イカれたフリをしてするドイツ新政権の目的とは? | イエ&ライフ

イカれたフリをしてするドイツ新政権の目的とは?

youtube原稿

今回の記事では、「スネ夫たちの独立。イカれたフリをするドイツ新政権」ということで、やっていきたいと思います。

 

1、はじめに

このチャンネルでは、これまでドイツに関する動画を2本出しています。

1本目は、トランプ氏の当選が確定した、数時間後に、ドイツ内閣が分裂し、崩壊した理由について解説しました。

 

(参考:YouTube「ドイツ政府は、なぜトランプ当選の数時間後に崩壊したのか?」)

 

その理由は、これまでドイツが、あまりにアメリカ民主党の言うことを聞きすぎたことで、

・移民をたくさん受け入れて、治安がどんどん悪化して行ったり、

・再生可能エネルギーをゴリ押しをしてきたことで、電気料金が上がり、製造業がどんどん海外に逃げて行ったり、

・電気自動車もこれまたゴリ押ししたため、内燃機関の技術開発が衰退し、売れない車だけが残って、工場の閉鎖が続いたり、

など、ドイツに滅びの道を歩ませる結果となったため、トランプ氏の当選確定を聞いて、「はい、こんなバカなことは、もうやめやめー」とショルツ首相含めた、当時の内閣が政権を放り出した模様をご紹介しました。

 

(参考:YouTube「トランプ政権に雑魚認定された欧州政治家たちの末路」)

 

そして、次のこちらの動画では、「アメリカ様~」と、こびへつらってきたヨーロッパのエリートたちの前で、ヴァンス副大統領が、

「お前ら、何そんなバカなことやってんの?俺らは、もう政策180度転換したから、そんなバカなことやってるヨーロッパには、もう金は出せねえなあ」

とダメ出し宣言したため、どうしていいかわからなくなって、泣いてしまったドイツのおじいちゃんのお話をしました。

 

これは、ドイツのミュンヘンで行われた安全保障会議で、2月14日から16日に行われたものです。

なので、この時期までのヨーロッパ、特にドイツは、「アメリカというジャイアンの言うことを聞いていれば、安泰だと思っていたスネ夫」みたいな人たちだったと思います。

 

ドイツ総選挙で、しょっぱい政権が誕生

しかし、その1週間後には、ドイツの総選挙がありました。

これによって、トランプ政権に似たような政策を持っていたAfD「ドイツのための選択肢」は、20%の得票率をとり、前回の選挙から約2倍の議席数をとって躍進しました。

 

(参考:DW)

 

しかし、他の政党がAfDを除け者にして、連立政権を組んだため、立憲民主党と組んだ自民党みたいな、しょっぱい連立政権が出来上がった印象です。

しかも、今回の政権を束ねるのは、メルツ首相という人で、ゴリゴリのロシア強硬派なため、5月にはリトアニアに5000人のドイツ軍を駐留させるとか、憲法を改正して防衛費をいくらでも増やしてOKにしてしまって、軍事力を増強するなど、一見すると、ヨーロッパを戦争に追い込もうとしているようにも見えます。

 

(参考:NHK)

 

そこで、この記事では、なぜドイツが、こんなやべえおっさんが政権をとっているのか?そして、これからドイツがどうなっていくのか?ということについて、考察していきたいと思います。

それでは、参りましょう。

 

2、メルツ新政権について

(1)メルツ首相とは?

まず最初に、現在の首相のメルツ氏について、簡単に紹介します。

メルツ氏は、今回の総選挙で第1政党になった、キリスト教民主・社会同盟、略称CDUの党首です。

 

(参考:Wikipedia)

 

メルケル元首相もこの政党の党首でした。

で、このメルツ氏は、もともと弁護士だった人で、2009年までは議員をしていたのですが、2009年から2018年までは、政治家を辞めていて、企業の弁護士や役員をやってました。

 

代表的なのは、自動車部品会社のボッシュ、日本で言うところのデンソーみたいな会社ですね。

それと、ブラックロック・ドイツ、HSBCトリンカウス、アクサ、ドイツ取引所などなど、ドイツの名だたる金融機関や、大企業の役員に名を連ねていました。

 

なので、日本で言えば、経団連のお抱え弁護士みたいな人が、そのまま政治家になって、首相になったようなイメージでしょうか。

このように紹介すると、何だか金持ちの言いなりになるような、どこにでもいる政治家なのかなーと思ってしまったかもしれません。

 

