この記事では、ソニー銀行の住宅ローンについて、徹底検証していきます。
*金利情報については、リアルタイムで更新されているこちらの住宅ローン金利比較サイトをご利用ください。
ソニー銀行の住宅ローンの特徴
(1)金利
ソニー銀行の住宅ローンは、2種類あります。
金利タイプ | 金利の特徴 | 事務手数料 |
「変動セレクト 住宅ローン」 |
変動金利が低い代わりに、固定金利が住宅ローンよりも0.1%高い | 借入金額 × 2.16% |
「住宅ローン」 | 固定金利が低い代わりに、変動金利が高い | 43,200円 |
*記事内のソニー銀行の金利タイプ「住宅ローン」は、一般用語と「 」で使い分けます。
これに加えて、頭金が10%以上あるかどうかで、金利が変わってきます。
(2)手数料
ソニー銀行の魅力は、固定金利が有利な「住宅ローン」の手数料が43,200円という点ですが、繰上げ返済手数料も基本無料なのはポイントが高いですよね。
事務手数料 |
<変動セレクト住宅ローン> 借入金額 × 2.16% <住宅ローン> 43,200円 |
繰上げ返済手数料 | 基本無料 |
また、他行と比べて地味に大きいのが、一括返済の手数料が無料という点です。
じぶん銀行や住信SBIネット銀行など、変動金利で最低金利で争っている2行は固定金利期間に一括返済をすると32,400円かかりますから、この点はソニー銀行に軍配が上がります。
(3)その他の契約条件
その他、利用するための条件を一覧表にしましたので、確認してください。
年齢制限 | 20才以上〜65才未満、契約期間は最終返済時で80才まで |
金利プラン | 「変動セレクト住宅ローン」と「住宅ローン」の2種類から選択。途中変更は不可。 |
対象物件 |
新築の戸建て・マンション・中古マンション・増改築 (中古戸建ては不可) |
連帯保証人 | 収入合算者のみ。契約者が1人の場合は、必要なし |
(4)団体信用生命保険と特約について
民間の住宅ローンでは、ローン契約者に万が一のことがあった場合のために、団体信用生命保険(団信)への加入が義務付けられています。
ソニー銀行でも、この団信に加入するのですが、保険料は金利に含まれているので、追加の費用は発生しません。
しかも、ソニー銀行では無料で「特約」がついてきます。しかも、それが結構すごいので、ここでご紹介します。
①ガンと診断された時点で、住宅ローンが50%免除になる特約が無料
ソニー銀行では、ガンと診断された時点で、住宅ローンの残高が50%オフになる「ガン50%保障特約つき団信」が無料で選べます。
(ただし、50歳未満の方のみ)
ちなみに、年齢別のガン発生リスクは、以下のように50代から上昇してきます。女性では9人に1人がガンに罹患しているので、特に女性がローンを組まれる場合には、検討した方がいいかもしれません。
また、現在がん保険に加入されているのならば、保険の見直しのきっかけにもなるでしょう。
というのも、医療保険としてのがん保険は、ガンと診断されても200〜300万円分の保障にしかならないからです。
がんのリスクが上がる50代でガンと診断された場合に、ローンの残高が1,000万円を切っている人は、よほど繰上げ返済を頑張った人でしょう。
残高が50%減るガン特約は、多くの方にとって500万円以上の備えの効果をもたらすはずです。
今払っているがん保険の保険料を入院費用や繰上げ返済の費用に回すことで、いざという時のための貯蓄を増やすことが可能になるでしょう。
②+0.2%の金利で、ワイド団信に加入可能
また、高血圧や糖尿病などの持病があるため、借り換えを諦めている人も多いそうですが、+0.2%金利を上乗せするだけで、ワイド団信に加入することが可能です。
ちなみに、じぶん銀行では、ワイド団信が+0.3%ですので、ソニー銀行の方がお得です。
③+0.3%の金利で、三大疾病保障特約をつけられる
また、+0.3%の金利を上乗せすることで、
- ガンと診断された場合
- 脳卒中、急性心筋梗塞で、60日以上労働を制限する状態にあった場合
に、住宅ローンがゼロになる特約をつけることもできます。
ただし、この三大疾病保障特約は、他行に比べると割高な商品です。
他行では+0.3%で、就業不能保障も追加されている「八大疾病保障特約」が主流となっていますからね。
そのため、無料で特約でより安心感を得たいという方は、他行のローンと比較してみた方がいいでしょう。
こちらの記事で、他行も含めた特約について、詳しく解説しました。
結論:どんな人に向いているか?
ソニー銀行は、
- 変動金利と当初引き下げプランの10年固定金利が低い
- 団信の特約が無料でついてお得
といった点が優れている住宅ローンです。
そのため、
- 頭金を10%以上、用意できる人
- 金利は当分上がらないだろう、と思っている人
- 繰上げ返済で、早めにローンを減らすつもりの人
- 低金利の今のうちに、なるべく低い金利で固定したい人
にはピッタリの住宅ローンと言えるでしょう。
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もし今後の金利について考えてみたい人は、こちらの記事が参考になるかもしれません。
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