町田市の土地価格|上昇・下落した理由|今後の見通し | イエ&ライフ

町田市の土地価格|上昇・下落した理由|今後の見通し

町田市 東京都

この記事では町田市の

  1. 公示地価、基準地価
  2. 土地価格がこれまで上昇・下落した理由
  3. 今後どうなるのか?

の3点について解説しています。

(なお、本ページはプロモーションが含まれています。該当するサービスには、【PR】と表記しております)

 

 

1、町田市の土地価格

(1)公示地価(2024.1.1現在)NEW!

*変化率が空白:2019年のデータがない場合

住所または地番最寄駅(m)坪単価(万円)前年比5年前比
町田市鶴間3丁目13番14南町田グランベリーパーク(400)88.85.9%15.0%
町田市原町田3-14-8町田(1000)105.95.6%9.6%
町田市中町2-8-4小田急町田(970)113.95.5%11.3%
町田市森野2-18-11小田急町田(600)115.55.4%10.8%
町田市能ヶ谷1-7-6鶴川(0)145.55.3%11.9%
町田市中町2-20-15小田急町田(1100)106.65.2%9.9%
町田市南町田1-23-14南町田グランベリーパーク(1400)54.85.1%7.8%
町田市鶴川1丁目17番57鶴川(800)56.14.9%7.6%
町田市鶴間6-36-31南町田グランベリーパーク(1600)42.24.9%8.5%
町田市原町田4-5-8町田(400)273.94.4%8.2%
町田市つくし野1丁目23番26つくし野(300)70.64.4%5.9%
町田市成瀬が丘2丁目13番3成瀬(300)80.24.3%
町田市中町3-16-7小田急町田(1000)96.74.3%7.7%
町田市南成瀬2丁目13番8成瀬(900)72.64.3%6.8%
町田市鶴間5-3-1南町田グランベリーパーク(850)57.84.2%6.1%
町田市南つくし野2丁目5番4すずかけ台(500)67.34.1%6.3%
町田市つくし野2丁目13番3つくし野(500)76.64.0%5.5%
町田市南成瀬5丁目26番5成瀬(400)78.53.9%6.7%
町田市玉川学園2-10-4玉川学園前(300)79.53.9%6.2%
町田市森野1-19-15小田急町田(100)285.53.7%5.5%
町田市原町田6-15-15小田急町田(0)676.53.5%9.0%
町田市森野1-22-5小田急町田(270)392.73.5%7.2%
町田市小山ヶ丘5丁目23番9多摩境(1000)59.13.5%5.9%
町田市能ヶ谷2-19-31鶴川(550)49.53.4%6.4%
町田市成瀬が丘2丁目25番11成瀬(150)993.4%5.3%
町田市原町田4-1-7町田(220)607.23.4%4.5%
町田市小川1丁目28番5つくし野(900)61.43.3%3.3%
町田市原町田6-3-9小田急町田(120)940.53.3%6.7%
町田市森野1-25-5小田急町田(300)138.63.2%6.9%
町田市玉川学園2-21-4玉川学園前(80)108.63.1%4.4%
町田市南つくし野3丁目5番13すずかけ台(80)79.93.0%5.2%
町田市森野5-24-16小田急町田(1400)69.32.9%4.5%
町田市小川4丁目7番21すずかけ台(1400)60.72.8%2.8%
町田市玉川学園5-20-45玉川学園前(460)60.72.8%2.8%
町田市矢部町字二十五号2711番4淵野辺(1600)36.62.8%2.8%
町田市金森1-48-2町田(1400)62.72.7%5.0%
町田市小山町字八号957番6多摩境(1800)39.62.6%2.6%
町田市成瀬6-6-8成瀬(1000)52.82.6%1.9%
町田市成瀬台3丁目22番13こどもの国(650)53.12.5%2.5%
町田市金森東4-20-11成瀬(1100)55.12.5%1.8%
町田市玉川学園8-18-7玉川学園前(650)55.42.4%1.8%
町田市金森3-29-15町田(2600)43.22.3%1.6%
町田市大蔵町字大蔵399番4鶴川(1800)43.92.3%3.1%
町田市金井ヶ丘4-29-25鶴川(1000)44.62.3%2.3%
町田市金森東1-11-36町田(1600)68.32.0%2.0%
町田市森野4-14-17小田急町田(1800)692.0%2.0%
町田市木曽東3-24-15古淵(1600)52.11.9%1.9%
