サルサ復活か?スーパーボールでバッドバニーにブチギレるトランプ | イエ&ライフ

サルサ復活か?スーパーボールでバッドバニーにブチギレるトランプ

youtube原稿

今回の動画は、「分断される音楽。スーパーボールでバッドバニーにブチギレるトランプ」ということで、やっていきたいと思います。

 

1、はじめに

2/8にカリフォルニア州サンタクララのリーバイススタジアムで、アメフトの優勝決定戦である、スーパーボールが開催されました。

 

(参考:CNN)

 

このスーパーボールのハーフタイムに行われるショーは、1993年にマイケルジャクソンが出演して以降、ビッグアーチストが出演するようになっており、また、視聴者に対する広告効果も絶大なことから、成功の証として捉えられているようです。

それで、今回のハーフタイムショーに選ばれたのは、バッドバニーというプエルトリコ出身のミュージシャンで、他にもレディ・ガガや、リッキー・マーティンがゲスト参加していたのですが、トランプ氏はこのショーを「史上最悪」と酷評し、なかなかな話題となっていました。

 

 

私も今回のニュースを知って、このバッドバニーについて初めて聴いてみたのですが、なかなか私好みのミュージシャンでした。

YouTubeの登録者は5,180万人、Spotifyの月間リスナーは9,000万人、TikTokの登録者も3,800万人と、かなりの人気の人ではあるのですが、歌が全部スペイン語で歌っています。

ハーフタイムショーに出演してきた歴代アーティストは、英語で歌うミュージシャンばかりだったので、今回のバッドバニーが初のスペイン語で歌う歌手だったというわけです。

 

(参考:Forbes)

 

さらに、バッドバニーは、この前の週に行われたグラミー賞においても、ICEアウト、つまり、移民関税執行局という、移民の捜査をする政府機関があるのですが、こいつらはでてけ!とトランプ批判をスピーチで行っていました。

今年のグラミー賞は、ビリー・アイリッシュなど、反ICE を掲げるミュージシャンが多かったようですが、バッドバニーもその中に入っていたんですね。

 

(参考:Truth Social)

 

トランプ氏の酷評の理由も、だいたいその辺りにあるようです。

自身のSNSのTruth Social で、何言ってるのかよくわからん!とか、全然アメリカっぽくないとか、そんなことを投稿していました。

 

まあ、普通の白人にとってみれば、スペイン語で歌われても、何を言ってるのかさっぱりわからないでしょうから、乗れないのでしょう。理解できないけど、洋楽で乗れる日本人には、ちょっとわからない感覚かもしれません。

また、反ICE を表明しているのも、気に食わないのでしょう。

 

アメリカは多民族国家なので、本当の生粋の白人以外のミュージシャンは、自分たちのファンである、中南米や黒人、アジア人達を追い出すことを肯定したと取られかねないICE 支持を打ち出すことができません。

特に、イカれた左翼メディアがたくさんあるアメリカでは、犯罪を犯す移民はダメだけど、普通の移民はOKみたいな、分別のある発言をしようとしても、一緒くたにして、あいつはICE 支持のヒデエやつだというレッテル貼りをしますから、成功しているミュージシャンほど、反ICE を掲げなければならないのかもしれません。

 

そのため、トランプ氏としても、反ICE を掲げるバッドバニーを酷評せざるを得ないという状況なのでしょう。

それで、実際のところはどうだったのか?というと、スーパーボールに来ていた観客の反応は、かなり白けムードだったように思います。

 

(参考:X@左の画像X@右側の画像)

 

SNSでその模様を投稿している人が何人かいたので見てみたのですが、みた感じ、ハーフタイムショーで盛り上がっていたのは、全体の1~2%もいない感じでした。

また、丈の長い草がたくさん植えられているセットだったので、遠くから見たり、1階の席から見ると、全く見えない状態だったようです。

 

動画視聴を前提にした、PV的な作りになっていたことで、観客が置いてけぼりになってる感は確かにありました。

また、スーパーボールのチケットは、転売サイトで見ると、最安値でも60万円ぐらいするほどに高額なのだそうです。

 

バッドバニーは、低所得のラテン系移民に人気な感じなので、客層が違っているのではないかと思われます。

ただ、レディガガが出たあたりでは、結構な歓声が聞こえたので、バッドバニーしか出ていない時間帯だけ、こんな感じだったのかもしれません。

 

(参考:NY POST)

 

また、今回のハーフタイムショーは、バッドバニーが出演するということが決まった時点で、すでに保守派の白人からは、結構な反発がありました。

そのため、同じ時間帯にチャーリー・カークが立ち上げたたターニングポイントUSAが、オールアメリカンハーフタイムショートいう番組をぶつけてきました。出演者はキッド・ロック、ブラントリー・ギルバードなど、いずれも白人ミュージシャンですね。

 

スペイン語で訳のわからんことを歌われていたこの時間帯は、こっちを見る人が結構いたようで、500万人以上のひとがこちらのオールアメリカンを見ていたようです。

それで、今回のハーフタイムショーについて、どう思ったか?という事前アンケートが、すでに党派別で行われていました。

 

(参考:Statista)

 

これを見ると、民主党支持者の半数以上が、バッドバニーに満足と答え、共和党の半数以上が不満と答えていました。ただ、赤色の不満の割合は、共和党側では多いものの、無党派や民主党側ではそれほど多くなく、トランプ支持者の白人による過剰反応という印象がありますね。

というのも、人種別にアメフトのファン比率を見てみると、熱心なファンの割合は、白人が37%、ラテン系が45%、黒人が42%と、ラテン系のアメリカ人が最も高いのです。

 

(参考:Statista)

 

