたのです。
なので、そもそも周南市の土地価格も、上がりやすい条件にあったのです。では、なぜ一部のエリアでしか上昇していないのでしょうか?
②農地の宅地化で、郊外の宅地の人気が低下
最も大きな理由は、農地の宅地化です。
実は、この10年で、山口県内の農地は、約7,400ヘクタール(ha)も減っているのです。
1haで約3,000坪ですので、30坪の戸建てに換算すると、約74万戸分の農地が住宅や、道路、工場、倉庫、ショッピングモールなどに変わっているのです。
では、この影響が、周南市でも見られるのでしょうか?
この点について確認するために、約7年間で100人以上の人口増加、または減少している地区について調べてみました。
周南市の地区別の人口変化(2014.1〜2021.1)
増減:赤色(1,000人以上増加)>オレンジ色(500〜999人増加)>緑色(100〜499人増加)>青色の↙️(100〜499人減少)>紫色の↙️(500以上の減少)
ご覧の通り、徳山駅や新南陽駅の周辺で人口が増えている地区が多いですね。
しかし、先ほどの土地価格の7年間の変化率を比べてみると、「人口が増えているにも関わらず、土地価格は下がっている地区」が、たくさんあることがわかります。
例えば、新南陽駅の北側にある多くの地区で、人口が増加していますが、この辺りはまだ農地が多く残っており、その一部が宅地化されたことで、人口が増えてきました。
農地の宅地化によって、今ある住宅地の人気が低下
農地が宅地化されれば、周辺の住宅地を購入する人は減ります。
しかも、周南市では、家を購入する中心年代である30〜40代の人口が減少傾向にあります。この7年間で約3,000人減っているのです。
(参考:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」)
つまり、農地の宅地化によって物件が次々を増えていく中で、買い手となる若い世代の人口は逆に減少しているため、土地価格が下がりやすくなっているわけですね。
3、これからどうなるのか?
周南市の土地価格に影響を与えそうなリスクをまとめました。
(1)金利の上昇リスク
2022年に入ってから、金利の上昇が始まっています。
新型コロナや、ウクライナ侵攻などで、世界各国の経済が混乱し、物価が上昇しているため、物価上昇をおさえるために、世界中の国々で金利を引き上げているのです。
例えば、アメリカでは、この1年間で、0.25→5.25%へと、なんと5%もの金利の引き上げを行っています。
日本では、今のところそういう対策をしていませんが、投資家の間ではすでに「日本も金利の引き上げを行うのではないか?」と見られており、期間10〜30年の国債の金利が上がり始めています。
(参考:財務省)
住宅ローンの金利も、このような状況を受けて、上昇し始めています。
固定金利の住宅ローンである、フラット35(期間21〜35年)の金利も上昇傾向にあり、23年6月分は1.76%となっています。
ふらっと35は上昇しているが、変動金利はむしろ下落
ところが、変動金利は、ほとんど変化がないか、むしろ下落している銀行もあります。
銀行同士で、お客さんの獲得競争が激しいため、金利が下がっているためです。
そのため、変動金利の利用者が、2019年には約6割ぐらいだったのが、2022年には約7割にまで増えていました。
不動産価格が上がりすぎたため、変動金利の利用者が増加
毎月の支払額で比較すると、約2万円も安く済むのですから、無理もありません。
変動金利の方が、月々の返済が約2万円安い
金利 | 月の返済額 | 総返済額 | ||
①ふらっと35 | 固定金利 | 1.76% | 95,723円 | 約4,020万円 |
②SBI新生銀行 | 変動金利 | 0.32% | 75,512円 | 約3,172万円 |
①ー② | 20,211円 | 約848万円 |
*期間35年、ローン諸費用は除く
大都市のマンションがかなり値上がりしており、「誰が買ってるの?」と疑問に思う人もいるでしょうが、変動金利を選んでいる人が増えているからでしょう。
では、そのような人たちが、金利が上がった時にどうするのか?というと、約2割の人が、「見当がつかない、わからない」と答えていました。
