富士市の土地価格|上昇・下落した理由|今後の見通し

富士市静岡県

(画像出典:ウィキペディア Nyao148 静岡県道88号一色久沢線

 

この記事では富士市の

  1. 公示地価、基準地価
  2. 土地価格がこれまで上昇・下落した理由
  3. 今後どうなるのか?

の3点について解説しています。

(なお、本ページはプロモーションが含まれています。該当するサービスには、【PR】と表記しております)(※1)

 

 

1、富士市の公示地価、基準地価

*詳しい地名を入力すると、絞り込めます。1文字からOK

*公:公示地価(2023.1.1現在)2023年3月 更新

*基:基準地価(2022.7.1現在)

*変化率が空白:比較する年度のデータがない場合

 

所在地及び地番最寄駅(m)坪単価(万円)前年比2018年比
公)富士市大渕字市十窪2463番10外富士(6900)16.22.5%7.7%
公)富士市島田町2丁目178番1外吉原(2600)14.40.2%-1.8%
公)富士市高嶺町69番外富士(3600)30.40.0%-0.9%
公)富士市国久保1丁目2111番8外富士(4800)23.60.0%-2.6%
公)富士市厚原字大石2155番41富士(5300)19.10.0%-1.9%
公)富士市横割1丁目560番2富士(800)31.70.0%-1.4%
公)富士市本市場字北古新田44番10富士(1300)31.80.0%-0.4%
公)富士市青葉町306番外富士(1700)44.60.0%-2.9%
公)富士市五貫島字靖国770番8富士(3000)11.10.0%-2.9%
公)富士市伝法字出口1764番2外富士(4600)23-0.1%-3.2%
公)富士市厚原字横道下1246番7外富士(4700)21.4-0.2%-2.8%
公)富士市宮島字柳之内610番3外富士(2500)20.1-0.2%-3.8%
公)富士市荒田島町3696番3吉原(2100)17.7-0.2%-2.0%
公)富士市水戸島1丁目26番7富士(750)27.5-0.2%-2.8%
公)富士市宮島字川成堀上28番40富士(1600)26.1-0.3%-2.5%
公)富士市原田字柳田320番3外吉原(3200)12.8-0.3%-2.5%
公)富士市厚原字溝下103番1外富士(3800)12.2-0.3%-1.3%
公)富士市松岡字山道下259番6外富士(3400)12.1-0.3%-1.1%
公)富士市松岡字寺新田478番8外富士(2200)23.7-0.3%-2.2%
公)富士市厚原字溝上660番7富士(4200)22.3-0.3%-2.3%
公)富士市横割3丁目361番富士(500)32.7-0.3%-1.8%
公)富士市岩本字宿外49番富士(3800)21.4-0.3%-3.0%
公)富士市伝法字田端1124番1外富士(3400)20.5-0.3%-2.0%
公)富士市石坂字井戸上348番8外富士(5800)20.5-0.3%-3.4%
公)富士市広見本町500番14富士(6600)19.5-0.3%-7.4%
公)富士市浅間上町2896番36富士(3800)29-0.3%-2.8%
公)富士市南町51番10外吉原(2800)28-0.4%
公)富士市一色字荻ノ原164番13富士(7400)17.5-0.4%-4.2%
公)富士市宮島字三蔵島731番30富士(3200)16.8-0.4%-6.6%
公)富士市吉原3丁目3480番158吉原(3400)24.8-0.4%-3.6%
公)富士市御幸町19番富士(3800)28.4-0.5%-3.4%
公)富士市森島字大下584番5富士(1900)20.5-0.5%-6.1%
公)富士市中央町1丁目21番1外富士(3700)32.8-0.5%-3.4%
公)富士市入山瀬字壱貫地636番3外入山瀬(1400)18.4-0.5%-4.1%
公)富士市中丸字中の浦376番1富士(2600)23.5-0.6%-4.0%
公)富士市中央町1丁目311番2外富士(3900)28.7-0.6%-3.5%
公)富士市今泉5丁目1025番8吉原(3200)22.6-0.6%-5.4%
公)富士市今泉字中芝原2262番7富士(5600)21.4-0.6%-4.3%
公)富士市水戸島元町33番富士(230)31.5-0.6%-3.8%
公)富士市原田字滝上1423番4吉原(4200)15.5-0.6%-5.2%
公)富士市本町30番11富士(380)30.9-0.6%-3.2%
公)富士市中里字長沢172番40吉原(4500)19.4-0.7%-4.9%
公)富士市比奈字中ノ坪1290番14吉原(3600)18.2-0.7%-4.7%
公)富士市入山瀬字狸久保866番3入山瀬(1800)13.6-0.7%-5.9%
公)富士市厚原字道下16番1富士(4200)21.1-0.8%-6.2%
公)富士市大渕字城山2213番157富士(11000)8.3-0.8%-6.3%
公)富士市富士見台7丁目6番18吉原(5200)17.6-0.9%-10.0%
公)富士市天間字天神原1172番12富士根(1500)17.1-1.0%-5.3%