(2)実は、政策は、トランプ氏に似てる

ですが、Wikipediaを参考にしながら、追いかけてみると、意外なことに、トランプ氏とかなり似た点が多いということがわかりました。

こちらでまとめた表は、トランプ氏とメルツ氏との共通点です。

 

 

ドイツは、ナチスが第二次世界大戦で、いろいろとやらかしましたので、人権という言葉に弱いようです。

なので、「差別主義者」と思われることの恐怖が強く、リベラルな人の力が強いということもあって、環境リベラルもでかい顔をしているため、トランプ政権ほど、エネルギー政策、環境政策で、極端に振り切れないというところは、あると思います。

 

ですが、この点を割り引いて考えると、かなりの広範囲で、トランプ政権と方向性が似ているように思います。

例えば、ドイツを含めたヨーロッパ諸国は、ウクライナの肩を持って、ロシアと徹底対抗姿勢を見せています。

 

今まで、ろくに武器も兵士も送らずにきたくせに、今になって強気になるとか、どういうこと?と思ってた人は結構いると思います。私もそうでした。

ですが、よくよく考えてみると、これってアメリカが中国に対して、徹底抗戦の構えを見せているのと、ほとんど同じなんですよね。

 

違うのは、ウクライナが現在戦争中にあるのに対して、台湾は戦争中ではない、ということだけです。

仮想敵国を作って、国またはEU諸国を団結させて、軍事支出を増やして、自前で武器や製造業を復活させようと。

このように考えてみると、実はやってることは同じように思えませんか?

 

(参考:Politico)

 

さらに、メルツ首相は、NATOではなく、新設の欧州軍を作りたいとも言っています。これって、もうアメリカはいらないよ、と言ってるようなものじゃないですか?

 

アメリカでは、2023年に現在のマルコ・ルビオ国務長官の法案提出によって、NATOからの脱退が、上院議会の3分の2以上の賛成がなければ、できなくなりました。

別の法案を作って、通すこともできるようですが、やはりハードルが高くなっていますので、ヨーロッパの方で、勝手に別の組織を作って独立してもらった方が、楽になります。

 

以前の動画で何度か取り上げましたが、トランプ氏は、海外にある米軍基地を撤退させたいと考えています。

 

 

NATOだけでなく、在韓米軍、在日米軍の撤退についても、第1期トランプ政権の頃から、何度か発言したりしており、ニュース記事にも残っています。

なので、トランプ氏が大統領にいる今が、NATOを独立させるチャンスなのです。

 

3、どうやってアメリカから独立するのか?

では、どうやってアメリカから独立するのか?

それが、ロシアを敵対視して、軍備を整えることなのではないでしょうか?

 

(参考:EU News)

 

フランスのマクロン大統領は、2019年のNATO70周年の時期に、「今のNATOは、アメリカにおんぶに抱っこの、脳死状態だ」と批判していましたし、今年に入ってからも、「トランプ氏は、ヨーロッパの独立のために必要な電気ショックだ」なんて発言をしていました。

要するに、トランプ氏とのプロレスを利用して、ヨーロッパをアメリカから独立させなければいけない、と言っているのです。

 

そして、メルツ氏も似たような発言をしています。

「私の絶対的な優先事項は、ヨーロッパをできるだけ早く強化し、段階的にアメリカから真の独立を達成することだ」と言ってます。

 

しょっぱい政権には思えないスピード感

この考えをメルツ氏は、政権発足後すぐの実行に移しました。3月18日に、国防費の大幅な増額を提案し、可決されたのです。

 

(参考:Euro News)

 

憲法の改正も必要だったため、3分の2の賛成が必要だったのですが、AfDなどの一部の政党の反対はあったものの、それ以外の政党がほとんど賛成に回ったので、すんなりと通ってしまいました。

 

ですが、なぜ3分の2もの賛成が必要な法案が、これほどすんなり通ってしまったのでしょうか?

表向きの理由は、「ロシアの脅威」を挙げていましたが、これを信じた政治家は、おそらくほとんどいなかったでしょう。

 

それより大きかったのは、やはり2月にヴァンス副大統領にダメ出しされて、おじちゃんが泣いちゃった、ミュンヘン安全保障会議だったと思います。

これで、アメリカは、欧州の面倒は見ないとわかったことで、逆に「これって、アメリカから独立できるチャンスなんじゃね?」と、多くの政治家が考えたからではないでしょうか?