町田市木曽西1-20-5古淵(1200)52.51.9%2.6%
町田市鶴川2丁目16番16鶴川(1300)53.11.9%1.9%
町田市小山町字二十三号2613番4多摩境(600)54.51.9%3.1%
町田市常盤町字二十三号3253番4外淵野辺(2300)32.51.5%1.0%
町田市忠生3丁目20番9淵野辺(2400)44.61.5%0.7%
町田市金井6-40-14鶴川(1800)48.21.4%0.7%
町田市小山町4037番54橋本(1600)48.81.4%1.4%
町田市能ヶ谷6-43-6鶴川(1700)48.81.4%-1.3%
町田市本町田字八号1057番13小田急町田(2400)49.81.3%1.3%
町田市南大谷字十五号1327番119小田急町田(1400)49.81.3%0.7%
町田市本町田字一号206番46小田急町田(1700)49.81.3%0.7%
町田市金井ヶ丘1-28-20玉川学園前(1200)50.81.3%0.7%
町田市高ヶ坂5-23-2町田(2000)51.51.3%0.6%
町田市能ヶ谷5-33-12柿生(950)55.11.2%-0.6%
町田市大蔵町字大蔵265番12鶴川(1200)56.11.2%1.8%
町田市玉川学園4-20-27玉川学園前(1100)57.41.2%0.6%
町田市成瀬8-14-17成瀬(1400)60.11.1%1.1%
町田市大蔵町字関山2982番9鶴川(2200)35.30.9%-1.8%
町田市相原町字中ケ谷戸857番41相原(450)37.60.9%0.9%
町田市鶴川4丁目26番17鶴川(2600)43.60.8%0.0%
町田市南大谷字十一号912番34玉川学園前(1600)43.90.8%-0.7%
町田市高ヶ坂3-2-15町田(1500)44.20.8%-1.5%
町田市金井3丁目14番19鶴川(2400)44.90.7%-1.4%
町田市金井ヶ丘3-8-19鶴川(1900)45.90.7%-0.7%
町田市忠生2丁目28番5淵野辺(3100)46.50.7%0.7%
町田市真光寺1丁目18番10鶴川(3300)46.90.7%0.7%
町田市三輪町字三号223番14外柿生(1500)47.90.7%0.7%
町田市三輪緑山2丁目4番8鶴川(2100)48.50.7%-1.3%
町田市高ヶ坂7-12-8町田(1600)51.50.6%0.0%
町田市下小山田町字関村227番4外淵野辺(3900)26.20.3%-0.9%
町田市成瀬1丁目13番4成瀬(2000)46.50.0%-0.7%
町田市小山町字十二号1659番2多摩境(1900)32.50.0%-0.7%
町田市本町田字十二号1786番56外小田急町田(2200)44.90.0%-0.7%
町田市相原町字川島3165番3相原(2800)27.50.0%-0.8%
町田市野津田町字綾部1314番14鶴川(3100)35.60.0%-0.9%
町田市相原町字丸山1806番38相原(1000)30.20.0%-1.0%
町田市小野路町字町田1118番1鶴川(4300)26.70.0%-1.5%
町田市忠生2丁目15番77淵野辺(3500)41.30.0%-1.6%
町田市図師町字八号1629番31淵野辺(3600)32.10.0%-1.7%
町田市東玉川学園2-3-4玉川学園前(1300)48.80.0%-2.0%
町田市三輪町字七号539番90柿生(2400)39.90.0%-3.2%
町田市金井1-24-34玉川学園前(2200)39.30.0%-3.3%
町田市本町田字乙九号3450番117玉川学園前(1600)47.20.0%-3.4%
町田市本町田字乙三号2901番34小田急町田(3200)360.0%-3.5%
町田市相原町字大戸4640番2外相原(4600)19.9-0.2%-2.0%
町田市図師町字一号84番84淵野辺(3000)31-0.2%-2.8%
町田市相原町字七国2294番相原(2000)0.8-0.4%-4.3%
町田市小野路町字栗ケ沢2572番20鶴川(4000)17.9-0.6%-4.2%
町田市上小山田町字十三号1872番淵野辺(4300)0.9-0.7%-3.8%
町田市野津田町字暖沢前3210番211外小田急町田(4600)33.3-1.0%-3.8%
町田市旭町1-14-14小田急町田(1400)79.2

 

(2)基準地価(2023.7.1現在)

*変化率が空白:比較する年度のデータがない場合

*最寄駅の( )内は、駅からの距離(m)

