この記事では鎌倉市の
- 公示地価、基準地価
- 土地価格がこれまで上昇・下落した理由
- 今後どうなるのか?
の3点について解説しています。
(なお、本ページはプロモーションが含まれています。該当するサービスには、【PR】と表記しております)(※1)
1、鎌倉市の土地価格
*詳しい地名を入力すると、絞り込めます。1文字からOK
*公:公示地価(2023.1.1現在)NEW!
*基:基準地価(2022.7.1現在)
*変化率が空白:比較する年度のデータがない場合
所在地及び地番 | 最寄駅(m) | 坪単価(万円) | 前年比 | 2018年比 |
---|---|---|---|---|
公)鎌倉市七里ガ浜2丁目1331番158外 | 鎌倉高校前(600) | 115.2 | 7.4% | 19.5% |
公)鎌倉市扇ガ谷1丁目150番4 | 鎌倉(300) | 150.8 | 5.5% | 17.5% |
公)鎌倉市小町1丁目343番1 | 鎌倉(400) | 139.9 | 5.5% | |
公)鎌倉市小町2丁目279番外 | 鎌倉(400) | 231 | 5.3% | |
公)鎌倉市佐助1丁目652番16 | 鎌倉(700) | 119.8 | 5.2% | 15.2% |
公)鎌倉市由比ガ浜2丁目1014番19 | 鎌倉(1000) | 130.7 | 5.0% | 10.3% |
公)鎌倉市御成町129番7 | 鎌倉(80) | 227.7 | 5.0% | 13.1% |
公)鎌倉市長谷1丁目227番30 | 鎌倉(1500) | 104.9 | 5.0% | 14.0% |
公)鎌倉市材木座6丁目822番10 | 鎌倉(1900) | 75.9 | 4.5% | 6.5% |
公)鎌倉市大船3丁目977番24 | 大船(850) | 109.9 | 4.4% | 12.1% |
公)鎌倉市材木座4丁目249番4 | 鎌倉(1300) | 78.5 | 4.4% | 6.3% |
公)鎌倉市大船2丁目275番1 | 大船(450) | 118.8 | 4.0% | 11.5% |
公)鎌倉市大船2丁目316番209 | 大船(250) | 122.1 | 3.9% | 12.8% |
公)鎌倉市大船5丁目1500番77 | 大船(1100) | 87.5 | 3.9% | 13.2% |
公)鎌倉市坂ノ下307番16 | 長谷(600) | 70.3 | 3.9% | |
公)鎌倉市大船字宮之前2101番3外 | 大船(1600) | 62 | 3.3% | 3.9% |
公)鎌倉市長谷5丁目348番9 | 鎌倉(1400) | 94.1 | 3.3% | 8.8% |
公)鎌倉市大町3丁目1814番1外 | 鎌倉(1300) | 85.1 | 3.2% | 8.4% |
公)鎌倉市大船1丁目180番15 | 大船(100) | 256.7 | 3.0% | 8.4% |
公)鎌倉市長谷2丁目25番7 | 長谷(250) | 118.5 | 2.9% | 8.1% |
公)鎌倉市大町4丁目2386番10 | 鎌倉(1200) | 82.5 | 2.5% | 2.9% |
公)鎌倉市稲村ガ崎5丁目732番72 | 稲村ヶ崎(1000) | 57.4 | 2.4% | -5.4% |
公)鎌倉市腰越1丁目348番72 | 鎌倉高校前(400) | 58.4 | 2.3% | -1.7% |
公)鎌倉市稲村ガ崎4丁目591番2 | 稲村ヶ崎(250) | 61.1 | 2.2% | -2.1% |
公)鎌倉市台4丁目1348番13 | 富士見町(750) | 66.3 | 2.0% | 3.1% |
公)鎌倉市手広4丁目878番52 | 西鎌倉(1200) | 50.2 | 2.0% | -2.6% |
公)鎌倉市岩瀬字内耕地789番 | 大船(2000) | 50.5 | 2.0% | 2.0% |
