(画像出典:wikimedia commons 田村淳, フジグラン屋上からの風景)
この記事では岩国市の
- 公示地価、基準地価
- 土地価格がこれまで上昇・下落した理由
- 今後どうなるのか?
の3点について解説しています。
(なお、本ページはプロモーションが含まれています。該当するサービスには、【PR】と表記しております)(※1)
1、岩国市の公示地価、基準地価
*詳しい地名を入力すると、絞り込めます。1文字からOK
*公:公示地価(2023.1.1現在)2023年3月 更新
*基:基準地価(2022.7.1現在)
*変化率が空白:比較する年度のデータがない場合
所在地及び地番 | 最寄駅(m) | 坪単価(万円) | 前年比 | 2018年比 |
---|---|---|---|---|
公)岩国市南岩国町3丁目812番25 | 南岩国(1300) | 20.9 | 3.3% | 15.5% |
公)岩国市尾津町2丁目490番9 | 南岩国(500) | 23.1 | 2.5% | 10.7% |
公)岩国市南岩国町5丁目11277番100 | 南岩国(2000) | 17.1 | 2.4% | 7.0% |
公)岩国市昭和町2丁目15番12 | 岩国(650) | 19.2 | 2.3% | 8.4% |
公)岩国市中津町3丁目1498番17 | 岩国(2800) | 19.7 | 2.2% | 8.3% |
公)岩国市錦見1丁目997番31 | 西岩国(600) | 22 | 2.1% | 8.6% |
公)岩国市今津町4丁目114番12 | 岩国(1600) | 29.4 | 2.1% | 11.0% |
公)岩国市錦見3丁目10131番48 | 西岩国(750) | 18.1 | 1.9% | 6.4% |
公)岩国市黒磯町2丁目419番61 | 藤生(1100) | 11.1 | 1.5% | 4.0% |
公)岩国市元町3丁目117番9外 | 岩国(670) | 27.2 | 1.4% | 4.4% |
公)岩国市室の木町1丁目503番1外 | 岩国(1400) | 28.5 | 1.1% | 4.2% |
公)岩国市今津町4丁目726番10 | 岩国(1200) | 25.3 | 1.1% | 3.6% |
公)岩国市牛野谷町3丁目10275番52 | 西岩国(2400) | 16 | 1.0% | 2.8% |
公)岩国市横山1丁目157番 | 川西(1200) | 16.8 | 1.0% | 2.4% |
公)岩国市室の木町4丁目10番35 | 西岩国(1300) | 15.7 | 0.8% | 2.8% |
公)岩国市麻里布町4丁目49番24外 | 岩国(350) | 26.2 | 0.6% | 0.6% |
公)岩国市尾津町2丁目470番3 | 南岩国(250) | 29.1 | 0.6% | 0.9% |
公)岩国市平田6丁目1149番19 | 南岩国(2600) | 17.6 | 0.6% | 2.1% |
公)岩国市通津字中町2608番 | 通津(350) | 13.5 | 0.5% | 0.7% |
公)岩国市昭和町1丁目90番7 | 岩国(170) | 28.2 | 0.5% | 1.7% |
公)岩国市平田6丁目445番3 | 南岩国(1800) | 23.4 | 0.4% | 0.3% |
公)岩国市飯田町1丁目3095番5 | 岩国(1700) | 8.5 | 0.4% | 0.4% |
公)岩国市周東町下久原字明見田597番4 | 周防高森(1500) | 10.1 | 0.3% | 1.3% |
公)岩国市平田4丁目10507番13 | 南岩国(2700) | 11.4 | 0.3% | 0.6% |
公)岩国市旭町1丁目657番7外 | 岩国(2200) | 11.8 | 0.3% | 0.3% |
公)岩国市玖珂町字本郷原837番2外 | 玖珂(270) | 11.8 | 0.3% | 0.0% |
公)岩国市岩国1丁目355番 | 西岩国(1600) | 25.2 | 0.1% | 0.1% |
公)岩国市保津町2丁目10308番16 | 通津(2000) | 10.6 | 0.0% | -0.3% |
公)岩国市川西3丁目907番 | 川西(300) | 12.9 | 0.0% | 0.0% |
公)岩国市海土路町1丁目1071番10 | 南岩国(2300) | 7 | 0.0% | -3.6% |
