電力会社に変身して、借金が限界突破する孫正義とソフトバンク | イエ&ライフ

電力会社に変身して、借金が限界突破する孫正義とソフトバンク

youtube原稿

今回の動画は、「電力会社に変身して借金が限界突破する孫正義」ということで、やっていきたいと思います。

 

1、はじめに

3/20に、ソフトバンクグループの会長の孫正義氏は、オハイオ州のパイクトンのデータセンターの着工式に出席し、ここに米国で最大規模のデータセンターを整備すると発表しました。

 

(参考:Yahoo!ニュース)

 

ここに作られるデータセンターの電力規模は、10GWと原発10基分にもなるほどのもので、これは最大2000万世帯の家庭の電気をカバーできるぐらいのものになります。

それで、今年2月に決まった日本からの対米投資案件の第一号が、ここのガス火力発電所ということになります。

 

また、今回作ると発表したデータセンターは、5000億ドルかかるということで、そのうち2000億ドルをソフトバンクが出すということです。

今回の計画は、昨年1月に発表された5000億ドルのスターゲート計画とはまた別腹ということなので、さらに30兆円以上のお金を新しく調達することとなりました。

 

スターゲート計画にも、まだ700億ドル弱しか金を出していないのに、新しい計画で、さらに2000億ドル出すというのは、頭がイカれているとしか思えません。

下手をすると、これから50兆円とか、100兆円規模で、金をかき集めなければいけない計画なのに、一体、そんなお金をどこから捻り出すつもりなのでしょうか?

 

(参考:FT、

Fintech Weekly)

 

また、ソフトバンクグループの株価も、昨年オープンAIが調子が良かった頃に爆上がりしたのですが、その後、Googlegemini3が、チャットGPTよりも出来がいいということで、大きく下落して、ピークから半値近くにまでなってしまっています。

今回の動画では、ソフトバンクは一体どこへ向かおうとしているのか?について、考察していきたいと思います。

それでは、参りましょう。

 

2、孫正義の面白すぎる物語

ソフトバンクについては、以前に何度か動画にしているのですが、それから半年近く経っているので、ソフトバンクが置かれている状況について、ちょっと最初から話していきたいと思います。

 

(参考:BBC)

(参考:SBG *PDFファイル)

 

今回の物語は、202412月がスタートとなります。

この時期は、トランプ氏が大統領選挙で勝利が確定し、翌年1月の就任前だった頃です。

 

この時に、安倍元首相の昭恵さんと、孫さんがトランプ氏に面会に訪米して、その時に孫さんは、1000億ドル、約15兆円の対米投資を約束しました。

なお、この前の月の11月に、当時の石破首相が、トランプ氏に電話して、会談を申し込んだものの、断られてしまっていました。

 

おそらく、安倍元首相の暗殺事件があまりに、自分の暗殺未遂事件と似ていた感じだったからでしょう。犯人は自民党内にいるだろうということで、トランプは自民党に対して怒ってるんじゃないか?と思ったのではないでしょうか?

そのため、孫さんに1000億ドルの金を握らせて、そして、昭恵さんにも一緒に行ってもらうことで、ご機嫌伺いをしたようにも見えますね。

 

右下の画像は、202411月に発表されたSBGの決算資料の中の、純利益の推移です。

四半期ごとの推移となっていますが、赤字になったり黒字になったりと、あんまり芳しくない感じですよね。

 

この時期には、もうGoogleやアップル、メタ、アマゾンなどのビッグテックだけが調子良くて、それ以外の企業はダメな感じになっていましたので、世界中の中小型のテック株に投資をしていたソフトバンクグループも、結構損切りをして赤字を出していた時期だったのです。

なので、この辺でトランプ政権に絡ませてもらって、一発逆転を狙おうとしていたのかもしれません。

 

(参考:Forbes)

 

ところがです。

翌月になって、トランプ氏が大統領に就任した翌日の121日に、孫さんやオープンAIのサムアルトマン、そしてオラクルのラリー・エリソンの3人がホワイトハウスに呼びつけられて、スターゲート計画が先月の1000億ドルの計画から、なんと5000億ドルの計画に5倍プッシュさせられてしまいました。

 

(参考:Forbes)

 

この時の孫さんの顔を見ると、「とんでもねえことになっちまったなあ」という感じの表情に見えるのは私だけでしょうか?

