この記事では、
- 足利銀行のリバースモーゲージのメリットとリスク
- どんな人が使ってはいけないのか?
について、詳しく解説していきたいと思います。
足利銀行のリバースモーゲージの特徴
はじめにリバースモーゲージ・ローンについて少しだけ解説します。
リバースモーゲージ・ローンとは?
リバースモーゲージ・ローンとは、
「自宅を担保にお金を借りられて、死んだ後に売却して清算」
する仕組みのローンのことです。
その主なメリットは、
- 死ぬまで自宅に住み続けられる
- 高齢でもお金を借りられる
の2点が大きいですね。
デメリットとしては、
- 死ぬまで金利がかかる(場合によっては払い続けなければならない)
- 相続人の了承が必要な場合がある
- 担保の資産価値が借入額よりも下回ると、返済しなければいけない
といった点があります。
これらのデメリットについては、後ほど詳しく解説します。
足利銀行のリバースモーゲージの契約条件
*2019年1月1日現在
項目 | 条件 |
年齢 | 60才以上80才未満 |
年収 |
公的年金、給与収入等安定した収入がある方 |
対象物件 |
戸建て |
使い途 |
住宅の建設資金、または購入資金、サービス付高齢者向け住宅の入居一時金、子供の住宅費用など、住宅関連の支出のみ |
借入可能額 |
100〜5,000万円まで *ただし、リフォームの場合は1,500万円が上限 *担保評価額の50%まで |
対象地域 |
栃木県 |
担保評価額の見直し |
年に1回。 担保評価が借入額を下回った場合には、その分を一括または分割で返済 |
返済方法(金利分) | 毎月返済 |
返済方法(元本) | 相続人による自宅の売却、または現金による一括返済 |
金利 |
変動金利
|
費用 |
その他、登記費用・印紙税など実費 |
足利銀行のリバースモーゲージは、他行に比べて金利が低い
他行に比べて金利が低いのが、足利銀行のリバースモーゲージを利用するメリットです。
例えば、栃木県内で利用できるリバースモーゲージは、足利銀行以外にも栃木銀行、りそな銀行がありますが、その金利は以下の通りです。
金利条件は、足利銀行が最も低い
金利 | 使い道 | |
足利銀行 | 2.50% | 住宅関連 |
りそな銀行 | 2.975% | 住宅関連 |
栃木銀行 | 3.25% | 自由 |
老後の生活資金として利用する場合には、金利は高いですが栃木銀行の利用となります。
住宅関連での利用であれば、足利銀行が条件的に良いと言えますね。
足利銀行のリバースモーゲージの注意点
①契約者の死亡後、配偶者は最長3年までしか住み続けられない
この点が、足利銀行のリバースモーゲージで1番気をつけなければいけない点でしょう。
通常は、契約者は旦那さんの場合が多いですし、奥さんの方が長生きする可能性が高いですから、残された奥さんも3年後には自宅を売却して他へ引っ越さなければいけません。
そのため、契約者が亡くなった後は、有料老人ホームへ入居するなど、予め計画を立てられる場合のみ利用すべきでしょう。
②使いみちが住宅関係のみ
資金使途も住宅建設やリフォーム資金に限定されているため、旅行や生活費にあてるという使い方もできないので、かなりニーズが限定されたローンと言えます。
この点でガッカリされる方もいそうですね。
足利銀行のリバースモーゲージのリスク
ここからは、リバースモーゲージを使う際に、考えておくべき注意点について解説します。
「郊外の戸建て」は使ってはいけない
リバースモーゲージのもっとも怖いところは、「数十年先に売却をして清算」という点です。
これは「死ぬまで住み続けられる」というメリットである一方で、「数十年先までの土地価格の変動リスク」でもあるからです。
2008年に日本の人口はピークを打ち、10年過ぎました。
これから人口はもっと減っていくわけですから、土地価格が下落しやすいエリアは、当然増えていきます。
過去20年間の住宅地の下落率を調べてみたところ、栃木県の土地価格は4割以上下がっていました。
もし、現在2,000万円と評価されたとしても、20年後には1,200万円まで下がって、担保割れになる可能性は十分にあるのです。
【青の点線】栃木県の住宅地の公示地価(1988年=100)
また、この5年間で土地価格が上昇していると言われていますが、通勤に便利な駅に近い一部のエリアだけで、郊外のエリアではほとんどが横ばい、ないしは下落しています。
この5年間の住宅地は、全ての市区町村でマイナス
かろうじて上昇しているのは、宇都宮市よりも南側の宇都宮線沿線の一部エリアです。
駅近のエリアでなければ、利用するのは危険でしょう。
また、もう少し詳しく知りたい方は、こちらから公式ホームページへと移動できますので、そちらで確認してみてください。
また、このサイトでは、47都道府県の主な市区の土地価格の現状と、将来予想について解説しています。
こちら↓のページから、各市区を探せますので、興味のある方はご覧になってみてください。
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