公)岩国市麻里布町1丁目4番2 | 岩国(130) | 36.3 | 0.0% | |
公)岩国市麻里布町6丁目107番3外 | 岩国(740) | 30.9 | 0.0% | -0.2% |
公)岩国市錦見3丁目136番外 | 西岩国(420) | 25.9 | 0.0% | 0.6% |
公)岩国市由宇町千鳥ヶ丘2丁目13793番23 | 由宇(1300) | 9.3 | -0.4% | -1.7% |
公)岩国市玖珂町字中野口1478番34 | 欽明路(350) | 8.8 | -0.4% | -0.4% |
公)岩国市長野字長野尻1815番2外 | 通津(1800) | 4.8 | -0.7% | -3.3% |
公)岩国市由宇町字新田原4627番3 | 由宇(2200) | 4.4 | -0.7% | -6.3% |
公)岩国市玖珂町字新町6057番1 | 玖珂(780) | 12.6 | -1.0% | -4.3% |
公)岩国市青木町3丁目1322番1 | 藤生(2600) | 2.8 | -1.2% | -7.3% |
公)岩国市青木町4丁目447番 | 藤生(2500) | 3.5 | -1.9% | -8.6% |
基)岩国市南岩国町3丁目812番25 | 南岩国(1300) | 20.5 | 3.0% | 12.1% |
基)岩国市南岩国町1丁目116番9 | 南岩国(550) | 24.2 | 2.8% | 9.6% |
基)岩国市楠町3丁目747番1 | 岩国(2300) | 20.7 | 2.3% | 7.4% |
基)岩国市車町3丁目457番7外 | 岩国(1800) | 20.2 | 2.2% | 8.1% |
基)岩国市立石町3丁目3155番7 | 岩国(850) | 23.5 | 1.9% | 7.7% |
基)岩国市室の木町2丁目10379番12 | 岩国(1800) | 19.6 | 1.7% | 6.7% |
基)岩国市車町2丁目229番1 | 岩国(2200) | 24 | 0.7% | 1.8% |
基)岩国市牛野谷町2丁目180番1外 | 西岩国(1300) | 14.6 | 0.7% | 2.3% |
基)岩国市平田1丁目1609番18 | 川西(1100) | 14.9 | 0.7% | 2.3% |
基)岩国市門前町2丁目10005番11 | 南岩国(2500) | 15.5 | 0.6% | 2.4% |
基)岩国市装束町2丁目622番15 | 和木(900) | 16.9 | 0.6% | 1.8% |
基)岩国市尾津町2丁目470番3 | 南岩国(250) | 29 | 0.3% | 0.6% |
基)岩国市岩国3丁目3293番 | 西岩国(1300) | 19.5 | 0.3% | 1.2% |
基)岩国市海土路町2丁目11147番23 | 藤生(1900) | 12.5 | 0.0% | 0.3% |
基)岩国市通津字南白崎3634番14 | 通津(500) | 11.4 | 0.0% | 0.0% |
基)岩国市御庄3丁目119番17 | 清流新岩国(1500) | 12.4 | 0.0% | 2.4% |
基)岩国市由宇町中央2丁目6429番8 | 由宇(450) | 12 | 0.0% | 1.7% |
基)岩国市由宇町北3丁目5160番2 | 由宇(1100) | 8.5 | 0.0% | 0.0% |
基)岩国市由宇町港1丁目6130番5 | 由宇(300) | 10.7 | 0.0% | 0.3% |
基)岩国市玖珂町字丈六1066番6 | 玖珂(1000) | 9.8 | 0.0% | 1.4% |
基)岩国市玖珂町字鞍懸原490番18 | 玖珂(700) | 10.2 | 0.0% | 1.0% |
基)岩国市玖珂町字阿山町6092番5 | 玖珂(600) | 10.5 | 0.0% | 0.0% |
基)岩国市玖珂町字大土井5393番6 | 玖珂(1000) | 9.6 | 0.0% | 0.0% |
基)岩国市周東町下久原字仁王丸1771番7外 | 周防高森(380) | 7.9 | 0.0% | 0.0% |
基)岩国市周東町下久原字下宇谷2366番6外 | 周防高森(900) | 8.1 | 0.0% | -0.4% |
基)岩国市藤生町2丁目1444番2 | 藤生(550) | 8.9 | 0.0% | 0.0% |
基)岩国市麻里布町3丁目119番4 | 岩国(480) | 28 | 0.0% | 0.0% |