公)富士市中之郷字新町下1260番1富士川(240)17-1.0%-10.7%
公)富士市石坂字西ノ原194番18外富士(5500)20.1-1.0%-7.7%
公)富士市松岡字四丁川原1676番85外富士(2100)22.5-1.0%-5.4%
公)富士市鷹岡本町14番8外入山瀬(150)20.2-1.3%-7.1%
公)富士市神戸字嶋原50番10吉原(6300)12.3-1.3%-7.5%
公)富士市中之郷字小池2674番13外富士川(1200)13.7-1.4%-13.4%
公)富士市北松野字中野169番116富士川(6500)13.7-1.4%-11.9%
公)富士市宮下字一ノ堤下91番19富士(1700)19.4-1.5%-9.7%
公)富士市境字西前田51番26外東田子の浦(2900)10.7-1.8%-11.0%
公)富士市鈴川中町628番447吉原(500)11.8-2.7%-14.1%
公)富士市中柏原新田字宮下145番3東田子の浦(480)11.8-3.0%-14.8%
基)富士市大渕字市十窪2463番10外富士(6900)162.1%6.1%
基)富士市青葉町420番富士(2000)38.90.9%0.9%
基)富士市中島字天神川原378番18富士(1200)32.60.0%-1.0%
基)富士市柚木字河原49番11外富士(1900)27.70.0%-0.2%
基)富士市瓜島町79番富士(3000)35.30.0%-3.6%
基)富士市今泉字花ノ木617番2外吉原(1500)10.60.0%-1.5%
基)富士市松本字砂田31番20富士(2000)25.8-0.1%-0.8%
基)富士市神戸字寺下659番10吉原(6000)15.9-0.2%-1.8%
基)富士市瓜島町156番1富士(3200)30.4-0.2%-0.9%
基)富士市荒田島町80番外富士(3600)27.9-0.2%-0.7%
基)富士市厚原字横道下1387番12入山瀬(1200)21.2-0.3%-4.2%
基)富士市厚原字長沢343番26外富士(3400)19.8-0.3%-1.6%
基)富士市岩本字滝戸362番5富士(4200)19.1-0.3%-1.9%
基)富士市松岡字六軒屋上1192番15富士(1100)25.3-0.4%-2.0%
基)富士市津田字元往還13番1外富士(3800)22.9-0.4%-2.4%
基)富士市松岡字四丁川原1605番1外富士(2100)22.7-0.4%-2.5%
基)富士市宮島字大崎816番15富士(2600)19.2-0.5%-4.1%
基)富士市久沢字峯畑894番3入山瀬(1500)19-0.5%-2.9%
基)富士市厚原字八笠1896番61入山瀬(2100)18.2-0.5%-2.6%
基)富士市本市場字国久125番28富士(700)29.6-0.6%-2.6%
基)富士市国久保1丁目2111番8外富士(4800)23.6-0.6%-2.5%
基)富士市松岡字新町1015番16外富士(2600)22.3-0.6%-2.5%
基)富士市松岡字富島1388番165富士(1400)21.7-0.6%-6.9%
基)富士市吉原2丁目230番3外吉原(3100)26.2-0.6%-4.9%
基)富士市本町30番11富士(380)31-0.6%-2.8%
基)富士市増川新町46番吉原(5100)20.6-0.6%-3.7%
基)富士市富士町738番富士(350)30.5-0.6%-3.0%
基)富士市伝法字土手上7番19富士(5500)19.9-0.7%-3.7%
基)富士市川成新町190番外富士(2700)24.1-0.7%-2.4%
基)富士市大渕字荻ノ原95番52外富士(8000)13.9-0.7%-6.4%
基)富士市青島町221番2富士(3100)32.1-0.7%-2.7%
基)富士市中里字新屋敷1085番3吉原(4800)17.5-0.7%-4.8%
基)富士市伝法字中桁1273番1竪堀(1700)17.4-0.8%-3.5%
基)富士市宮島字十兵衛河原102番50富士(1400)21.5-0.8%-4.1%
基)富士市平垣字西松田484番10外富士(770)29-0.9%-3.8%
基)富士市三ツ沢字中木添92番11吉原(4300)15.3-1.1%-6.1%
基)富士市宇東川東町167番24吉原(3000)19.6-1.2%-5.4%
基)富士市南松野字原方2836番3富士川(6500)10.5-1.2%-5.9%
基)富士市大渕字狐窪2855番3富士(8300)12.4-1.3%-6.5%
基)富士市天間字代山1461番26富士根(1600)18.4-1.4%-6.5%
基)富士市中里字池下51番3外吉原(4700)17.2-1.5%-8.1%
基)富士市中之郷字新町3659番5富士川(500)16.6-1.6%-6.7%
基)富士市宮下字大道下304番3富士(2200)19.6-1.7%-7.3%
基)富士市岩本字高徳坊537番66富士(5300)12.5-2.1%-5.0%
基)富士市川尻字村添59番2東田子の浦(2500)9.2-2.8%-12.8%
基)富士市桧新田字居村下197番1東田子の浦(1500)10.3-2.8%-12.3%

