住信SBIネット銀行の住宅ローンを検証 | イエ&ライフ

住信SBIネット銀行の住宅ローンを検証

住信SBIネット銀行の住宅ローン 住宅ローン

この記事では、住信SBIネット銀行の住宅ローンについて、徹底検証していきたいと思います。

*金利情報については、リアルタイムで更新されているこちらの住宅ローン金利比較サイトをご利用ください。

 

1、住信SBIネット銀行の住宅ローンの特徴

(1)金利

住信SBIネット銀行では、2つの金利タイプが選べます。

 

①通期引き下げプラン

通期引き下げプランとは、基準金利からの「引き下げ幅」が、ずっと変わらないプランです。

 

通気引き下げプランの引き下げ幅
  表面金利 引き下げ幅
変動金利(新規) 最新の金利条件で比較するならこちら 変動金利に変える場合は、-1.55%
変動金利(借換)
5年固定 固定金利に変える場合には、-1.30%
10年固定
20年固定
35年固定

 

②当初引き下げプラン

当初引き下げプランとは、最初に適用される固定金利の金利が低いプランで、その期間が過ぎると引き下げ幅が小さくなり、トータルで見ると支払額が多くなってしまうプランです。

そのため、「繰上げ返済を使ってなるべく早く完済を考えている人」にオススメのプランと言えます。

 

  表面金利 引き下げ幅
変動金利(新規) 最新の金利条件で比較するならこちら

・2-5年固定から変更する場は、-1.80%

・7年固定〜から変更する場合は、-0.70%

変動金利(借換)
5年固定 固定金利に変える場合は、-1.20%
10年固定 固定金利に変える場合は、-0.70%
20年固定
35年固定

 

(2)手数料

上で説明した金利は表面金利で、それ以外にも事務手数料などの費用がかかります。

事務手数料 借入金額 × 2.16%
繰上げ返済手数料

基本無料

ただし、固定金利期間中の完済時のみ:32,400円

 

例えば、3,000万円の借入をした場合には、648,000円の事務手数料がかかります。

なお、この事務手数料は、他のネット銀行でも横並びなので、他と比較する必要はありません。

 

(3)その他の契約条件

その他、利用するための条件を一覧表にしましたので、確認してください。

年齢制限 20才以上〜65才以下
金利プラン 「通期引き下げプラン」と「当初引き下げプラン」のどちらかを選択。途中変更は不可。
遅延損害金 年利14%で日割り計算
連帯保証人 収入合算者のみ。契約者が1人の場合は、必要なし

 

ネット銀行ですから、書類のやり取りは基本的に郵送になりますので、店舗のある銀行よりも余裕を持って進めた方が確実です。

また、審査も店舗のある銀行よりも厳しめですので、仮審査は複数の金融機関で申し込んだ方がいいでしょう。

 

(4)団体信用生命保険と特約について

民間の住宅ローンでは、ローン契約者に万が一のことがあった場合のために、団体信用生命保険(団信)への加入が義務付けられています。

住信SBIネット銀行でも、この団信に加入するのですが、保険料は金利に含まれているので、追加の費用は発生しません。

 

ですが、各行ではそれに加えて「特約」という形で、差別化を図っています。住信SBIネット銀行でも、他行にはない「特約」がありますので、それをご紹介します。

 

病気やケガで入院期間が長引いた場合、ローンの返済を肩代わり

住信SBIネット銀行では、病気やケガで入院期間が1ヶ月以上続いた場合に、その期間の返済を保険会社が肩代わりしてくれます。

 

住信SBIネット銀行の8大疾病特約

(参考:住信SBIネット銀行)

 

そして、さらにその期間が1年以上に渡った場合には、なんとローン残高全額を保険会社が払ってくれるのです。

この保障が無料でついてくるので、かなりお得な条件だと言えるでしょう。

 

住信SBIネット銀行の8大疾病特約

(参考:住信SBIネット銀行)

 

ただし、他の銀行では、「ガンと診断された時点でローンが半額になる」といった特約がつく銀行もあります。

もし、現在がん保険や就業不能保障保険など、保険に多めに加入されているのであれば、特約のいい銀行を選ぶことで、保険料の節約につながる可能性もあります。

 

この点について、詳しく解説した記事もありますので、興味のある方はこちらも参考にしてみてください。

がん保険っているの?住宅ローンの「団信の特約」はお得なのか?
住宅ローンにつけられるガン特約は、本当にお得なのでしょうか?各行が提供しているサービスの特徴と、どんな人が使えばいいかを解説しました。

 

ちなみに、変動金利のランキング1位の3行の無料特約を比較すると、このようになっています。

 

金融機関名 表面金利(新規) 無料の特約
住信SBIネット銀行 0.457% 8大疾病特約
じぶん銀行 0.457% 50%ガン特約
ソニー銀行 0.457% 50%ガン特約

 

1年以上就業不能状態というのは、かなりハードルが高いので、じぶん銀行やソニー銀行の保障の方が魅力的だと感じるかもしれません。

 

ですが、「1ヶ月以上入院した場合に支払われる医療保険」と考えると、むしろ住信SBIネット銀行の方がお得だと言えます。

日額5,000円の入院給付金がでる医療保険であれば、1ヶ月入院すれば15万円(5,000円 × 30日)ですから、1ヶ月分のローン返済を肩代わりしてくれるのであれば、ほぼ同じ保障と考えられますよね。

 

この辺は考え方によって見方も変わりますが、ネット銀行は審査が厳しいので、複数の仮審査を出すつもりで検討してみてはいかがでしょうか?

 

結論:どんな人に向いているか?

住信SBIネット銀行は、

  • 変動金利と当初引き下げプランの5〜10年固定金利が低い
  • 団信の特約が無料でついてお得

といった点が優れている住宅ローンです。

 

そのため、

  • 金利は当分上がらないだろう、と思っている人
  • 繰上げ返済で、早めにローンを減らすつもりの人

にはピッタリの住宅ローンと言えるでしょう。

まずは1度、確かめてみてください。

 

 

最新の金利状況を他行と比較する場合はこちら↓

 

最新の金利条件で比較するならこちら

 

 

もし今後の金利について考えてみたい人は、こちらの記事が参考になるかもしれません。

住宅ローンの金利の見通し。異次元緩和はいつ終わるのか?
量的緩和政策のこれまでの流れから、今後の住宅ローン金利の見通しについて解説します。

 

 

この記事を書いた人
ゴトウ

証券会社で12年間勤務。営業と店舗マーケティングに従事後、2018年から当サイト「イエ&ライフ」を運営しています。

不動産価格の動きの理解や今後の予想は、金融マーケットの知識があると理解しやすいため、読者のお役に立てるのではないかと、サイトを運営しています。

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