この記事では、東京スター銀行の住宅ローンについて、徹底検証していきます。
*金利情報については、リアルタイムで更新されているこちらの住宅ローン金利比較サイトをご利用ください。
東京スター銀行は、預金連動型ローンやリバースモーゲージ・ローンなど、ちょっと変わった商品をどこよりも早く取り入れている銀行です。
そんな東京スター銀行ですが、住宅ローンについていえば、
「将来の老後資金についても考えたい」
という方にとって、メリットのある商品と言えました。
その理由をこれから解説していきます。
東京スター銀行の住宅ローンの特徴
(1)金利
東京スター銀行の金利タイプは、大きく分けて2つあります。
- スター住宅ローン
- スターワン住宅ローン
の2種類です。
① スター住宅ローン
スター住宅ローンは、いわゆる一般的な住宅ローンです。
変動金利、3年、5年、10年の固定金利のいずれかから選び、期間を変えたい場合には、設定された「引き下げ幅」から、その時点の「基準金利」を差し引いた金利条件で利用できます。
② スターワン住宅ローン
スターワン住宅ローンは、「預金連動型ローン」と呼ばれる仕組みの住宅ローンで、普通預金に預けているお金が住宅ローンの残高と相殺されて、金利が少なくて済ませることができます。
このスターワン住宅ローンを利用するためには、「メンテナンスパック1〜3」のいずれかを選ばないと使えません。
そして、メンテナンスパックの上乗せ金利が、下表のとおりかなり高いのです。
各メンテナンスパック(MP)の上乗せ金利
MP1 | MP2 | MP3 | |
上乗せ金利(年利) | 0.504% | 0.702% | 0.300% |
入院保険 | ○ | ○ | × |
団体信用生命保険 | ○ | ○ | × |
がん団信 | × | ○ | × |
「入院保険」とは、病気やケガで入院した場合に、最初に10万円が支払われて、最長6ヶ月(通算36ヵ月)分の支払いが免除になります。
「がん団信」とは、がんと診断された時点で、住宅ローンがゼロになる特約です。
それと、注意したいのが、スターワン住宅ローンでは、団体信用生命保険がついていないので、メンテナンスパック1または2を選ばないと万が一があった場合に、家族にローンが残ってしまいます。
このように、預金連動型ローンは、便利である反面、上乗せ金利が実質0.5〜0.7%かかるため、「お金はあるけど、住宅ローン控除を利用したいからローンを組みたい」といった場合でなければ、金銭的なメリットはないと言えます。
(2)手数料
東京スター銀行の手数料は、他行なみと言えるでしょう。
繰上げ返済手数料が、固定金利期間に完済しようとするとかかる銀行がありますが、その点も無料なのは良心的ですね。
下表は、スター住宅ローン、スターワン住宅ローン共通です。
保証料 | 無料 |
事務手数料 | 借入金 × 2.16% |
繰上げ返済手数料 | 無料。月々の返済は変わらず、返済期間が短縮される |
(3)その他の契約条件
その他、利用するための条件を一覧表にしましたので、確認してください。
年齢制限 | 20才以上〜65才以下、契約期間は最終返済時で75才以下 |
利用条件 |
・正社員で1年以上、自営業・会社役員は2年以上 ・スター住宅ローンのみ、世帯年収600万円以上(単身世帯は400万円以上) |
使用条件 | 中古戸建て、中古マンションも可 |
連帯保証人 | 必要なし |
(4)金利以外で意外と便利なサービスが多い
金利面だけで見ると、他行と比較するとあまり魅力が薄れてしまうところですが、金利以外のサービスが意外に充実しているのが東京スター銀行の住宅ローンの特徴です。
① 返済休暇:最長36ヵ月、支払いが利息だけでOK
「返済休暇」とは、返済が苦しくなった時に、最長36ヶ月間は利息だけでしのぐことができるサービスです。
東京スター銀行の住宅ローンの契約期間は、例えば30年で返済するプランを立てたとしても、33年で契約することが可能なので、このようなサービスが使えるんですね。
② 働けなくなった時に、入院費用が出る保険が無料でつく
こちらの保障は、スター住宅ローンだけですが、病気やケガで入院した場合に、入院一時金として10万円、入院期間に応じて最長6ヶ月(通算36ヶ月)分の返済額を保険会社が支払ってくれる保障が無料でついてきます。
(スターワン住宅ローンでは、メンテナンスパックでカバー)
③ 金利+0.3%で、がんと診断されたら住宅ローンがゼロになる
こちらは、がんと診断された場合に、住宅ローンがゼロになる特約です。金利に+0.3%は他行と比べてちょっと高めですね。
④ 病気持ちの人でも、ワイド団信で住宅ローンが組める
特に借り換えの場合だと、健康面で諦めている人も多いでしょう。
+0.3%の金利上乗せで、ワイド団信に加入することができます。
⑤ 将来の不動産価値をアドバイスしてもらえる
このサービスは、実はけっこう使えるサービスかもしれません。
というのも、東京スター銀行は、「家を担保にお金を借りて、死んだら売却して精算」するリバースモーゲージ・ローンのパイオニアだからです。
リバースモーゲージ・ローンの仕組み
すでに日本は人口減少社会に入っているため、家はどんどん余っていきます。
つまり、いざ売ろうと思っても売れなくなる可能性が高いのです。
一生そこで住むとしても、お子さんが相続してくれるとは限りませんし、年金がどれぐらいもらえるかわからないわけですから、自宅を担保にお金を借りるという方法は、今よりももっと普及しているはずです。
ところが、今買おうと思っている不動産が、30年後、40年後に人気のない場所になってしまうと、お金を借りようにも借りられません。
そこで、東京スター銀行では、将来の資産価値を診断してくれるのです。将来売れなくなるような不動産にお金を貸したら、回収できずに損してしまいますから、独自に予測するノウハウを持っているのです。
このような将来に対する具体的なアドバイスは、他の銀行ではなかなかもらえないでしょう。東京スター銀行だけが行なっているオンリーワンのサービスと言えます。
相談するだけなら無料ですし、仮審査では複数行に出すのが一般的ですから、1度試してみる価値はあるでしょう。
結論:どんな人に向いているか?
東京スター銀行は、
- 変動金利がネット銀行なみの競争力を持っている
- いざという時の「返済休暇」サービスが安心
- 買う予定の物件の将来の不動産価値のアドバイスがもらえる
といった点が優れている住宅ローンです。
そのため、
- 将来の老後資金についても、計画的に考えていきたい人
にはピッタリの住宅ローンと言えるでしょう。
まずは1度、確かめてみてください。
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