基)岩国市装束町1丁目774番31外 | 和木(1200) | 13.1 | 0.0% | 0.0% |
基)岩国市周東町下久原字常広1258番1 | 周防高森(550) | 10.2 | 0.0% | 0.0% |
基)岩国市由宇町中央1丁目6133番2 | 由宇(130) | 13.1 | -0.3% | -1.7% |
基)岩国市由宇町南5丁目6537番51 | 由宇(800) | 8.1 | -0.4% | -1.6% |
基)岩国市麻里布町2丁目72番3 | 岩国(400) | 49.2 | -0.7% | -2.0% |
基)岩国市周東町祖生字西崎4545番12 | 玖珂(4700) | 3 | -0.9% | -3.3% |
基)岩国市周東町西長野字刈畑2091番16外 | 米川(2400) | 1.9 | -1.4% | -4.9% |
基)岩国市錦町中ノ瀬字森ノ輪手197番 | 錦町(4400) | 1 | -1.7% | -10.6% |
基)岩国市美和町渋前字風呂の本1740番10 | 椋野(7500) | 3.9 | -1.7% | -6.3% |
基)岩国市美川町南桑字柏川2434番 | 南桑(200) | 2.6 | -1.9% | -7.5% |
基)岩国市美和町渋前字下立野1778番7 | 椋野(6800) | 3.2 | -2.0% | -7.6% |
基)岩国市美和町下畑字野地505番6 | 椋野(10000) | 1.1 | -2.3% | -8.0% |
基)岩国市通津字長迫3331番4 | 通津(500) | 3.4 | -2.8% | -9.6% |
基)岩国市美川町小川字石ケ久保1133番 | 河山(2100) | 1.1 | -2.9% | -11.0% |
基)岩国市本郷町本郷字今市1554番外 | 河山(12000) | 1.2 | -3.1% | -11.9% |
基)岩国市錦町宇佐郷字宇佐郷1101番1 | 錦町(17000) | 0.8 | -3.1% | -11.4% |
基)岩国市錦町広瀬字小正下6712番 | 錦町(400) | 4.6 | -4.1% | -15.2% |
基)岩国市錦町広瀬字下桜木265番 | 錦町(950) | 2.9 | -4.3% | -15.4% |
途中ですが、この記事の説明を
どうも、このサイトの運営者のゴトウです。
この記事では、「あなたの(気になっている)不動産が、これからどうなるのか?」が分かるように、解説をしていきます。
とても不思議に思うのですが、
不動産の取引は、数百万円〜数億円単位の大きなお金が動きますから、絶対に失敗したくないはずなのに、
参考になる情報が、あまりに少なすぎると感じませんか?
例えば、年に3回ほど、公示地価や基準地価、路線価などの国が発表する土地価格の情報が、新聞やテレビニュースで取り上げられます。
ですが、その解説の多くが、都道府県単位、市区町村単位、または、1番大きく上昇した場所ぐらいです。
もっと細かい地区の情報は、ほとんど見かけませんよね。
これでは、あなたの(気になっている)不動産が、これから上がるのか?下がるのか?の判断がつきませんし、今がチャンスなのかどうかも分かりません。
最悪の婆には、営業マンの言いなりになって、もっと高く売れた(もっといい物件を探せた)のに、、、なんてことも。
それはちょっと残念すぎると思うんです。
そこで、この記事では、取り引きの参考になりそうなデータを集めて、なるべく詳しく、そして分かりやすく解説をしました。
そのため、ちょっと記事が長くなってしまいましたが、難しいことは書いていませんので、気楽に読み進めてみてください。
それでは参りましょう。
2、岩国市の土地価格の動き
岩国市の住宅地は、アベノミクス以降の、この9年間で2.9%下落しました。
また、2021→22年の公示地価については、住宅地は前年比で0.7%のプラス、商業地は0.2%のプラスとなっていました。
では、実際にどのようなエリアが上昇、または下落したのでしょうか?
公示地価の7年間の変化率を地図上に表示させてみました。
地価マップ:2013-21年の上昇率
変化率:赤色(30%以上)>オレンジ色(10〜29.9%)>緑色(0〜9.9%)>青色(-9.9〜0%)>紫色(-10%以下)
岩国駅から南岩国駅にかけての住宅地で、一部上昇している地点がありますが、それ以外のエリアでは下落していました。
特に岩国駅周辺の商業地では大きく下げていますね。
なぜ岩国市では、一部しか上がらないのか?