このように、金利が上がった時に、返済に困る人が、かなりの割合でいると考えられます。
つまり、
- 世界的な物価上昇・金利上昇によって、「日本の金利も上がる」と予想する投資家が増えている
- 変動金利で借りている人の2割ぐらいは、金利が上がった場合に、対応できない可能性がある
と言う状況なのです。
今年の4月に、日銀総裁が交代し、植田新総裁になりましたが、今のところは、黒田旧総裁の方針を引き継ぐようなコメントをしています。
ですが、そもそも、黒田総裁が異次元緩和をやり始めたのは、物価を毎年2%上げるためでした。
そして、2022年度の物価上昇率は、前年比で3.0%の上昇です。すでに目的は達成されて、むしろかなりのハイペースで上昇している状況です。
(参考:NHK「2022年度 消費者物価指数 前年度比3.0%上昇 41年ぶり水準」)
また、ウクライナ戦争もまだ終わりが見えませんので、物価上昇はまだまだ続くと考えると、いずれ金利を引き上げる時が来るでしょう。
1%金利が上がると、不動産価格は15〜20%下がる可能性
ちなみに、金利が1%上がると、住宅ローンの利息は、35年で15〜20%増えます。
例えば、月に約10万円の返済を考えている人であれば、現在なら3,500万円の物件が買えますが、金利が1%上がると、毎月10万円の支払いで、3,000万円の物件しか買えません。
特に、変動金利が上がってきた場合には、注意が必要でしょう。
(2)これから周南市の人口はどうなるの?
国立社会保障・人口問題研究所が、2018年に発表した周南市の人口の見通しによると、2020→30年までに約1.1万人減少するそうです。
周南市の人口は、2020→30年までに約1.1万人減る
(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)
しかも、家を買う中心年代である30〜40代は、2020→30年までに約8,000人減る見通しです。
周南市の30〜40代人口は、2020→30年までに約8,000人減少
(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)
つまり、家の買い手が今よりも2割近く減るのです。そのため、すでに下落傾向にある人気の低い地区では、土地価格の下落が加速しそうですね。
(3)農地の宅地化はまだ進むのか?
山口県内の農家の年齢を見てみると、70代以上が全体の7割近くを占めていました。60代まで含めると、9割を超えています。
うちの実家も兼業農家なので実情は理解できますが、私も含めて、40〜50代の次の世代が農業を継いでいるケースは、それほど多くありません。
今の世帯主が働けなくなれば、耕作放棄された農地は今後増えていくでしょうから、時間が経てば経つほど、農地の宅地化は進んでいくでしょう。
(4)徳山駅周辺の再開発の影響は?
2018年2月に徳山駅前図書館がオープンしました。
運営には蔦屋書店を運営しているカルチュア・コンビニエンス・クラブが携わっています。
図書館だけでなく、カフェや本屋、雑貨などを扱うことで、長居したくなる、何度もきたくなる施設づくりを行なっています。
また、キッズスペースや、子供向けの絵本も充実しているため、子育て世代の集客に力を入れている点もポイントです。
このような運営スタイルは、函館蔦屋書店が先駆けて行なっていますが、郊外の店舗にも関わらず、周辺から移り住んで来る人が増えて、蔦屋書店の周辺の人口が5年間で1,000人以上増えています。


これ以外にも、近鉄松下百貨店跡地を含めて、ホテルや商業施設が作られたり、駅前の整備が進みます。
現在徳山駅の北側の住宅地でも土地価格が上昇していますが、駅前図書館以外にも便利な施設がさらに増えてくれば、今後もっと移住する世帯も増えるでしょう。
結論:買うなら?売るなら?
以上のことから、周南市の土地価格は、
- 農地の宅地化と人口の減少によって、土地価格の下落が止まらないが、徳山駅周辺で一部回復しつつある
- 若い世代の人口減少によって、土地価格が下落しやすくなる一方で、徳山駅周辺の再開発が進むことにより、駅前とそれ以外のエリアの二極化が進む
と言えるでしょう。
では、売りたい人、買いたい人は、それぞれどう対応すべきなのでしょうか?