住所または地番最寄駅坪単価(万円)前年比2018年比
町田市鶴間一丁目8番15南町田グランベリーパーク( 350)77.94.9%9.8%
町田市中町2-20-15小田急町田( 1100)103.64.3%7.5%
町田市原町田6-3-9小田急町田( 120)920.73.3%6.1%
町田市森野三丁目712番11小田急町田( 1200)76.23.1%5.0%
町田市南成瀬六丁目10番12成瀬( 600)70.32.9%3.9%
町田市成瀬が丘二丁目25番11成瀬( 150)972.8%3.5%
町田市大蔵町字大蔵259番7鶴川( 1200)51.52.6%4.0%
町田市森野1-37-11小田急町田( 150)389.42.6%4.4%
町田市南つくし野四丁目6番27すずかけ台( 700)66.72.5%3.6%
町田市原町田4-16-21町田( 670)134.32.5%4.9%
町田市南成瀬一丁目8番13成瀬( 250)962.5%3.2%
町田市つくし野一丁目23番26つくし野( 300)68.62.5%3.0%
町田市中町1-25-9小田急町田( 750)112.22.4%3.3%
町田市森野2-27-12小田急町田( 850)126.72.4%3.8%
町田市原町田2-27-26町田( 1000)73.92.3%3.2%
町田市森野六丁目358番3外小田急町田( 1500)672.0%1.5%
町田市小山町字二十三号2619番10外多摩境( 500)50.82.0%2.7%
町田市鶴川二丁目16番16鶴川( 1300)52.81.9%1.3%
町田市金森1-18-15町田( 900)70.61.9%3.4%
町田市大蔵町字大蔵265番12鶴川( 1200)55.81.8%1.2%
町田市玉川学園3-21-2玉川学園前( 1000)57.41.8%0.6%
町田市金森2-19-6町田( 1800)59.71.7%2.3%
町田市玉川学園4-2-3玉川学園前( 550)63.41.6%1.1%
町田市金森6-16-3町田( 2700)43.21.6%0.8%
町田市金森東1-21-3町田( 1700)48.51.4%1.4%
町田市木曽東1-20-5古淵( 1200)50.81.3%0.7%
町田市木曽西1-20-5古淵( 1200)51.81.3%1.3%
町田市旭町3-19-8小田急町田( 1900)54.11.2%0.6%
町田市玉川学園4-20-27玉川学園前( 1100)57.11.2%0.0%
町田市相原町字丸山表1701番7外相原( 800)37.30.9%1.8%
町田市相原町字中ケ谷戸857番41相原( 450)37.30.9%0.0%
町田市山崎町字十四号2020番1古淵( 2200)38.90.9%-0.8%
町田市野津田町字並木1852番3鶴川( 4700)39.30.8%0.0%
町田市相原町字丸山表1667番3相原( 850)40.60.8%0.8%
町田市木曽西5-22-24古淵( 1900)46.50.7%0.0%
町田市木曽東3-18-39古淵( 1400)47.50.7%0.0%
町田市根岸一丁目11番15淵野辺( 1900)47.50.7%0.0%
町田市南大谷字十六号1386番6小田急町田( 1400)48.20.7%-0.7%
町田市三輪町字一号31番35柿生( 1100)51.20.6%0.6%
町田市西成瀬2-35-5成瀬( 1300)52.50.6%0.0%
町田市小山町5020番9多摩境( 1500)44.60.0%0.0%
町田市高ヶ坂2-26-3町田( 1300)51.50.0%-1.3%
町田市本町田字十六号2048番51小田急町田( 2600)44.90.0%-2.2%
町田市広袴二丁目15番4鶴川( 2100)37.30.0%-2.6%
町田市東玉川学園1-32-15玉川学園前( 1300)48.80.0%-2.6%
町田市広袴町字六号558番鶴川( 1800)12.20.0%
町田市図師町字三号613番10淵野辺( 3000)31.5-0.1%-1.1%
町田市真光寺町字十一号1190番4鶴川( 3500)31.6-0.2%-1.7%
町田市下小山田町字向台4014番23淵野辺( 3000)27.3-0.4%-2.2%
町田市上小山田町3027番6淵野辺( 3500)26.9-0.4%-2.0%
町田市小野路町字黒川境2700番5京王永山( 3300)16.6-0.4%-2.3%
町田市上小山田町字十二号1524番2淵野辺( 4100)12.7-0.5%-3.0%
町田市西成瀬1-10-6成瀬( 1900)40.3-0.8%-3.9%
町田市相原町字坂下480番121相原( 1300)28.8-0.9%-5.5%
町田市本町田字乙五号3022番23町田( 3900)34.3-1.0%-3.7%
町田市上小山田町字二十号2831番1淵野辺( 3800)7.4