公)鎌倉市津西1丁目855番70 | 片瀬山(350) | 51.5 | 2.0% | -8.2% |
公)鎌倉市台字西ノ台1432番4 | 北鎌倉(800) | 69.6 | 1.9% | 2.9% |
公)鎌倉市大船字谷之前1806番52 | 大船(1600) | 61.7 | 1.6% | 1.6% |
公)鎌倉市梶原2丁目847番17 | 湘南深沢(1100) | 45.5 | 1.5% | -5.5% |
公)鎌倉市大船1丁目336番52 | 大船(300) | 137 | 1.5% | 4.8% |
公)鎌倉市常盤字上耕地318番2 | 湘南深沢(800) | 47.2 | 1.4% | -2.7% |
公)鎌倉市植木字植谷戸156番3 | 大船(1600) | 47.2 | 1.4% | -0.7% |
公)鎌倉市笛田4丁目1152番143 | 湘南深沢(1200) | 49.2 | 1.4% | -3.9% |
公)鎌倉市常盤字仲ノ坂937番168 | 鎌倉(1800) | 49.2 | 1.4% | -3.9% |
公)鎌倉市腰越字猫池ヶ谷1330番33 | 西鎌倉(950) | 53.5 | 1.3% | -9.0% |
公)鎌倉市鎌倉山3丁目550番9外 | 湘南深沢(1200) | 54.8 | 1.2% | -4.6% |
公)鎌倉市雪ノ下5丁目686番11 | 鎌倉(1800) | 66.3 | 1.0% | 1.0% |
公)鎌倉市今泉台1丁目1301番15 | 大船(3500) | 36 | 0.9% | -9.2% |
公)鎌倉市常盤字下耕地58番3 | 湘南深沢(100) | 76.2 | 0.9% | 0.9% |
公)鎌倉市城廻字中村423番128 | 大船(2900) | 43.2 | 0.8% | -3.0% |
公)鎌倉市浄明寺4丁目210番112 | 鎌倉(2900) | 43.9 | 0.8% | -10.7% |
公)鎌倉市二階堂字西ヶ谷267番151 | 鎌倉(2800) | 44.2 | 0.8% | |
公)鎌倉市上町屋字山ノ根603番3 | 湘南町屋(900) | 45.9 | 0.7% | -1.4% |
公)鎌倉市大町7丁目1541番44 | 鎌倉(2100) | 49.2 | 0.7% | -4.5% |
公)鎌倉市関谷字石原谷戸898番53 | 大船(2600) | 41.9 | 0.0% | -6.6% |
公)鎌倉市関谷字中道1175番7 | 大船(3500) | 29.2 | 0.0% | 0.0% |
公)鎌倉市十二所字鑪谷665番9 | 鎌倉(3700) | 37.6 | 0.0% | -10.2% |
基)鎌倉市小町1丁目108番2 | 鎌倉(0) | 587.4 | 4.7% | 13.4% |
基)鎌倉市笹目町316番7 | 鎌倉(1100) | 108.2 | 4.1% | 10.4% |
基)鎌倉市長谷2丁目182番23 | 鎌倉(1500) | 90.1 | 3.8% | 4.6% |
基)鎌倉市雪ノ下3丁目637番12外 | 鎌倉(1500) | 100.7 | 3.7% | 8.9% |
基)鎌倉市長谷1丁目227番30 | 鎌倉(1500) | 102.3 | 3.7% | 9.9% |
基)鎌倉市大船5丁目1500番77 | 大船(1100) | 85.8 | 3.2% | 9.7% |
基)鎌倉市岩瀬字下土腐1120番1 | 大船(2000) | 38.3 | 2.7% | 10.5% |
基)鎌倉市御成町751番1 | 鎌倉(250) | 134 | 2.3% | 7.1% |
基)鎌倉市大船1丁目180番15 | 大船(100) | 252.5 | 2.0% | 6.5% |
基)鎌倉市腰越3丁目6番1 | 江ノ島(500) | 54.8 | 1.8% | 0.6% |
基)鎌倉市玉縄1丁目3番11 | 大船(950) | 76.9 | 1.7% | 5.0% |