なので、これほどにラテン系のファンの比率が高い状況なのであれば、この人たちに対してもっと訴求できるショーをしてもいいのでは?という声が出てくるのは、自然なことと思います。

また、過去のハーフタイムショーを遡ってみると、そろそろ今までの売れ筋の音楽の影響力が、微妙な時期にも入ってきていました。

 

 

こちらは、過去のハーフタイムショーの出演アーティストと、YouTubeの動画の再生回数です。

昨年は黒人ラッパーのケンドリックラマーが出演し、1.6億回の再生数となっていましたが、その前年はアッシャーという、これまた黒人の、ダンスミュージック系の人だったのですが、3800万回の再生しかされていません。

 

1億回を超えているのは、男性は黒人ラッパー、女性は、黒人でも白人でもダンスミュージックであって、男性のロックやダンスミュージックは、それほど人気がないんですね。

じゃあ、黒人ラッパーがこれからも売れるのか?というと、これまたちょっと怪しい雰囲気になっています。

 

(参考:Needle Drop)

(YouTube動画)

 

というのも、昨年2025年10月に、ビルボードの40位以内のチャートランキングから、ヒップホップの曲が全部消えてしまったからです。

この理由について、保守系の黒人YouTuberの方の動画を見たのですが、理由は大きく2つあって、

1つは、黒人ラッパーが汚い言葉で歌い上げるような歌を全ての黒人が好きなわけじゃない、ということでした。

そしてもう1つが、黒人だからカッコいいとありがたがる白人が一定層いたが、ラッパーが左傾化して、トランプディスりをやりすぎて、愛想を尽かした保守層が離れていったという話です。

 

最近のハリウッド映画も、左傾化が進みすぎて爆死する映画が増えていますが、これと同じことがヒップホップ界隈でも起こっているようなんですね。

それで、昨年の出演者だった、ケンドリックラマーはかなり評価されているラッパーで、一昨年のグラミー賞では、「Not Like Us」という曲が年間最優秀レコード賞などの5部門で受賞したのですが、

この曲は、同じくカナダで大成功しているドレイクというラッパーに対するディスりの曲で、うまいこと相手をディスって、周りを笑かしてくれたから受賞した、みたいな感じだったようです。

 

(参考:Capital B)

 

私は英語でもスペイン語の歌でも、聴いてもさっぱりわからないので、音楽的に乗れるかどうかで楽しむ派なので、ヒップホップのこういうところの面白さは、よくわかっていないのですが、

昨年のハーフタイムショーを見た感じ、かなり人を選ぶように思いました。

 

昨年のスーパーボールのハーフタイムショーは、トランプ政権が発足して1ヶ月もしない中でのイベントだったので、ここでトランプ政権に対して、風刺的な一発をかましてくれた、という感じで、批評家からかなり称賛されていました。

しかし、現在のアメリカは、特に昨年9月のチャーリー・カークの暗殺以降、保守とリベラルでの対立が鮮明になっていますので、トランプ批判という、リベラル側が一番欲しいものをやってあげると、保守は完全にそっぽを向くようになったので、ビジネスとして完全に終わります。

 

そのような中での、今回のバッドバニーという実験だったのではないかと思います。

それで、今回のバッドバニーのハーフタイムショーを見た感想は、個人的にはとても良かったです。

私は学生時代に、村上龍にハマってまして、サルサを覚えにキューバに行ったりしてましたので、今回のバッドバニーの歌ってる曲の半分ぐらいが、サルサ的な要素が含まれており、懐かしさすら感じました。

 

 

サルサというのは、ラテン系のペアダンス用の音楽で、中南米やフロリダのマイアミあたりでも今も聞かれたり、踊られていたりしています。

ペアダンスですから、男女で仲良く踊る姿が演出の中にふんだんに入っており、こちらの真ん中の赤枠の画像のように、このパフォーマンス中に本当の新郎新婦に結婚式をさせてたりもしてました。

 

さらに、右下の青枠の画像で見てもらうとわかる通り、フィナーレの場面では、南北アメリカ大陸の国々の国旗を全部掲げて、国名を挙げながら、オールアメリカ大陸!みたいな演出もやってて、むちゃくちゃ平和的な感じでした。

YouTubeで最も多くの評価を受けているコメントを見ると、

「彼の言ったことは2%しかわからなかったけど、言いたいことは100%理解しました」

というもので、スペイン語を毛嫌いしてない、党派的でもない人から見れば、概ね高評価だったのではないかと思います。

 

ただ、白人の保守派から見ると、確かに今回のバッドバニーは、スペイン語で訳のわからんことを歌われていて、全く自分たちのスタイルと違う音楽なので、乗れないし、反ICE を宣言しているミュージシャンなので、反発は大きかったでしょう。

 

このような感じで、今のアメリカの音楽状況は、

・白人の保守派は、聖書を引用するような白人のカントリーやロックに集まり、

・リベラルな白人、黒人は政府批判をしてくれるヒップホップに集まり、

・ラテン系は、家族や友人同士で盛り上がれるスペイン語系のレゲトンやサルサに集まる、

と言ったような、分断が進んでいるように思います。

 

だからこそ、どこかの層を取りに行こうとすると、他の層が反発してボイコットするような、そんなめんどくさい状況になっているのでしょう。

 

個人的には、私はサルサが好きなので、これをきっかけにラテン圏でサルサが復活してくれたらいいなあと思っています。

ちょっと前にハリウッドの衰退について、動画にあげましたが、こんな感じで音楽などの他のカルチャーについても、たまに追いかけていくつもりです。

この記事を書いた人
ゴトウ

証券会社で12年間勤務。営業と店舗マーケティングに従事後、2018年から当サイト「イエ&ライフ」を運営しています。

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