 

途中ですが、この記事の説明を

どうも、このサイトの運営者のゴトウです。

この記事では、「あなたの(気になっている)不動産が、これからどうなるのか?」が分かるように、解説をしていきます。

 

とても不思議に思うのですが、

不動産の取引は、数百万円〜数億円単位の大きなお金が動きますから、絶対に失敗したくないはずなのに、

参考になる情報が、あまりに少なすぎると感じませんか?

 

例えば、年に3回ほど、公示地価や基準地価、路線価などの国が発表する土地価格の情報が、新聞やテレビニュースで取り上げられます。

ですが、その解説の多くが、都道府県単位、市区町村単位、または、1番大きく上昇した場所ぐらいです。

 

もっと細かい地区の情報は、ほとんど見かけませんよね。

これでは、あなたの(気になっている)不動産が、これから上がるのか?下がるのか?の判断がつきませんし、今がチャンスなのかどうかも分かりません。

最悪の婆には、営業マンの言いなりになって、もっと高く売れた(もっといい物件を探せた)のに、、、なんてことも。

 

それはちょっと残念すぎると思うんです。

そこで、この記事では、取り引きの参考になりそうなデータを集めて、なるべく詳しく、そして分かりやすく解説をしました。

そのため、ちょっと記事が長くなってしまいましたが、難しいことは書いていませんので、気楽に読み進めてみてください。

 

それでは参りましょう。

 

2、富士市の土地価格の動き

富士市の住宅地は、アベノミクス以降の、この9年間で10.9%下落しました。

また、2021→22年の公示地価については、住宅地は前年比で1.2%のマイナス商業地は1.0%のマイナスとなっていました。

 

富士市の公示地価

(参考:国土交通省 地価公示)

 

では、実際にどのようなエリアが上昇、または下落したのでしょうか?

公示地価の7年間の変化率を地図上に表示させてみました。

 

地価マップ:2013-21年の上昇率

変化率:赤色(30%以上)>オレンジ色(10〜29.9%)>緑色(0〜9.9%)>青色(-9.9〜0%)>紫色(-10%以下)

 

 

ご覧の通り、富士駅から少し離れた住宅地で変化率0%のエリア(緑色のマーク)がいくつかある以外は、ほぼ全域で下落しています。

なお、郊外の上昇地点(オレンジ色)は、工業地です。

 

なぜ富士市では、これほど下落しているのか?