 

2、町田市の土地価格の動き

どうも、当サイト「イエアンドライフ」の運営者のゴトウです。

ここからは、「町田市の土地価格が大きく上昇してきた理由」をなるべくわかりやすく、読みやすく、解説していきますので、よろしくお付き合いください。

 

町田市の土地価格は、この1年間で、住宅地で+0.6%、商業地で+1.6%と、特に商業地で大きく上昇しました。

また、アベノミクスで不動産・株価が上昇し始めた2013年から2023年までの10年間で見ると、住宅地で+0.9%、商業地で+11.3%でした。

住宅地はほぼ横ばいですが、商業地では上昇が続いていますね。

 

町田市の公示地価

(出典:国土交通省 地価公示)

 

では、具体的にどのあたりが上がっているのか?

まずは地図上で、上昇しているエリアを確認してみましょう。

 

10年間の変化率(2013→2023年)

変化率:赤紫(+100%以上)>ピンク色(+50〜99.9%)>オレンジ色(+10〜49.9%)>緑色(0〜+9.9%)>青色(-0.1〜 -9.9%)>茶色(-10%以下)

 

鉄道沿線では上昇(黄色、緑色のマーク)していますが、駅から離れるほどに、下落エリアが広がっていることが分かりますね。

特に高低差のあるエリアでは、駅から近くても下落しているところが結構あります。

 

なお、南町田グランベリーパークの周辺で10%以上の上昇(黄色のマーク)地点がありますが、こちらは新しく大規模マンションができたことで、再開発が活発化しているのでしょう。

 

なぜ、駅周辺だけが上昇しているのか?

上昇している理由は、金利の低下です。

アベノミクスによる異次元緩和政策が始まった2013年以降、住宅ローン金利が下がったことで、同じ返済額でも、多くの借り入れができるようになったのです。

 

住宅ローン金利の推移 2023年11月

(参考:財務省ARUHISBI新生銀行

 

具体的にどれぐらいかというと、月10万円、期間35年で計算した場合に、フラット35は、約3,478万円借りることができました。

2012年末から比較すると、約500万円多く借りられるようになった計算です。

 

月10万円の返済で、いくらの物件が買えるのか?

月10万円の返済での、借入可能額

*変動金利①:住信SBIネット新生銀行、変動金利②:SBI新生銀行

(参考:ARUHISBI新生銀行

 

ですが、固定金利は2020年ごろをピークに、少しずつ金利が上がり始めています。

反対に、変動金利は下がっており、ネット銀行で借りた場合には、月々10万円の返済で、約4,000万円借りられるようになっているのです。

フラット35と比べると、その差は約1,000万円にもなります。

 

このような結果、変動金利を利用する人が増えています。2013年ごろは4割前後だったのが、現在は7割以上に増加しているのです。

 

変動金利の利用率 2012年〜23年

(参考:住宅金融支援機構 「住宅ローン利用者の実態調査」)

 

共働き世帯の場合、変動金利でそれぞれペアローンを組んで、月10万円をそれぞれ返済すると決めれば、なんと約8,000万円の物件が買える状況なのです。

 

農地の宅地化と、マンション建設が増えて、郊外の古い住宅地の需要が減少

その一方で、駅から離れたエリアでは、むしろ下落しています。

その理由は、農地の宅地化が進んでいるため、古い住宅地を求める人が減っているからです。

 

東京都では、2010〜20年の10年間で、農地が約1,500ヘクタール減少しています。

30坪の戸建てに換算すると、約15万戸分の農地が、住宅地や工場などに変わっているのです。

 

東京都の農地面積

(参考:総務省統計局 農林業センサス)

 

町田市では、町田駅以外の駅の周辺では、農地が残っているところが結構あります。

例えば、多摩境駅の南側に広がる小川町では、60数期目の分譲がされていますが、まだ農地が点在しています。

 

また、戸建てだけではなく、大規模マンションの建設もされています。

例えば、多摩美術大学の南側には、400戸超の大規模マンション「リーフィアレジデンス橋本」ができたことで、人口が約1,300人も増えています。

 

このように、①駅周辺の農地が宅地化されている、②大規模マンションが増えている、といった理由から、駅から遠い古い住宅地を求める必要がなくなってしまい、土地価格が下落しているわけですね。

 

3、これからどうなるのか?