理由は3つあります。
①金利低下によって、買い手の購買力が上がった
岩国駅〜南岩国駅の周辺で土地価格が上昇している理由は、金利の低下によるものです。
ご覧のように、2013年4月以降、日銀が国債を買い占める、異次元緩和政策を行うことで、金利を下げてきました。
日銀が国債を買い占めて、金利を下げた
(参考:ARUHI住宅ローン フラット35金利の推移 財務省 国債金利情報)
ザックリ言うと、この8年間で買い手は、同じ返済額で2割高い物件を買えるようになったということです。
例えば、フラット35で期間35年・月々の返済額が10.4万円とした場合、購入できる不動産は3,000万円から3,500万円まで上がったのです。
同じ返済額で購入できる物件価格が2割上昇した
月々の支払額は増やさずに、約2割高い物件を買える。しかもその物件が人気化しているとなれば、値段が高くても買おうとする人は増えますよね。
そのため、人気のエリアほど、土地価格が上昇してきたのです。
なので、そもそも岩国市の土地価格も、上がりやすい条件にあったのです。では、なぜ一部のエリアでしか上昇していないのでしょうか?
②岩国市では、人口が減少している
最も大きな理由は、人口の減少です。
この7年間で岩国市の人口は、約1万人も減っているのです。
(参考:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」)
さらに、家を購入する中心年代である30〜40代の人口も、7年間で約3,600人も減っていました。
(参考:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」)
また、人口が減ることで、これまで住んでいた人がいなくなるわけですから、空き家も増えていきます。
岩国市の空き家率は、人口減少もあって、年々上昇傾向にあり、2018年時点で19.3%にもなります。
つまり、5軒に1軒が空き家となっている状況なのです。
年が経つほどに空き家が増えていく一方で、買い手となる若い世代は減っていくわけですから、土地価格が下がる地域が増えてしまうんですね。
③農地の宅地化で、郊外の宅地の人気が低下
また、農地の宅地化も、土地価格の下落に追い討ちをかけています。
実は、この10年で、山口県内の農地は、約7,400ヘクタール(ha)も減っているのです。
1haで約3,000坪ですので、30坪の戸建てに換算すると、約74万戸分の農地が住宅や、道路、工場、倉庫、ショッピングモールなどに変わっているのです。
では、この影響が、岩国市でも見られるのでしょうか?
この点について確認するために、約7年間で100人以上の人口増加、または減少している地区について調べてみました。
岩国市の地区別の人口変化(2014.1〜2021.1)
増減:赤色(1,000人以上増加)>オレンジ色(500〜999人増加)>緑色(100〜499人増加)>青色の↙️(100〜499人減少)>紫色の↙️(500以上の減少)
ご覧の通り、ほとんどの地域で減少していますが、駅から離れた郊外のエリアで、増加している地区がいくつかありますよね。
例えば、岩国商業高校のある平田五丁目では、高校の南側に数十戸単位の新興住宅地ができています。
周辺にまだ農地が残っている地域ですから、おそらく農地から宅地へと転用されたのでしょう。
農地の宅地化によって、今ある住宅地の人気が低下
農地が宅地化されれば、街並みも新しく、同世代で人付き合いもしやすそうなため、人気化しやすくなります。
逆を言えば、周りに古くからある住宅地を選ぶ理由がなくなりますから、周辺の土地価格は下がりやすくなってしまうわけですね。
3、これからどうなるのか?