今後の予想をする上で、これまで下落してきた理由を知っておいた方がスッキリ理解できます。

なので、その主な理由を3つ、最初に解説します。

 

①金利低下によって、買い手の購買力が上がった

そもそも、全国的に土地価格が上昇しているのは、金利の低下によるところが大きいです。

ご覧のように、2013年4月以降、日銀が国債を買い占める、異次元緩和政策を行うことで、金利を下げてきました。

 

日銀が国債を買い占めて、金利を下げた

異次元緩和政策と住宅ローン金利

(参考:ARUHI住宅ローン フラット35金利の推移 財務省 国債金利情報)

 

ザックリ言うと、この8年間で買い手は、同じ返済額で2割高い物件を買えるようになったということです。

例えば、フラット35で期間35年・月々の返済額が10.4万円とした場合、購入できる不動産は3,000万円から3,500万円まで上がったのです。

 

同じ返済額で購入できる物件価格が2割上昇した

 

月々の支払額は増やさずに、約2割高い物件を買える。しかもその物件が人気化しているとなれば、値段が高くても買おうとする人は増えますよね。

そのため、人気のエリアほど、土地価格が上昇してきたのです。

 

なので、本当は富士市の土地価格も上昇しやすいはずなのです。

では、なぜ下落している地点がこれほどあるのでしょうか?

 

②農地の宅地化が進んで、土地が余っている

最も大きな理由は、農地の宅地化です。

この10年で、静岡県内の農地は、約0.9万ヘクタール(ha)も減っています。

1haで約3,000坪ですので、30坪の戸建てに換算すると、約90万戸分の農地が住宅や、道路、工場、倉庫、ショッピングモールなどに変わっているのです。

 

静岡県の農地の面積推移

(参考:農林センサス 「2−8 経営耕地の状況」)

 

この点を確認するために、この7年間で人口が100人以上の減少、または増加している地区を調べてみました。

 

富士市の地区別の人口変化(2014.1〜2021.1)

増減:赤色(1,000人以上増加)>オレンジ色(500〜999人増加)>緑色(100〜499人増加)>青色の↙️(100〜499人減少)>紫色の↙️(500人以上の減少)

(参考:富士市 「大字別人口」)

 

ちょっとゴチャっとしていますが、細く見てみると、

  • 富士市役所の周辺では、人口が増加しているエリアが多い
  • それ以外のエリアで、人口が増えているところは、駅から離れた郊外にある

といった点に気づかれると思います。

 

詳しく見るために、Google マップの航空地図で確認してみたところ、富士市役所の近くでは、農地はほとんど残っていませんが、数十戸規模のマンションが作られている地区では人口が増えていました。

それ以外のエリアで人口が増えているところは、まだまだ農地が多く残っていて、10〜20戸単位で、まとまった住宅地が作られていました。

 

農地が新しい住宅地に変わるということは、古くからある住宅地の買い手が減ることになりますので、周辺の土地価格が下がりやすくなるわけです。

 

③富士市の人口も減少傾向に

さらに、富士市の人口は減少傾向にあります。

富士市の人口は、2013〜20年の7年間で約6,000人ほど減っていました。

 

富士市の人口推移

(参考:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」)

 

さらに、家を購入する中心年代である30〜40代の人口も、この7年間で約6,600人も減っていました。

 

富士市の30〜40代人口の推移

(参考:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」)

 

買い手となる人が減っている上、農地から変わった新興住宅地に人気が集中しているため、それ以外のエリアの土地価格が下がりやすくなっているわけですね。

 

3、これからどうなるのか?

ここからは、富士市の土地価格に影響を与えそうなポイントをいくつかご紹介します。

 

(1)金利の上昇リスク

2022年に入ってから、金利の上昇が始まっています。

新型コロナや、ウクライナ侵攻などで、世界各国の経済が混乱し、物価が上昇しているため、物価上昇をおさえるために、世界中の国々で金利を引き上げているのです。

例えば、アメリカでは、この1年間で、0.25→5.25%へと、なんと5%もの金利の引き上げを行っています。

 

日本では、今のところそういう対策をしていませんが、投資家の間ではすでに「日本も金利の引き上げを行うのではないか?」と見られており、期間10〜30年の国債の金利が上がり始めています。

 

国際金利推移 202306

(参考:財務省

 

住宅ローンの金利も、このような状況を受けて、上昇し始めています。

固定金利の住宅ローンである、フラット35(期間21〜35年)の金利も上昇傾向にあり、23年6月分は1.76%となっています。

 