 

ウクライナ戦争は、茶番戦争へ突入

このように考えると、現在のロシア・ウクライナ戦争の茶番ぶりが見えてきます。

トランプ政権は、これまでプーチン大統領との電話会談や、閣僚レベルでの交渉を何度もやってきました。

 

しかし、この動画を作っている6月2日現在、和平の進展は全くありません。

5月には一時、休戦となりましたが、ドローンでお互い攻撃しあったりして、全く休戦になってないのです。

 

(参考:AP通信)

 

さらに、ウクライナは昨年の11月時点で、バイデン政権から「18歳以上の男も徴兵して、戦場に送り込めよ」と鬼畜なことを言われてきました。

つまり、すでに半年以上前の時点で、ウクライナの兵士はバタバタ死んでしまってて、戦争を続けるのも難しい状況であり、ロシアの優勢が分かっていたのです。

 

なぜロシアは、さっさと勝負を決めないのか?

では、なぜロシアは、ウクライナをさっさと占領してしまわないのでしょうか?

これはおそらくですが、アメリカがヨーロッパから撤退するのを待っているからだと思います。

 

(参考:Die Freie Weit)

 

アメリカは、2014年のマイダン革命以降、ウクライナをロシアと戦わせるために、いろいろと準備をしてきました。

ビクトリア・ヌーランドという怖いおばさんが、その指揮をとっていて、ウクライナに生物兵器の研究所を作っていたことを認めています。

 

つまり、ロシアから見れば、アメリカ、特に民主党政権は、やべえ奴らなので、さっさとユーラシア大陸から出ていってほしいのです。

アメリカは、本土が遠くにありますので、いくら火遊びしても逃げれますが、ドイツやフランス、イギリスがロシアにちょっかいを出せば、自分たちも戦争に巻き込まれます。

 

そのためには、ドイツやフランス、イギリスには、ロシア憎しでも何でもいいから、しっかり強くなってもらって、アメリカを追い出して欲しいということなのでしょう。

そうしないと、アメリカでまたいつか、民主党が政権を取った時に、欧州にちょっかいを出せてしまいますからね。

 

アメリカの欧州への介入は続いている

2013年にNSA、CIA、そして米軍で働いたことがある、エドワード・スノーデンが、アメリカがドイツのメルケル首相や、フランスのオランド大統領の電話を盗聴していた、ということを暴露して、話題となりました。

 

(参考:ガーディアン)

 

そして、さらに2021年には、それにデンマークも関与していたことがわかり大騒ぎとなりました。

しかも、デンマークが関与していた時期は、スノーデン氏による暴露の後も含まれており、アメリカによる盗聴というのは、いつまで続いていたのか?というか、まだ続いているのか?すら、わからない状況なのです。

 

このことから考えても、アメリカは盗聴を通じて、ヨーロッパの政治に介入してきた実績があるわけです。

グズグズしているうちに、民主党が返り咲けば、またこんな目に遭う可能性があるのです。

 

だからこそ、今の欧州の政治家は、「ロシア憎し」というお題目を、国民の理解を得られないと分かっていながらも、ゴリ押しをして、軍事力の増強に動いているのではないか?と思います。

 

ロシア・ウクライナ戦争は、当分終わらない

もし、この見立てが正しいとすると、これからも欧州のキチガイじみた軍備拡大とロシア憎しの大合唱は、今後も続きますし、リトアニアにドイツ軍が駐留したように、一見すると、本当にロシアとやり合うのか?と思わせるところまで、いく可能性があります。

 

(参考:ロイター)

 

また、ロシアとウクライナの和平は、アメリカがNATOから撤退できる道筋が立たない限り、難しいでしょう。

今月の6月24~25日に、NATOのサミットがあるので、そこでNATOに代わる欧州軍、つまり、有志連合によるウクライナ派兵とか、そういう話が出てくると思いますが、まだまだ時間がかかると思います。

 

たた、リトアニアへの5000名もの派兵が、首相に正式に就任した5月中に行われたことから、ドイツは案外、アメリカなしでのヨーロッパ軍の再編成をさっさとやろうとしているのかもしれません。

そうすると、もしかしたら、冬前には和平が進む可能性もありそうですね。

 

今の欧州は、外から見ると、やってることが本当に無茶苦茶なのですが、いろいろと違和感のあるニュースを繋げてみると、アメリカからの独立を目指し始めているように解釈できます。

日本や韓国、台湾などについても、これからトランプ政権と中国とに振り回されていく中で、見えてくるものがあると思いますので、気づき次第、動画にしていきたいと思います。

 

この記事を書いた人
ゴトウ

証券会社で12年間勤務。営業と店舗マーケティングに従事後、2018年から当サイト「イエ&ライフ」を運営しています。

不動産価格の動きの理解や今後の予想は、金融マーケットの知識があると理解しやすいため、読者のお役に立てるのではないかと、サイトを運営しています。

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