基)鎌倉市山崎字前田1170番2 | 富士見町(500) | 64.7 | 1.6% | 2.1% |
基)鎌倉市台5丁目993番18 | 富士見町(750) | 66 | 1.5% | 2.0% |
基)鎌倉市七里ガ浜東4丁目2177番201 | 七里ヶ浜(950) | 57.8 | 1.2% | -4.9% |
基)鎌倉市山ノ内字宮下小路753番6 | 北鎌倉(200) | 83.2 | 0.8% | 0.8% |
基)鎌倉市玉縄5丁目28番6 | 大船(1600) | 56.8 | 0.6% | -1.7% |
基)鎌倉市津字蟹田谷1050番126 | 西鎌倉(400) | 52.8 | 0.0% | -8.0% |
基)鎌倉市腰越字猫池ヶ谷1330番33 | 西鎌倉(950) | 53.1 | 0.0% | -8.0% |
基)鎌倉市西鎌倉2丁目1028番50 | 西鎌倉(650) | 55.8 | 0.0% | -7.7% |
基)鎌倉市山ノ内字東瓜ケ谷1183番32外 | 北鎌倉(1100) | 43.9 | 0.0% | -5.7% |
基)鎌倉市津字丹後ヶ谷602番44 | 西鎌倉(850) | 51.2 | 0.0% | -8.3% |
基)鎌倉市梶原2丁目847番17 | 湘南深沢(1100) | 45.2 | 0.0% | -5.5% |
基)鎌倉市鎌倉山1丁目1628番8 | 鎌倉(3700) | 37.3 | 0.0% | 0.0% |
基)鎌倉市城廻字打越140番30 | 大船(2100) | 43.9 | -0.7% | -3.6% |
基)鎌倉市今泉台6丁目900番575 | 大船(4400) | 34.7 | -0.9% | -9.5% |
途中ですが、この記事の説明を
どうも、このサイトの運営者のゴトウです。
この記事では、「あなたの(気になっている)不動産が、これからどうなるのか?」が分かるように、解説をしていきます。
とても不思議に思うのですが、
不動産の取引は、数百万円〜数億円単位の大きなお金が動きますから、絶対に失敗したくないはずなのに、
参考になる情報が、あまりに少なすぎると感じませんか?
例えば、年に3回ほど、公示地価や基準地価、路線価などの国が発表する土地価格の情報が、新聞やテレビニュースで取り上げられます。
ですが、その解説の多くが、都道府県単位、市区町村単位、または、1番大きく上昇した場所ぐらいです。
もっと細かい地区の情報は、ほとんど見かけませんよね。
これでは、あなたの(気になっている)不動産が、これから上がるのか?下がるのか?の判断がつきませんし、今がチャンスなのかどうかも分かりません。
最悪の婆には、営業マンの言いなりになって、もっと高く売れた(もっといい物件を探せた)のに、、、なんてことも。
それはちょっと残念すぎると思うんです。
そこで、この記事では、取り引きの参考になりそうなデータを集めて、なるべく詳しく、そして分かりやすく解説をしました。
そのため、ちょっと記事が長くなってしまいましたが、難しいことは書いていませんので、気楽に読み進めてみてください。
それでは参りましょう。
2、鎌倉市の土地価格の動き
鎌倉市の土地価格は、この1年間で、住宅地で+2.5%、商業地で+3.2%と、大きく上昇していました。
また、2018→2023年の5年間で見ると、住宅地で+1.7%。商業地で+8.2%でした。
では、具体的にどのあたりが上がっているのか?
まずは地図上で、上昇しているエリアを確認してみましょう。
5年間の変化率(2018→2023年)
変化率:赤紫(+10%以上)>ピンク色(+5〜9.9%)>オレンジ色(0〜 +4.9%)>緑色(-0.1〜 -4.9%)>青色(-5〜 -9.9%)>茶色(-10%以下)
- 上昇エリア:鎌倉駅、由比ヶ浜駅、大船駅などの駅周辺で大きく上昇
- 下落エリア:駅から離れたエリア(坂の多い住宅地に多い)
という傾向が見られました。
なぜ、鎌倉駅、大船駅の周辺だけ、大きく上昇しているのか?