ふらっと35は上昇しているが、変動金利はむしろ下落

住宅ローン金利の推移 202306

(参考:財務省ARUHISBI新生銀行

 

ところが、変動金利は、ほとんど変化がないか、むしろ下落している銀行もあります。

銀行同士で、お客さんの獲得競争が激しいため、金利が下がっているためです。

 

そのため、変動金利の利用者が、2019年には約6割ぐらいだったのが、2022年には約7割にまで増えていました。

 

不動産価格が上がりすぎたため、変動金利の利用者が増加

利用した金利タイプ

(参考:住宅金融支援機構 「住宅ローン利用者の実態調査」)

 

毎月の支払額で比較すると、約2万円も安く済むのですから、無理もありません。

 

変動金利の方が、月々の返済が約2万円安い
  金利月の返済額総返済額
①ふらっと35固定金利1.76%95,723円約4,020万円
②SBI新生銀行変動金利0.32%75,512円約3,172万円
①ー②  20,211円約848万円

*期間35年、ローン諸費用は除く

(参考:住宅保証機構 「住宅ローンシミュレーション」)

 

大都市のマンションがかなり値上がりしており、「誰が買ってるの?」と疑問に思う人もいるでしょうが、変動金利を選んでいる人が増えているからでしょう。

では、そのような人たちが、金利が上がった時にどうするのか?というと、約2割の人が、「見当がつかない、わからない」と答えていました。

 

アンケート 金利上昇時の対応

(参考:住宅金融支援機構 「住宅ローン利用者の実態調査」)

 

このように、金利が上がった時に、返済に困る人が、かなりの割合でいると考えられます。

 

つまり、

  • 世界的な物価上昇・金利上昇によって、「日本の金利も上がる」と予想する投資家が増えている
  • 変動金利で借りている人の2割ぐらいは、金利が上がった場合に、対応できない可能性がある

と言う状況なのです。

 

今年の4月に、日銀総裁が交代し、植田新総裁になりましたが、今のところは、黒田旧総裁の方針を引き継ぐようなコメントをしています。

 

ですが、そもそも、黒田総裁が異次元緩和をやり始めたのは、物価を毎年2%上げるためでした。

そして、2022年度の物価上昇率は、前年比で3.0%の上昇です。すでに目的は達成されて、むしろかなりのハイペースで上昇している状況です。

(参考:NHK「2022年度 消費者物価指数 前年度比3.0%上昇 41年ぶり水準」)

 

また、ウクライナ戦争もまだ終わりが見えませんので、物価上昇はまだまだ続くと考えると、いずれ金利を引き上げる時が来るでしょう。

 

1%金利が上がると、不動産価格は15〜20%下がる可能性

ちなみに、金利が1%上がると、住宅ローンの利息は、35年で15〜20%増えます。

例えば、月に約10万円の返済を考えている人であれば、現在なら3,500万円の物件が買えますが、金利が1%上がると、毎月10万円の支払いで、3,000万円の物件しか買えません。

 

金利上昇で下落

 

特に、変動金利が上がってきた場合には、注意が必要でしょう。

 

 

(2)これから富士市の人口はどうなるの?

国立社会保障・人口問題研究所が、2018年に発表した富士市の人口の見通しによると、2020→30年の10年間で約1.8万人減少するそうです。

 

富士市では、これから10年間で約1.8万人減る

富士市の人口予測

(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)

 

また、30〜40代人口でも、2020→30年の10年間で約1.6万人減る見通しです。これから10年で、買い手が2割以上も減る計算になります。

 

富士市の30〜40代人口は、2020→30年で約1.6万人減る

富士市の30〜40代人口の予測

(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)

 

そのため、今後はさらに買い手がつきにくい土地が増えるでしょう。

 

結論:買うなら?売るなら?

