(画像出典:wikimedia commons studio DVMG,Morishoji)
この記事では大阪市旭区の
- 公示地価、基準地価
- 土地価格がこれまで上昇・下落した理由
- 今後どうなるのか?
の3点について解説しています。
(なお、本ページはプロモーションが含まれています。該当するサービスには、【PR】と表記しております)(※1)
1、大阪市旭区の土地価格
(1)公示地価(2023.1.1現在)
*変化率が空白:比較する年度のデータがない場合
*最寄駅の( )内は、駅からの距離(m)
住所または地番 | 最寄駅 | 坪単価(万円) | 前年比 | 2018年比 |
---|---|---|---|---|
大阪市旭区大宮4-6-14 | 太子橋今市(650) | 92.7 | 2.9% | 6.0% |
大阪市旭区高殿2-7-20 | 関目高殿(1000) | 63.7 | 1.0% | 1.6% |
大阪市旭区大宮4-1-5 | 千林大宮(600) | 71 | 0.9% | 1.4% |
大阪市旭区高殿4-12-17 | 関目高殿(200) | 72.6 | 0.9% | 1.4% |
大阪市旭区赤川1-3-2 | 城北公園通(90) | 90.1 | 0.7% | |
大阪市旭区新森4丁目81番3 | 新森古市(330) | 92.1 | 0.7% | 1.1% |
大阪市旭区赤川4-13-16 | 城北公園通(730) | 59.1 | 0.6% | 1.1% |
大阪市旭区中宮5-10-28 | 太子橋今市(1200) | 66.7 | 0.5% | 1.0% |
大阪市旭区中宮2-13-15 | 千林大宮(780) | 67 | 0.5% | 1.0% |
大阪市旭区太子橋1-22-11 | 太子橋今市(420) | 73.6 | 0.5% | 0.9% |
大阪市旭区清水2-20-4 | 千林(300) | 74.9 | 0.4% | 0.9% |
大阪市旭区森小路2-6-6 | 千林大宮(0) | 94.7 | -0.7% | -4.0% |
(2)基準地価(2023.7.1現在)
*変化率が空白:比較する年度のデータがない場合
*最寄駅の( )内は、駅からの距離(m)
住所または地番 | 最寄駅 | 坪単価(万円) | 前年比 | 2018年比 |
---|---|---|---|---|
大阪市旭区大宮1-14-19 | 京阪森小路( 500) | 94.1 | 2.5% | 4.0% |
大阪市旭区大宮3-8-6 | 地下鉄 千林大宮( 400) | 75.6 | 2.2% | 2.7% |
大阪市旭区新森4丁目81番3 | 地下鉄 新森古市( 330) | 93.7 | 2.2% | 2.9% |
大阪市旭区生江1-6-21 | JR城北公園通( 620) | 66.3 | 2.0% | 3.1% |
大阪市旭区新森6-6-19 | 地下鉄 新森古市( 370) | 71.3 | 1.4% | 1.9% |
大阪市旭区森小路2-6-6 | 地下鉄 千林大宮( 1) | 95 | 0.0% | -3.4% |
途中ですが、この記事の説明を
どうも、このサイトの運営者のゴトウです。
この記事では、「あなたの(気になっている)不動産が、これからどうなるのか?」が分かるように、解説をしていきます。
とても不思議に思うのですが、
不動産の取引は、数百万円〜数億円単位の大きなお金が動きますから、絶対に失敗したくないはずなのに、
参考になる情報が、あまりに少なすぎると感じませんか?
例えば、年に3回ほど、公示地価や基準地価、路線価などの国が発表する土地価格の情報が、新聞やテレビニュースで取り上げられます。
ですが、その解説の多くが、都道府県単位、市区町村単位、または、1番大きく上昇した場所ぐらいです。
もっと細かい地区の情報は、ほとんど見かけませんよね。
これでは、あなたの(気になっている)不動産が、これから上がるのか?下がるのか?の判断がつきませんし、今がチャンスなのかどうかも分かりません。
最悪の婆には、営業マンの言いなりになって、もっと高く売れた(もっといい物件を探せた)のに、、、なんてことも。
それはちょっと残念すぎると思うんです。
そこで、この記事では、取り引きの参考になりそうなデータを集めて、なるべく詳しく、そして分かりやすく解説をしました。
そのため、ちょっと記事が長くなってしまいましたが、難しいことは書いていませんので、気楽に読み進めてみてください。
それでは参りましょう。
2、大阪市旭区の土地価格の動き
大阪市旭区の土地価格は、この1年間で、住宅地で+0.7%、商業地で+1.0%と、回復傾向にありました。
また、2018→2023年の5年間で見ると、住宅地で+1.2%。商業地で+0.6%と、ほぼ横ばいでしたね。
では、具体的にどのあたりが上がっているのか?