理由は大きく3つあります。
①金利が低下して、高い物件が買えるようになった
そもそも、不動産価格が上昇した最も大きな理由は、金利の低下です。
アベノミクスによる異次元緩和政策が始まった2013年から2020年ごろまでは、固定金利が2%台から0.82%まで、1%以上も下落したのです。
さらに、2022年に入ると、変動金利がさらに下がりました。それまで0.5%前後だった金利が、0.3%台にまで下がったのです。
新型コロナ以降も、都心部や大都市圏を中心に不動産価格は上がり続けていますので、それでも買いたい人が、変動金利を利用するようになり、ついに7割以上が変動金利を選ぶようになっています。
これによって、同じ返済額でも、買える物件の価格が大きく上がりました。
アベノミクスが始まる前の2012年ぐらいまでは、月に約10万円の返済(ふらっと35)で、約3,000万円の物件しか買えませんでした。
ですが、2023年現在、変動金利を選べば、約4,130万円の物件まで買えるようになっているのです。
月10.4万円の返済で、いくらの物件が買えるのか?
今の夫婦は、共働き世帯が多いですから、変動金利で、2人でそれぞれ月10万円を返済すると決めれば、なんと約8,200万円の物件が買えるわけです。
東京23区では、新築マンションが8,000万円を超えていますが、このような事情があるからなんですね。
②建築費が上昇したため、中古住宅の価格も上がった
2つ目が、建築費の上昇です。
新型コロナの感染拡大や、ロシアのウクライナ侵攻によって、マンション、戸建てそれぞれ建築費が2〜3割も上がっているのです。
マンションの建築費
木造戸建ての建築費
その結果、新築を買えない人が、中古住宅のに乗り換えています。
神奈川県の中古マンションでは約23%、中古戸建てでも約23%上昇しているのです。
仮に中古住宅が、4,000万円から4,800万円(+20%)になったとしても、建物部分の価値が800万円上がったと考える人はまずいません。
周りに土地を持っている人ならば、「以前よりも、もっと高く土地も売れるはずだ」と考えますし、実際に値上がりした価格での取引も行われています。
その結果、土地価格の上昇が起こっているわけですね。
③鎌倉市では、世帯数が増加している
建築費が上がったといっても、買い手がつかなければ、土地価格も上がりません、
鎌倉市では、この5年間で人口は横ばいなものの、世帯数は約3,000世帯も増えているのです。
特に、世帯数が増えていると言うことは、住宅に対する需要が増えているということになります。
では、どんな人が増えているのか?
鎌倉市の転入超過数(区外から引っ越して来た人 ー 出て行った人)を見てみると、0〜14歳と30〜40代が大きく増えていました。
つまり、子育て世帯が増えているのです。
都心部や横浜の不動産価格が上昇しすぎたことと、リモートワークの普及によって、鎌倉市へ移住する世帯が増えているようです。
鎌倉市では、空き家が増加中
ただし、鎌倉市では空き家が増加しています。2018年時点で、約9,000戸もあるのです。
鎌倉市外から移住してきている世帯は、横浜や都心方面に勤務している人が多いです。
そのため、通勤に便利な駅周辺に人気が集中しがちです。
郊外の空き家は、買い手がつきにくく、空き家のままのところが増えており、土地価格の下落が始まっているわけです。
というわけで、鎌倉市の不動産価格は、
- 建築費が上がって、新築・中古価格が上がった
- そのため、金利の低い変動金利を選んで買う人が増えた
- さらに、市外からの人口流入が増えており、特に通勤しやすい駅近エリアに人気が集中している
- 一方で、買い手がつきにくい郊外では、空き家が増えて、土地価格の下落が始まっている
という、二極化が始まっていると言えます。
3、これからどうなるのか?
鎌倉市の土地価格に影響を与えそうなリスクをまとめました。
(1)そろそろ金利が上がりそう
日本では、低金利が長く続いているため、金利の上昇リスクを心配しない人が増えており、7割以上の人が、半年ごとに金利が変わる変動金利を選んでいます。
ですが、本当にこれからも金利は上がらないのでしょうか?