 

(参考:techstrong)

 

それで、このスターゲート計画は、トランプ氏の発表があってから、ほとんど進んでいませんでした。だって、5000億ドルといった、80兆円ですからね。そんな金、どこにあるの?という話です。

なので、ソフトバンクも一緒に組んだオラクルも、6月時点では、スターゲートという社名の合弁会社すら作っていない状況でした。

 

(参考:ホワイトハウス)

 

それが本格的に動き出したのが、昨年9月です。

9/4に、ビッグテックの経営者をホワイトハウスによんで、パワハラディナーを開催したのです。この時に、経営者たちに何を言ったのか?わかりませんが、効果はテキメンでした。

 

(参考X@FT)

 

その後、スターゲート計画が始動し、ビッグテックの各社は、一斉に何兆円という社債を発行して、金を調達し始めました。

こちらのグラフは、アメリカ企業の社債による資金調達額の推移です。赤色で塗られた部分がAI関連企業による社債の発行額です。

 

Googleやオラクス、アマゾンなど、多くのビッグテックの企業が2兆円とか3兆円といった規模でお金を調達し、AI用のデータセンターに金をぶっ込むと発表しました。

赤枠で囲んでいるのが、2025年と26年ですが、AI関連企業による社債発行が、今年も相当増えることがわかりますね。一説には、3000億ドル、45兆円ぐらいになるのでは?と言われています。

 

(参考:FTCBS)

 

そして、さらに11月には金融屋もホワイトハウスに呼んで、パワハラディナーを行いました。この時参加したのは、ブラックロックやモルガン・スタンレー、ゴールドマンサックス、ニューヨーク証券取引所など、錚々たる企業の経営者で、なんとその中に孫さんも参加予定だと報道されていました。

いろいろと話はあったのでしょうが、おそらく、孫さんに金を貸してやれという話もあったのではないかと思います。

 

(参考:Yahoo!ニュース)

 

それで、3/12に電子マネーサービスのPayPayが、アメリカのナスダックに上場して、時価総額が2兆円ぐらいで取引されているようです。

このペイペイの株式の9割をソフトバンクが保有しているということで、売り崩しができにくい構造になっています。

 

ソフトバンクには、虎の子のアームという会社の株も持っていて、これも9割保有しているのですが、この株も上がっているので、値上がりしているのをいいことに、銀行に株式を担保に入れて、金を借りてAIに投資をしています。

今回のpaypayの上場も、似たような状況になっているので、やはり同じように株を担保に金を借りて、AIにぶっ込むつもりなのでしょう。

 

 

しかし、昨年11月にGoogleAIのジェミニ3が公開されたことで、オープンAIのチャットGPTよりも性能がいいと話題となって、ソフトバンクが組んできたオープンAI連合が勝てるのかどうか?雲行きが怪しくなってきました。

オープンAIが黒字化するのは2029年とか2030年ごろと言われており、それまでにさらに何十兆円という金を突っ込まなければいけないと、オープンAIのサム・アルトマンCEOが言ってたのですが、gemini3に負けるとなれば、その計画すら怪しくなってきます。

 

そんなAIチキンレースに突っ込みすぎて、ハードラックとダンスっちまうかもしれないのです。なのに、ソフトバンクはさらに2000億ドルの新たなAI投資計画を立てるというのです。

これは一体どういうことなのでしょうか?

 

3、みんながイカれたフリをする理由

 

私が思うに、その理由は、発電所の建設です。

今、アメリカは国内製造業の復活を目標としているものの、十分な電力が供給できないため、戻りたくても戻って来れない企業がたくさんいるのです。

 

(参考:ホワイトハウス)

 

そのため、金が潤沢にあるビッグテックや、大風呂敷を広げて、金をかき集めてくるのが得意な孫さんを利用して、発電所をバンバン建てようとしているのでしょう。

3/4に、AI用のデータセンターを作るなら、電気料金が上がらないように、自前の発電所を作るようにという約束をビッグテックと交わしたと、ホワイトハウスが発表していました。

 

(参考:Landgate)

(参考:Yahoo!Finance)

 

2025年から30年にかけて、AIやら製造業を戻すなどの、諸々のことを考えると、必要となる電力関係の投資は14,000億ドルになると言われています。

これに対して、現在ビッグテック各社が計画しているデータセンターへの投資額は、約1兆ドルということなので、金額的にかなり釣り合った規模感になっていますよね。

 

これに普通の電力会社の新規投資が加われば、十分に資金的な目処が立つということなのではないでしょうか?