まずは地図上で、上昇しているエリアを確認してみましょう。
5年間の変化率(2018→2023年)
変化率:赤紫(+50%以上)>ピンク色(+30〜49.9%)>オレンジ色(+10〜29.9%)>緑色(0〜+9.9%)>青色(-0.1〜 -9.9%)>茶色(-10%以下)
ほぼ全域で上昇していますが、ほとんどのエリアで1%前後の上昇と、かなり小幅な動きとなっていました。
また、千林大宮駅近くの商業地で、1地点だけ下落していますが(青色のマーク)、こちらは千林商店街です。
売り上げ減少による閉店などの理由から、大阪市内にあるアーケード型の商店街の多くで、下落している状況です。
なぜ、それほど上がっていないのか?
北区や中央区などの中心部では、この5年間で30〜50%の上昇をしており、お隣の都島区でも、10%以上の上昇をしています。
ですが、旭区は、ほとんど変化がありません。その理由は何でしょうか?
最も大きな理由は、若い世代の住宅需要しか、増えていないためでしょう。
旭区のこの5年間の人口・世帯数を見てみると、人口は約1,000人の減少。世帯数は約2,000世帯増えていました。
世帯数が増えていると言うことは、住宅の需要が増えていると言うことです。では、どのような人が増えているのか?
旭区の転入超過数(区外から引っ越して来た人数 ー 出て行った人数)を見てみると、15〜29才は増加しているものの、それ以外の年代は、ほぼゼロで、増えても減ってもいませんでした。
つまり、増えているのは、若い単身世代だけなのです。
そのため、賃貸物件への需要が増えているものの、持ち家の需要はほとんど増えておらず、土地価格も反応していないわけですね。
3、これからどうなるのか?
大阪市旭区の土地価格に影響を与えそうなリスクをまとめました。
(1)そろそろ金利が上がりそう
日本では、低金利が長く続いているため、金利の上昇リスクを心配しない人が増えており、7割以上の人が、半年ごとに金利が変わる変動金利を選んでいます。
ですが、本当にこれからも金利は上がらないのでしょうか?
実は、10年〜30年までの長期金利については、すでに上昇し始めています。特にロシアのウクライナ侵攻が始まった2022年ごろから、本格的に上がって来ています。
(参考:財務省)
これによって、変動金利は低いままですが、ふらっと35などの固定金利は上昇を始めています。
なぜ上昇しているのかと言うと、世界的に物価が上昇しているからです。
例えば、アメリカでは、物価が一時、前年比で9%以上も上がったため、政策金利を0.25%→5.25%まで、1年間で5%も引き上げました。
ドイツでも、前年比で11%以上も上がっていたため、こちらも政策金利を0%→3.5%にまで、約1年間で3.5%も引き上げています。
その結果、欧米各国でも、住宅価格が下落をはじめています。
アメリカの先月の中古住宅価格は前の年の同じ月と比べた下落幅(-1.7%)がおよそ11年ぶりの大きさとなり、住宅価格の下落傾向が鮮明になっています。
急速な利上げに伴う住宅ローン金利の高止まりで需要が落ち込んでいることが背景にあります。
欧州連合(EU)域内で、住宅価格が2015年以来初めて四半期ベースで下落に転じた。借り入れコストの上昇(=金利の上昇)が10年近くに及ぶ住宅用不動産ブームに終わりをもたらしている。
EU統計局は4日、22年10〜12月期に住宅価格が前の期と比べ1.5%下落したと発表した。域内27カ国のうち15カ国で下がった。下落幅が最も大きかったのはデンマークとドイツで、それぞれ6.5%、5%低下した。
金利を引き上げたことで、住宅価格が下落しているのです。
ちなみに日本の物価上昇率は、前年比で3.0%の上昇です。
(参考:NHK「2022年度 消費者物価指数 前年度比3.0%上昇 41年ぶり水準」)
そして、日本でも、7月28日に、植田日銀総裁が、政策修正を発表し、事実上の利上げを行いました。
これまでは、10年国債の金利が0.5%以上に上がらないようにコントロールしてきましたが、それを1.0%まで引き上げたのです。
(参考:野村総合研究所 2023.7.28「日銀が長期金利の上昇を容認するYCCの運用柔軟化策を決定(日銀金融政策決定会合)」)
これによって、期間10年以上の固定金利については、今後、徐々に上がっていくことが予想されます。ふらっと35などの、長期固定の住宅ローン金利は上がるでしょう。
変動金利が上がる可能性は?
