この記事では、じぶん銀行の住宅ローンについて、徹底検証していきます。
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じぶん銀行の住宅ローンの特徴
(1)金利
住宅ローンの金利は、「基準金利」から「引き下げ幅」を差し引かれて金利が決まります。
「基準金利」は定価で、「引き下げ幅」が割引率だと思えば結構です。
じぶん銀行では、この「引き下げ幅」の条件によって2種類の金利タイプのどちらかを選べます。
①全期間引き下げプラン
全期間引き下げプランとは、「基準金利」からの「引き下げ幅」が、ずっと変わらないプランです。
全期間引き下げプランの金利引き下げ幅
表面金利 | 引き下げ幅 | |
変動金利 | 最新の金利で比較するならこちら | 変動金利に変える場合は、-1.884% |
5年固定 | 固定金利に変える場合には、-1.00% | |
10年固定 | ||
20年固定 | ||
35年固定 |
②当初期間引き下げプラン
当初期間引き下げプランとは、最初に適用される固定金利の金利が低いプランで、その期間が過ぎると引き下げ幅が小さくなり、トータルで見ると支払額が多くなってしまうプランです。
そのため、「繰上げ返済を使ってなるべく早く完済を考えている人」にオススメのプランと言えます。
当初期間引き下げプランの金利引き下げ幅
表面金利 | 引き下げ幅 | |
2年固定 | 最新の金利で比較するならこちら |
変動金利に変える場合は、-1.690% 固定金利に変える場合は、-0.800% |
5年固定 | 変動・固定ともに、-0.800% | |
10年固定 | ||
20年固定 | ||
35年固定 |
(2)手数料
上で説明した金利は表面金利で、それ以外にも事務手数料などの費用がかかります。
事務手数料 | 借入金額 × 2.16% |
繰上げ返済手数料 |
基本無料 ただし、固定金利期間中の完済時のみ:32,400円 |
例えば、3,000万円の借入をした場合には、648,000円の事務手数料がかかります。
なお、この事務手数料は、他のネット銀行でも横並びなので、他と比較する必要はありません。
(3)その他の契約条件
その他、利用するための条件を一覧表にしましたので、確認してください。
年齢制限 | 20才以上〜65才未満、契約期間は最終返済時で80才まで |
金利プラン | 「全期間引き下げプラン」と「当初期間引き下げプラン」またはその両方を組み合わせた「ミックス」を選択可能。途中変更は不可。 |
遅延損害金 | 年利14%で日割り計算 |
連帯保証人 | 収入合算者のみ。契約者が1人の場合は、必要なし |
ネット銀行ですから、書類のやり取りは基本的に郵送になりますので、店舗のある銀行よりも余裕を持って進めた方が確実です。
また、審査も店舗のある銀行よりも厳しめですので、仮審査は複数の金融機関で申し込んだ方がいいでしょう。
(4)団体信用生命保険と特約について
民間の住宅ローンでは、ローン契約者に万が一のことがあった場合のために、団体信用生命保険(団信)への加入が義務付けられています。
じぶん銀行でも、この団信に加入するのですが、保険料は金利に含まれているので、追加の費用は発生しません。
ですが、各行ではそれに加えて「特約」という形で、差別化を図っています。
じぶん銀行でも、他行にはない「特約」がありますので、それをご紹介します。
①ガンと診断された時点で、住宅ローンが50%免除になる特約が無料
じぶん銀行では、ガンと診断された時点で、住宅ローンの残高が50%オフになる「ガン50%保障団信」が無料で選べます。
②+0.2%の金利で、100%保障にすることが可能
その他にも、金利を0.2%上乗せすることで、50%オフではなく、100%オフにすることも可能です。
ちなみに、年齢別のガン発生リスクは、以下のように50代から上昇してきます。女性では9人に1人がガンに罹患しているので、特に女性がローンを組まれる場合には、検討した方がいいかもしれません。
また、現在がん保険に加入されているのならば、保険の見直しのきっかけにもなるでしょう。
というのも、医療保険としてのがん保険は、ガンと診断されても200〜300万円分の保障にしかならないからです。
がんのリスクが上がる50代でガンと診断された場合に、ローンの残高が1,000万円を切っている人は、よほど繰上げ返済を頑張った人でしょう。
残高が50%減るガン特約は、多くの方にとって500万円以上の備えの効果をもたらすはずです。
今払っているがん保険の保険料を入院費用や繰上げ返済の費用に回すことで、いざという時のための貯蓄を増やすことが可能になるでしょう。
③+0.3%の金利で、100%保障にすることが可能
100%ガン保障団信に加えて、さらに金利を+0.1上乗せすると、10種類の生活習慣病で入院が180日以上となった場合でも、住宅ローンの残高がゼロになる保障をつけることができます。
一般的には、「就業不能保障保険」と言われる分野の保険ですね。
こちらも普通に入ろうとすると結構な保険料がかかるので、現在すでに加入されている場合には、こちらに切り替えるのもありでしょう。
ですが、180日働けない状態というのは、どの程度の確率なのか、ちょっとわかりにくいですよね。
ライフネット生命の就業不能保障保険の支払い状況を見ると、加入者が約4.5万人いるのに対して、昨年の支払いは195件でした。
1年間の支払い率は、0.4%程度です。
しかも、支払い条件は60日からとなっているので、180日以上の就業不能に該当する人はさらに少ないでしょう。
おそらく0.1%程度ではないでしょうか?
そう考えると、かなり可能性としては低いと思われますので、気休め程度の保障でしかないかもしれません。
④+0.3%の金利で、高血圧・糖尿病・肝機能障害のある人も加入できる
特に借り換えを考えたい人にとって悩ましいのが、健康状態で引っかかることですよね。
ですが、じぶん銀行ではワイド団信も取り扱っています。
高血圧・糖尿病・肝機能障害のある人でも、金利に+0.3%上乗せすれば、団信に加入できるのです。
50%がん保障の特約などはつけられませんが、死亡・高度障害の時のカバーはできますので、借り換えも安心して検討できますね。
選べる4つの団信
1番人気は、「がん50%保障団信」ですね。無料でついてくるのですから、これほどありがたいことはありません。
ちなみに、同様のサービスを提供している金融機関は、以下の通りです。
ガン特約を提供している主な金融機関と上乗せ金利
がん50%保障 | がん100%保障(金利上乗せ幅) | |
じぶん銀行 | 無料 | +0.2% |
ソニー銀行 | 無料 | +0.3%(心筋梗塞・脳卒中も含む) |
イオン銀行 | なし | +0.1% |
りそな銀行 | なし | +0.3%(心筋梗塞・脳卒中も含む) |
ソニー銀行もがん50%保障団信を提供しています。
イオン銀行は、+0.1%でがん100%保障団信にできるのが魅力ですね。
無料または、低コストでがん保障の特約をつけたいのであれば、じぶん銀行、ソニー銀行、イオン銀行の3つがオススメです。
また、こちらの記事で、それ以外の特約も詳しく解説しました。
結論:どんな人に向いているか?
じぶん銀行は、
- 変動金利と当初引き下げプランの10年固定金利が低い
- 団信の特約が無料でついてお得
といった点が優れている住宅ローンです。
そのため、
- 金利は当分上がらないだろう、と思っている人
- 繰上げ返済で、早めにローンを減らすつもりの人
にはピッタリの住宅ローンと言えるでしょう。
まずは1度、確かめてみてください。
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もし今後の金利について考えてみたい人は、こちらの記事が参考になるかもしれません。
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