岩国市の土地価格に影響を与えそうなリスクをまとめました。
(1)金利の上昇リスク
2022年に入ってから、金利の上昇が始まっています。
新型コロナや、ウクライナ侵攻などで、世界各国の経済が混乱し、物価が上昇しているため、物価上昇をおさえるために、世界中の国々で金利を引き上げているのです。
例えば、アメリカでは、この1年間で、0.25→5.25%へと、なんと5%もの金利の引き上げを行っています。
日本では、今のところそういう対策をしていませんが、投資家の間ではすでに「日本も金利の引き上げを行うのではないか?」と見られており、期間10〜30年の国債の金利が上がり始めています。
(参考:財務省)
住宅ローンの金利も、このような状況を受けて、上昇し始めています。
固定金利の住宅ローンである、フラット35(期間21〜35年)の金利も上昇傾向にあり、23年6月分は1.76%となっています。
ふらっと35は上昇しているが、変動金利はむしろ下落
ところが、変動金利は、ほとんど変化がないか、むしろ下落している銀行もあります。
銀行同士で、お客さんの獲得競争が激しいため、金利が下がっているためです。
そのため、変動金利の利用者が、2019年には約6割ぐらいだったのが、2022年には約7割にまで増えていました。
不動産価格が上がりすぎたため、変動金利の利用者が増加
毎月の支払額で比較すると、約2万円も安く済むのですから、無理もありません。
変動金利の方が、月々の返済が約2万円安い
金利 | 月の返済額 | 総返済額 | ||
①ふらっと35 | 固定金利 | 1.76% | 95,723円 | 約4,020万円 |
②SBI新生銀行 | 変動金利 | 0.32% | 75,512円 | 約3,172万円 |
①ー② | 20,211円 | 約848万円 |
*期間35年、ローン諸費用は除く
大都市のマンションがかなり値上がりしており、「誰が買ってるの?」と疑問に思う人もいるでしょうが、変動金利を選んでいる人が増えているからでしょう。
では、そのような人たちが、金利が上がった時にどうするのか?というと、約2割の人が、「見当がつかない、わからない」と答えていました。
このように、金利が上がった時に、返済に困る人が、かなりの割合でいると考えられます。
つまり、
- 世界的な物価上昇・金利上昇によって、「日本の金利も上がる」と予想する投資家が増えている
- 変動金利で借りている人の2割ぐらいは、金利が上がった場合に、対応できない可能性がある
と言う状況なのです。
今年の4月に、日銀総裁が交代し、植田新総裁になりましたが、今のところは、黒田旧総裁の方針を引き継ぐようなコメントをしています。
ですが、そもそも、黒田総裁が異次元緩和をやり始めたのは、物価を毎年2%上げるためでした。
そして、2022年度の物価上昇率は、前年比で3.0%の上昇です。すでに目的は達成されて、むしろかなりのハイペースで上昇している状況です。
(参考:NHK「2022年度 消費者物価指数 前年度比3.0%上昇 41年ぶり水準」)
また、ウクライナ戦争もまだ終わりが見えませんので、物価上昇はまだまだ続くと考えると、いずれ金利を引き上げる時が来るでしょう。
1%金利が上がると、不動産価格は15〜20%下がる可能性
ちなみに、金利が1%上がると、住宅ローンの利息は、35年で15〜20%増えます。
例えば、月に約10万円の返済を考えている人であれば、現在なら3,500万円の物件が買えますが、金利が1%上がると、毎月10万円の支払いで、3,000万円の物件しか買えません。
特に、変動金利が上がってきた場合には、注意が必要でしょう。
(2)これから岩国市の人口はどうなるの?
国立社会保障・人口問題研究所が、2018年に発表した岩国市の人口の見通しによると、2020→30年までに約1.5万人減少するそうです。
岩国市の人口は、2020→30年までに約1.5万人減る
(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)
しかも、家を買う中心年代である30〜40代は、2020→30年までに約7,000人減る見通しです。
岩国市の30〜40代人口は、2020→30年までに約7,000人減少
(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)
つまり、家の買い手が今よりも2割以上も減るのです。そのため、すでに下落傾向にある人気の低い地区では、土地価格の下落が加速しそうですね。
(3)岩国駅の再開発が進みそう
2018年10月に岩国駅前にあったスーパー「イズミ」が閉店しましたが、その跡地にはマンション、公共施設、商業施設が入った複合施設が作られる予定です。
(中国新聞「JR岩国駅前に市が図書館整備へ 再開発ビル計画」)
周南市の徳山駅でも、新しく図書館が作られ、通行量が1〜2割ほど増えていることから、中心部に人が集まりやすい公共施設を作ることで、賑わいを取り戻そうという狙いがあるようです。
特に、現在の子育て世帯は共働きが多いので、保育園や学校が近くて、買い物にも便利なエリアが好まれます。
駅周辺にはそのような施設が集中していますから、この数年の土地価格の上昇も、そのような流れの中で中心部に人気が戻っているのでしょう。
再開発事業の内容はこれからですが、さらに中心部の活性化が進むのではないでしょうか。
結論:買うなら?売るなら?
以上のことから、岩国市の土地価格は、
- 人口の減少と、農地の宅地化によって、岩国駅〜南岩国駅周辺を除いて土地価格の下落が止まらない
- 今後はさらに人口が減っていくため、郊外では土地価格の下落がさらに加速しそう
- ただし、岩国駅の周辺では再開発が予定されており、中心部の賑わいが戻る可能性あり
と言えるでしょう。
では、売りたい人、買いたい人は、それぞれどう対応すべきなのでしょうか?