実は、10年〜30年までの長期金利については、すでに上昇し始めています。特にロシアのウクライナ侵攻が始まった2022年ごろから、本格的に上がって来ています。
(参考:財務省)
これによって、変動金利は低いままですが、ふらっと35などの固定金利は上昇を始めています。
なぜ上昇しているのかと言うと、世界的に物価が上昇しているからです。
例えば、アメリカでは、物価が一時、前年比で9%以上も上がったため、政策金利を0.25%→5.25%まで、1年間で5%も引き上げました。
ドイツでも、前年比で11%以上も上がっていたため、こちらも政策金利を0%→3.5%にまで、約1年間で3.5%も引き上げています。
その結果、欧米各国でも、住宅価格が下落をはじめています。
アメリカの先月の中古住宅価格は前の年の同じ月と比べた下落幅(-1.7%)がおよそ11年ぶりの大きさとなり、住宅価格の下落傾向が鮮明になっています。
急速な利上げに伴う住宅ローン金利の高止まりで需要が落ち込んでいることが背景にあります。
欧州連合(EU)域内で、住宅価格が2015年以来初めて四半期ベースで下落に転じた。借り入れコストの上昇(=金利の上昇)が10年近くに及ぶ住宅用不動産ブームに終わりをもたらしている。
EU統計局は4日、22年10〜12月期に住宅価格が前の期と比べ1.5%下落したと発表した。域内27カ国のうち15カ国で下がった。下落幅が最も大きかったのはデンマークとドイツで、それぞれ6.5%、5%低下した。
金利を引き上げたことで、住宅価格が下落しているのです。
ちなみに日本の物価上昇率は、前年比で3.0%の上昇です。
(参考:NHK「2022年度 消費者物価指数 前年度比3.0%上昇 41年ぶり水準」)
そして、日本でも、7月28日に、植田日銀総裁が、政策修正を発表し、事実上の利上げを行いました。
これまでは、10年国債の金利が0.5%以上に上がらないようにコントロールしてきましたが、それを1.0%まで引き上げたのです。
(参考:野村総合研究所 2023.7.28「日銀が長期金利の上昇を容認するYCCの運用柔軟化策を決定(日銀金融政策決定会合)」)
これによって、期間10年以上の固定金利については、今後、徐々に上がっていくことが予想されます。ふらっと35などの、長期固定の住宅ローン金利は上がるでしょう。
変動金利が上がる可能性は?
今回の事実上の利上げは、期間10年以上の長期金利への影響が大きいですが、変動金利への影響は、今のところ、ありません。
ですが、物価上昇が続くようであれば、いずれ短期金利も引き上げざるを得なくなるでしょう。
というのも、そもそも、金利を引き上げている理由は、お金を借りにくくすることで、モノの消費や生産をおさえ、物価上昇を止めるためだからです。
長期金利を引き上げても、物価上昇が止まらないのであれば、短期金利の引き上げも、いずれ視野に入ってくるはずです。
なお、日銀が見込んでいる、今後の物価上昇率は、2024年が年率1.9%で、2025年が年率1.6%です。
(参考:野村総合研究所 2023.7.28「日銀が長期金利の上昇を容認するYCCの運用柔軟化策を決定(日銀金融政策決定会合)」)
もし、今回の利上げでも、現在の年率3%の物価上昇率がおさまらなければ、さらに政策を修正する可能性は高く、その際には、変動金利型の住宅ローンにも、影響が出てくるかもしれません。
1%金利が上がると、不動産価格は15〜20%下がる可能性
ちなみに、金利が1%上がると、住宅ローンの利息は、35年で15〜20%増えます。
例えば、月に約10万円の返済を考えている人であれば、現在なら3,500万円の物件が買えますが、金利が1%上がると、毎月10万円の支払いで、3,000万円の物件しか買えません。
なお、すでに変動金利で組んでいる人については、5年ルールという、当初5年間は、返済額が固定(ただし、増えた利息はあとで支払う)というルールがあるため、すぐに払えなくなって投げ売りが始まるわけではありません。
しかし、新しくローンを組む人は、変動金利でも高い金利になるため、今まで通りの高い価格でローンを組むことが難しくなりますから、価格は下がりやすくなるでしょう。
(2)これから鎌倉市の人口はどうなるの?