 

以上のことから、富士市の土地価格は、

  • 農地の宅地化や、人口の減少から、富士駅の周辺のごく一部を除いて、下落傾向にある
  • 今後は、若い世代の人口がさらに減っていくので、市内全体で土地価格が下がる可能性が高い

と言えるでしょう。

 

買うなら:安く買うには工夫が必要

本来であれば、低金利は家を購入するチャンスな訳ですが、ウッドショックによる建築費の高騰によって、家を建てるハードルが上がっています。

変動金利を選ぶ人が増えていますが、今後の金利上昇の可能性も考えると、むしろ、なるべく安く土地を探す方法を考えた方がいいかもしれません。

 

非公開物件=安い物件

また、不動産を売る理由はさまざまですが、「周りに知られずに売却したい」という売主は一定の割合でいます。

そのような物件は、ネット上にも出回らず「非公開物件」として、ある特定の住宅メーカーが取り扱っている場合があります。

 

非公開物件の理由

 

当然、このような物件は少ないお客さんにしか目にとまる機会がないため、相場よりも価格の安い可能性が高いです。

 

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売るなら:低金利のうちに売却を検討すべき

特に住宅地において、これから影響が出てくるのが金利の上昇です。金利が1%上がると、組める住宅ローンが15〜20%程度減るためです。

 

今は上昇率が小幅なため、まだ影響は小さいですが、これから物価上昇がさらにひどくなれば、アメリカやヨーロッパのように金利を引き上げて物価上昇を抑える政策を取る可能性があるため、早めの準備がおすすめです。

 

不動産会社選びを間違えると損する?

不動産会社によって、得意とするエリアや物件種類(戸建て・マンション)が違うので、実際の取引では、公示地価より高く、または安く取引されることがあります。

 

 

例えば、「松岡(まつおか)」という、富士駅の2kmほど西側に広がる住宅地があります。

 

こちらの公示地価と実際の取引を比べてみると、

  • 公示地価:23万円/坪
  • 実際の取引価格:16〜34万円/坪

と、公示地価の約0.7〜1.5倍で取引されていました。

 

どちらも「第二種中高層住居専用地域」と呼ばれる、普通の戸建ての中にアパートなどが混在する住宅地です。

駅からの距離は多少違いはありますが、これほどの価格差が考えられるでしょうか?

 

【富士市松岡の公示地価】

富士市の公示地価

  • 富士駅から2,100mの距離、徒歩約26分(1分=80m)
  • 70,000円/㎡ × 3.3(㎡/坪) = 23万円/坪

(参考:国土交通省地価公示・都道府県地価調査)

 

【富士市松岡の土地取引(令和元年〜2年)】

富士市の土地取引

  • 富士駅から徒歩26〜29分のエリアで、16〜34万円/坪で取引されている

(参考:国土交通省 不動産取引価格情報検索)

 

なぜ、これほど売却価格が変わるのでしょうか?

その理由は、不動産会社によって、持っている取引情報に差があるからです。

 

不動産取引は、株式市場のように、全ての取引情報を管理しているところがないため、

  1. 自社でどれだけ取引情報を持っているか
  2. どれだけ買い手のリストを持っているか?

で、評価額も、売れる金額も変わってくるのです。

 

持っている取引情報が違うため、評価額・売却額が変わる

査定額が違うイメージ

 

*REINSとは、不動産会社間でだけ共有できる物件情報・取引情報のサービスです。ただし、売主の承諾が必要なため、情報の共有率は、全体の取引の約11%程度となっています

(2022年実績:売り物件報告件数17.5万件 ÷ 土地取引件数152.5万件 = 11.4%)

 

また、不動産会社が持っている取引情報や、買い手のリストは、エリアや物件によって違いますから、いくつかの不動産会社に査定を申し込むことで、

  1. どれだけの評価額になるのか?
  2. どこの会社が、自分の不動産を高く売ってくれるのか?

を知ることができます。

 

そんな時に便利なのが、1度の登録で、複数社から査定をもらえる一括査定サービスなのですが、それぞれのサービスで参加企業に違いがあるため、特徴のある2つをご紹介します。

 

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すまいバリュー2023年9月

 

そのため、大手不動産会社に依頼したい場合には、こちらのサービスを活用するといいでしょう。

 

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すまいバリューは大手6社しか参加していないため、地域密着の不動産会社に査定を依頼したい場合には、「イエウール」が、参加している不動産会社が1,700社以上と多く、なおかつ大手不動産会社が1番多く参加しているのでオススメです。

 

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※1 本記事では、いくつかのサービスのご紹介をしています。それぞれ、「イエウール(運営元 株式会社Speee)」「タウンライフ(運営元 タウンライフ株式会社)」の委託を受けて作成しております

 

 

 

 

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