今回の事実上の利上げは、期間10年以上の長期金利への影響が大きいですが、変動金利への影響は、今のところ、ありません。
ですが、物価上昇が続くようであれば、いずれ短期金利も引き上げざるを得なくなるでしょう。
というのも、そもそも、金利を引き上げている理由は、お金を借りにくくすることで、モノの消費や生産をおさえ、物価上昇を止めるためだからです。
長期金利を引き上げても、物価上昇が止まらないのであれば、短期金利の引き上げも、いずれ視野に入ってくるはずです。
なお、日銀が見込んでいる、今後の物価上昇率は、2024年が年率1.9%で、2025年が年率1.6%です。
(参考:野村総合研究所 2023.7.28「日銀が長期金利の上昇を容認するYCCの運用柔軟化策を決定(日銀金融政策決定会合)」)
もし、今回の利上げでも、現在の年率3%の物価上昇率がおさまらなければ、さらに政策を修正する可能性は高く、その際には、変動金利型の住宅ローンにも、影響が出てくるかもしれません。
1%金利が上がると、不動産価格は15〜20%下がる可能性
ちなみに、金利が1%上がると、住宅ローンの利息は、35年で15〜20%増えます。
例えば、月に約10万円の返済を考えている人であれば、現在なら3,500万円の物件が買えますが、金利が1%上がると、毎月10万円の支払いで、3,000万円の物件しか買えません。
なお、すでに変動金利で組んでいる人については、5年ルールという、当初5年間は、返済額が固定(ただし、増えた利息はあとで支払う)というルールがあるため、すぐに払えなくなって投げ売りが始まるわけではありません。
しかし、新しくローンを組む人は、変動金利でも高い金利になるため、今まで通りの高い価格でローンを組むことが難しくなりますから、価格は下がりやすくなるでしょう。
(2)これから旭区の人口はどうなるの?
国立社会保障・人口問題研究所が、2018年に発表した大阪市旭区の人口の見通しによると、2025→35年の10年間で人口は約4,000人減少するそうです。
大阪市旭区はこれから10年で約4,000人減少
(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)
さらに、家を建てる中心年代の30〜40代人口も、2025→35年の10年間で約4,000人減る見通しです。
大阪市旭区の30〜40代人口も、これから10年で約4,000人減る
(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)
つまり、買い手となる世代が、これから10年で2割近くも減るのです。
足元の状況を見ても、若い単身世代しか増えていないことから、持ち家の需要は、今後も盛り上がりにくいでしょう。
結論:買うなら?売るなら?
以上のことから、大阪市旭区の土地価格は、
- 若い単身世代しか、人口流入しておらず、全体の人口も減少傾向にあるため、持ち家需要が少なく、土地価格もあまり動いていない
- 今後はさらに人口減少が進むため、持ち家需要は減っていきそう
と言えるでしょう。
買うなら:低金利なのでチャンスだけれど、、、
本来であれば、低金利は家を購入するチャンスな訳ですが、建築費が上がっているため、家を建てるハードルも上がっています。
なので、いい物件を探すことがポイントになってきます。
非公開物件=安い物件
不動産を売る理由はさまざまですが、「周りに知られずに売却したい」という売主は一定の割合でいます。
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当然、このような物件は少ないお客さんにしか目にとまる機会がないため、相場よりも価格の安い可能性が高いです。
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売るなら:低金利の今がチャンス
旭区は、全体的に戸建てエリアが多く、大規模なマンション開発も少ないため、子育て世帯が一気に増えるという可能性は低く、土地価格もこれまで横ばいでした。
そして、今後は異次元緩和政策の終了によって、金利の上昇が予想されます。建築費の上昇に加えて、住宅ローンの負担が増えれば、一般世帯でもさすがに現在の価格で購入できる人は減ってしまいます。
そのためので、今のうちに売却の準備をし始めた方がいいかもしれません。
不動産会社選びを失敗すると、数百万円単位で損をする理由
この記事では公示地価をもとに解説していきましたが、公示地価は「その地域の平均的な価格」なため、実際の取引ではこれ以上に高く、または安く取引されることがあります。
例えば、旭区に「大宮(おおみや)」という地区があります。
千林大宮駅の西側に広がる住宅地です。
こちらの公示地価と実際の取引価格は、
- 公示地価:70万円/坪
- 実際の取引価格:84〜120万円/坪
と、公示地価の約1.2〜1.7倍で取引されていました。
最高価格は、最低価格の1.4倍です。
どちらも「第二種中高層住居専用地域」と呼ばれる、戸建てやアパートが立ち並ぶ街並みのエリアです。
駅からの距離は多少違いはありますが、これほどの価格差が考えられるでしょうか?
【旭区大宮の土地取引】
- 千林大宮駅から徒歩5〜7分のエリアで、84〜120万円/坪で取引されている
- この取引情報のアンケート回収率は約2割のため、実際の取引数はこの5倍程度ある
なぜ、これほど売却価格が変わるのでしょうか?
その理由は、不動産会社によって、持っている取引情報に差があるからです。
不動産取引は、株式市場のように、全ての取引情報を管理しているところがないため、
- 自社でどれだけ取引情報を持っているか
- どれだけ買い手のリストを持っているか?
で、評価額も、売れる金額も変わってくるのです。
持っている取引情報が違うため、評価額・売却額が変わる
*REINSとは、不動産会社間でだけ共有できる物件情報・取引情報のサービスです。ただし、売主の承諾が必要なため、情報の共有率は、全体の取引の約11%程度となっています
(2022年実績:売り物件報告件数17.5万件 ÷ 土地取引件数152.5万件 = 11.4%)
また、不動産会社が持っている取引情報や、買い手のリストは、エリアや物件によって違いますから、いくつかの不動産会社に査定を申し込むことで、
- どれだけの評価額になるのか?
- どこの会社が、自分の不動産を高く売ってくれるのか?
を知ることができます。
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