また、2/27に、国防総省は、これまで契約してきたAI企業のアンスロピックとの契約を打ち切るとの発表をしました。

 

(参考:American progress.org)

 

その理由は、アンスロピックのAIを、戦争利用させろと言ったところ、それはダメだと断られたからだとしていますが、この乗り換え先がオープンAIだったことから、おそらく、Googlegemini3に負けそうなオープンAIを今のうちに助けておかないと、一緒に組ませているソフトバンクに、発電所をバカスカ建てさせられないと判断したからでしょう。

生成AIの性能が多少いいとか悪いとか、そういう問題ではなくて、発電所を建てれるほどの、資金的な甲斐性があるかどうかの方が問題だったのだと思います。

 

(参考:Trueup)

 

また、生成AIでは、かなり水を開けられている、メタやアマゾン、そしてマイクロソフトなんかも、今年はさらに生成AIに金を突っ込むと言ってますが、すでに今の時点で勝ち目が薄い中で、さらに金を突っ込もうとしているのは、やはり発電所をバカスカ作って、電力会社になって落ち着こうとしているからではないでしょうか?

特にMetaは、メタバースを作ると言って、VR事業に10兆円とか、そういうレベルの金を突っ込んで大失敗しましたので、もうfacebookとインスタに詐欺広告を載せるぐらいしか、やることがありません。

 

なので、生成AIにチャレンジするんだ!という表向きの体裁を取り繕っておきながら、実はそうやって集めた金で発電所をたくさん作って、製造業が戻ってきた時に売電して儲けようということなのではないかと思います。

ビッグテックは、ここ数年、毎年1万人規模でリストラをやっています。

これはAIが進化してきたということもそうですが、テクノロジー系のビジネスで有望な開拓先が見つからないため、今ある既存の事業+電力会社でいいんじゃね?と割り切り始めたのではないでしょうか?

 

(参考:ZakZak.co.jp)

 

それで、ソフトバンクも似たような状況になっていくように思います。

ちょっと昔の決算発表会を見た時に、孫さんが「一丁二丁と豆腐を数えるように、売上を一兆円、二兆円と増やしたい」みたいなことを言ってた記憶があるのですが、

当時は、we workでやらかしていない時期で、ウーバーやAir BnBのような、世界中のIT系の企業が元気で、そういう企業の株価もどんどん上がっていた時期だったような気がします。

 

ですが、そういう期待だけで株が上がる時代は終わってしまいました。

それが現れているのが、ここ数年のソフトバンクグループの決算だと思うのですが、いよいよ、ビッグテックもソフトバンクも、本業と電力事業で、ひとまずこれから5年とか10年とか、落ち着く時期に入ってきたのではないかと思います。

 

とはいえ、電力会社は劇的に成長するイメージがありませんから、株価の評価は低めになってしまうので、

今後も生成AIはこれからも夢があるんだ!

一発逆転があるんだ!

汎用人工知能は生まれるんだ!

という感じで、まだまだ行けますよ!というオーラを出しながら、作ってくのは発電所、みたいな感じになっていくように思いますね。

 

(参考:BAUM consult japan)

 

ただ、2030年には、核融合による発電も実用化する可能性があると言われており、すでにアメリカでは動き出しているので、その後は大きく化けていきそうな気もしています。

なので、この分野に今のうちから参入しておくのは、ソフトバンクにとっても、日本にとってもメリットがありそうですし、ソフトバンクがよくわからない投資会社ではなく、事業会社として期待されてくる日が来るのではないか?と予想しています。

この記事を書いた人
ゴトウ

証券会社で12年間勤務。営業と店舗マーケティングに従事後、2018年から当サイト「イエ&ライフ」を運営しています。

不動産価格の動きの理解や今後の予想は、金融マーケットの知識があると理解しやすいため、読者のお役に立てるのではないかと、サイトを運営しています。

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