国立社会保障・人口問題研究所が、2018年に発表した鎌倉市の人口の見通しによると、2025→35年の10年間で人口は約1万人減少するそうです。
鎌倉市はこれから10年で約1万人減少
(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)
また、家を建てる中心年代の30〜40代人口は、2025→35年の10年間で約5,000人減る見通しです。
鎌倉市の30〜40代人口は、これから10年で約5,000人減る
(出典:国立社会保障・人口問題研究所 平成30年度人口推計)
そのため、特に駅から離れた郊外では、買い手がつきにくくなるでしょう。
結論:買うなら?売るなら?
というわけで、鎌倉市の土地価格は、
- ①変動金利の利用者の増加、②建築費の上昇→中古物件の価格上昇、③子育て世帯の人口流入、といった理由から、鎌倉駅と大船駅周辺を中心に、土地価格の上昇が続いている
- 人口流入も続いているため、今後も当分は、駅周辺の住宅需要は増え続ける
- ただし、郊外での空き家は増えており、駅から離れたエリアでは、買い手がつきにくくなりそう
と言えそうです。
買うなら:低金利なのでチャンスだけれど、、、
本来であれば、低金利は家を購入するチャンスな訳ですが、建築費が上がっているため、家を建てるハードルも上がっています。
なので、いい物件を探すことがポイントになってきます。
非公開物件=安い物件
不動産を売る理由はさまざまですが、「周りに知られずに売却したい」という売主は一定の割合でいます。
そのような物件は、ネット上にも出回らず「非公開物件」として、特定の不動産会社が取り扱っている場合があります。
当然、このような物件は少ないお客さんにしか目にとまる機会がないため、相場よりも価格の安い可能性が高いです。
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無料ですので、一度利用してみてはいかがでしょうか?
売るなら:低金利の今がチャンス
鎌倉市の土地価格は、人口流入が続いており、鎌倉駅や大船駅などの駅周辺で土地価格の上昇が見られます。
ですが、今後はさらに異次元緩和の終了によって、金利が上昇する可能性が高いため、売却を検討している方は、早めの準備をしたほうがいいでしょう。
こんなに違うの?公示地価と実勢価格
この記事では、公示地価をもとに土地価格の動きについて解説してきましたが、実際の取引では、はるかに高い価格、または安い価格で取引される場合があります。
例えば、「大船(おおふな)」という地区があります。
大船駅の東側に広がる住宅地です。
こちらの公示地価と実際の取引価格は、
- 公示地価:83万円/坪
- 実際の取引価格:37〜140万円/坪
なんと、公示地価の約0.4〜1.7倍で取引されていました。
最高価格は、最低価格の約4倍にもなっています。
どちらも「第一種中高層住居専用地域」と呼ばれる、戸建てやマンションが立ち並ぶ街並みのエリアです。
駅からの距離は多少違いはありますが、これほどの価格差が考えられるでしょうか?
【鎌倉市大船の土地取引(令和元年〜2年)】
- 大船駅から徒歩14〜22分のエリアで、37〜140万円/坪で取引されている
- この取引情報のアンケート回収率は約2割のため、実際の取引数はこの5倍程度ある
なぜ、これほど売却価格が変わるのでしょうか?
その理由は、不動産会社によって、持っている取引情報に差があるからです。
不動産取引は、株式市場のように、全ての取引情報を管理しているところがないため、
- 自社でどれだけ取引情報を持っているか
- どれだけ買い手のリストを持っているか?
で、評価額も、売れる金額も変わってくるのです。
持っている取引情報が違うため、評価額・売却額が変わる
*REINSとは、不動産会社間でだけ共有できる物件情報・取引情報のサービスです。ただし、売主の承諾が必要なため、情報の共有率は、全体の取引の約11%程度となっています
(2022年実績:売り物件報告件数17.5万件 ÷ 土地取引件数152.5万件 = 11.4%)
また、不動産会社が持っている取引情報や、買い手のリストは、エリアや物件によって違いますから、いくつかの不動産会社に査定を申し込むことで、
- どれだけの評価額になるのか?
- どこの会社が、自分の不動産を高く売ってくれるのか?
を知ることができます。
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