買うなら:下落を待つよりも低金利の今がベスト
土地価格の坪単価が10〜30万円の地域が多いので、下落を待つ必要はありません。
その理由は2つあります。
①土地価格の下落分よりも、待っている間の家賃の方が高くつく
例えば、坪20万円ぐらいの土地であれば、30坪でも600万円程度で買えます。
仮に数年で1割下げたとして60万円ぐらいしか安くなりませんから、その間の家賃を考えると、早めに買った方がトクになります。
②異次元緩和で低金利の今がチャンス
また、現在は住宅ローンがかなり安いため、月々の返済負担が軽いのもチャンスです。
ですから、もし家を買おうと思っているのならば、土地価格が下がるのを待つよりも、金利が上がる前の今のうちに買うのがベストでしょう。
ただし、購入を検討する場合には、今後の金利上昇を想定しておかないと大変なことになるので、「フラット35」か「10年以上の固定金利」でも返済ができるかどうかで予算を考えるべきでしょう。
未公開物件=安い物件の可能性大
不動産を売る理由はさまざまですが、「周りに知られずに売却したい」という売主は一定の割合でいます。
そのような物件は、ネット上にも出回らず「未公開物件」として、ある特定の不動産会社や、住宅メーカーが取り扱っている場合があります。
当然、このような物件は少ないお客さんにしか目にとまる機会がないため、相場よりも価格の安い可能性が高いです。
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売るなら:低金利のうちに売却を検討すべき
特に住宅地において、これから影響が出てくるのが金利の上昇です。金利が1%上がると、組める住宅ローンが15〜20%程度減るためです。
今は上昇率が小幅なため、まだ影響は小さいですが、これから物価上昇がさらにひどくなれば、アメリカやヨーロッパのように金利を引き上げて物価上昇を抑える政策を取る可能性があるため、早めの準備がおすすめです。
不動産会社選びを間違えると損する?
不動産会社によって、得意とするエリアや物件種類(戸建て・マンション)が違うので、実際の取引では、公示地価より高く、または安く取引されることがあります。
例えば、岩国市内に「今津町(いまづちょう)」という住宅地があります。
この今津町の公示地価と実際の取引を比べてみると、
- 公示地価:27万円/坪
- 実際の取引価格:22〜32万円/坪
と、公示地価の約0.8〜1.2倍で取引されていました。
【岩国市今津町の土地取引(過去2年間)】
- 岩国駅から徒歩18〜21分のエリアで、22〜32万円/坪で取引されている
- 公示地価も実際の取引ともに「第1種住居地域」という似たような街並みのエリア
なぜ、これほど売却価格が変わるのでしょうか?
その理由は、不動産会社によって、持っている取引情報に差があるからです。
不動産取引は、株式市場のように、全ての取引情報を管理しているところがないため、
- 自社でどれだけ取引情報を持っているか
- どれだけ買い手のリストを持っているか?
で、評価額も、売れる金額も変わってくるのです。
持っている取引情報が違うため、評価額・売却額が変わる
*REINSとは、不動産会社間でだけ共有できる物件情報・取引情報のサービスです。ただし、売主の承諾が必要なため、情報の共有率は、全体の取引の約11%程度となっています
(2022年実績:売り物件報告件数17.5万件 ÷ 土地取引件数152.5万件 = 11.4%)
また、不動産会社が持っている取引情報や、買い手のリストは、エリアや物件によって違いますから、いくつかの不動産会社に査定を申し込むことで、
- どれだけの評価額になるのか?
- どこの会社が、自分の不動産を高く売ってくれるのか?
を知ることができます。
そんな時に便利なのが、1度の登録で、複数社から査定をもらえる一括査定サービスなのですが、それぞれのサービスで参加企業に違いがあるため、特徴のある2つをご紹介します。
【PR】すまいバリュー(大手に査定を依頼したいなら)
こちらの「すまいVALUE(バリュー)」は、取引実績の多い大手6社に、無料で査定を依頼することができます。
そのため、大手不動産会社に依頼したい場合には、こちらのサービスを活用するといいでしょう。
【PR】イエウール(地域密着企業に依頼したいなら)
すまいバリューは大手6社しか参加していないため、地域密着の不動産会社に査定を依頼したい場合には、「イエウール」が、参加している不動産会社が1,700社以上と多く、なおかつ大手不動産会社が1番多く参加しているのでオススメです。
無料で使えますので、1度調べてみてはいかがでしょうか?
※1 本記事では、いくつかのサービスのご紹介をしています。それぞれ、「イエウール(運営元 株式会社Speee)」「タウンライフ(運営元 タウンライフ株式会社)」の委託を受けて作成しております
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