買うなら:下落を待つよりも低金利の今がベスト
土地価格の坪単価が10〜30万円の地域が多いので、下落を待つ必要はありません。
その理由は2つあります。
①土地価格の下落分よりも、待っている間の家賃の方が高くつく
例えば、坪20万円ぐらいの土地であれば、30坪でも600万円程度で買えます。
仮に数年で1割下げたとして60万円ぐらいしか安くなりませんから、その間の家賃を考えると、早めに買った方がトクになります。
②異次元緩和で低金利の今がチャンス
また、現在は住宅ローンがかなり安いため、月々の返済負担が軽いのもチャンスです。
ですから、もし家を買おうと思っているのならば、土地価格が下がるのを待つよりも、金利が上がる前の今のうちに買うのがベストでしょう。
ただし、購入を検討する場合には、今後の金利上昇を想定しておかないと大変なことになるので、「フラット35」か「10年以上の固定金利」でも返済ができるかどうかで予算を考えるべきでしょう。
未公開物件=安い物件の可能性大
不動産を売る理由はさまざまですが、「周りに知られずに売却したい」という売主は一定の割合でいます。
そのような物件は、ネット上にも出回らず「未公開物件」として、ある特定の不動産会社や、住宅メーカーが取り扱っている場合があります。
当然、このような物件は少ないお客さんにしか目にとまる機会がないため、相場よりも価格の安い可能性が高いです。
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売るなら:低金利のうちに売却を検討すべき
特に住宅地において、これから影響が出てくるのが金利の上昇です。金利が1%上がると、組める住宅ローンが15〜20%程度減るためです。
今は上昇率が小幅なため、まだ影響は小さいですが、これから物価上昇がさらにひどくなれば、アメリカやヨーロッパのように金利を引き上げて物価上昇を抑える政策を取る可能性があるため、早めの準備がおすすめです。
不動産会社選びを間違えると損する?
不動産会社によって、得意とするエリアや物件種類(戸建て・マンション)が違うので、実際の取引では、公示地価より高く、または安く取引されることがあります。
例えば、周南市内に「富田(とんだ)」という住宅地があります。
この富田の公示地価と実際の取引を比べてみると、
- 公示地価:18万円/坪
- 実際の取引価格:17〜24万円/坪
と、公示地価の約1.0〜1.3倍で取引されていました。
【周南市富田の土地取引(過去2年間)】
- 新南陽駅から徒歩14〜16分のエリアで、17〜24万円/坪で取引されている
- 公示地価も実際の取引ともに「第1種住居地域」という、似たような街並みのエリア
なぜ、これほど売却価格が変わるのでしょうか?
その理由は、不動産会社によって、持っている取引情報に差があるからです。
不動産取引は、株式市場のように、全ての取引情報を管理しているところがないため、
- 自社でどれだけ取引情報を持っているか
- どれだけ買い手のリストを持っているか?
で、評価額も、売れる金額も変わってくるのです。
持っている取引情報が違うため、評価額・売却額が変わる
*REINSとは、不動産会社間でだけ共有できる物件情報・取引情報のサービスです。ただし、売主の承諾が必要なため、情報の共有率は、全体の取引の約11%程度となっています
(2022年実績:売り物件報告件数17.5万件 ÷ 土地取引件数152.5万件 = 11.4%)
また、不動産会社が持っている取引情報や、買い手のリストは、エリアや物件によって違いますから、いくつかの不動産会社に査定を申し込むことで、
- どれだけの評価額になるのか?
- どこの会社が、自分の不動産を高く売ってくれるのか?
を知ることができます。
そんな時に便利なのが、1度の登録で、複数社から査定をもらえる一括査定サービスなのですが、それぞれのサービスで参加企業に違いがあるため、特徴のある2つをご紹介します。
【PR】すまいバリュー(大手に査定を依頼したいなら)
こちらの「すまいVALUE(バリュー)」は、取引実績の多い大手6社に、無料で査定を依頼することができます。
そのため、大手不動産会社に依頼したい場合には、こちらのサービスを活用するといいでしょう。
【PR】イエウール(地域密着企業に依頼したいなら)
すまいバリューは大手6社しか参加していないため、地域密着の不動産会社に査定を依頼したい場合には、「イエウール」が、参加している不動産会社が1,700社以上と多く、なおかつ大手不動産会社が1番多く参加しているのでオススメです。
無料で使えますので、1度調べてみてはいかがでしょうか?
※1 本記事では、いくつかのサービスのご紹介をしています。それぞれ、「イエウール(運営元 株式会社Speee)」「タウンライフ(運営元 タウンライフ株式会社)」の委託を受けて作成しております
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