ここからは、町田市の土地価格に影響を与えそうなポイントをいくつかご紹介します。

 

(1)いよいよ金利上昇が本格化しそう

低金利によって、住宅ローンが組みやすい状況が続いていますが、2024年以降は、この環境がいよいよ変わってきそうです。

 

今年2024年3月19日に、日銀はこれまでのマイナス金利政策を解除し、政策金利を-0.1→+0.1%へ引き上げました。

政策金利の影響が大きいと言われる、変動型の住宅ローンも、4月は据え置きのところが大半ですが、今後さらに利上げが起これば、変動金利も上がっていくでしょう。

 

高額マンションをギリギリの住宅ローンで買っている人がやばい

変動金利の上昇によって、影響を受けそうなのが、ここのところ大きく上昇している駅近マンションです。

というのも、新築・中古マンションの購入者の75〜80%の人が、変動金利を利用しているからです。

 

新築・中古マンションの変動金利利用率

(参考:住宅金融支援機構 「住宅ローン利用者の実態調査」)

 

今までは、ネット銀行で申し込めば、0.2〜0.3%台という、かなり安い条件で住宅ローンを組めてきたわけですが、今後はこの条件が厳しくなってきます。

異次元緩和政策が始まる前の2012年ごろまでは、変動金利も1%前後でした。そのため、1%前後の水準にまで引き上げていくと予想されます。

 

1%金利が上がると、不動産価格は15〜20%下がる可能性

ちなみに、金利が1%上がると、住宅ローンの利息は、35年で15〜20%増えます。

例えば、月に約10万円の返済を考えている人であれば、現在なら3,500万円の物件が買えますが、金利が1%上がると、毎月10万円の支払いで、3,000万円の物件しか買えません。

 

金利上昇で下落

 

政策金利は少しずつ引き上げていくと思われますので、すぐに大きく価格が下落するわけではありません。

ですが、購入を検討されている方は、変動金利でギリギリのローンを組むのは危ないので気をつけてください。

 

(2)2022年問題は、その後どうなったのか?

「2022年問題」という言葉をご存知でしょうか?

「生産緑地」と呼ばれる、「農業を続けさえすれば、固定資産税や相続税が安くなる」という農地の優遇制度のことです。

 

これが2022年に期限が来たことで、「生産緑地が宅地に変わることで、不動産価格が下がるのではないか?」と心配されていたのです。

実際には、この制度は、その後の法改正によって、最長で30年の延長が可能になり、9割近くの農家が、延長を申し出ています。

 

特定生産緑地制度の利用状況

(参考:国土交通省「特定生産緑地の指定状況」)

 

町田市の場合は、154haの生産緑地のうち、147haが延長を申請しました。

そのため、わずか7ha(30坪の戸建てにすると、約700戸分)の農地が、早い段階で、宅地に変わる可能性があります。

 

では、当分の間は影響は小さいのか?というと、そういうわけではありません。

そもそも、生産緑地の期限がきた2022年よりも前に、税金の優遇を受けていなかった農地が宅地化されてきたことで、駅から離れた住宅地の価格は既に下がっているからです。

 

また、農家は全国的に後継者不足に悩まされており、相続のタイミングで農家を辞めて、宅地化する可能性が高いです。周辺の住宅地は、競合するため、買い手が見つかりにくくなるでしょう。

 

(3)これから町田市の人口はどうなるの?

国立社会保障・人口問題研究所が、2023年に発表した町田市の人口の見通しによると、2025→35年の10年間で約9,000人減少するそうです。

 

町田市はこれから10年で約9,000人減少

町田市の人口予測

(出典:国立社会保障・人口問題研究所 令和5年度人口推計)

 

ですが、足元の転入超過数(引っ越してきた人 ー 出て行った人)を見てみると、2021〜22年は急激に移住者が増加していました。

リモートワークが普及してきたことで、都心に比べて住宅価格が安い町田市に引っ越してきたのでしょう。

 

町田市の年代別の転入超過数

(参考:総務省 住民基本台帳人口移動報告)

 

そのため、住宅の需要は今後も増えていくでしょう。

 

結論:買うなら?売るなら?

というわけで、町田市の土地価格は、

  • 【駅近マンションエリア】リモートワークが広がっていることから、都心からの移住者の人気が集中しやすく、価格は上昇または安定しそう
  • 【戸建てエリア】建築費の上昇に加えて、変動金利の上昇によって、住宅の取得コストはさらに上がる。そのため、今が1番の高値のエリアは多いだろう
  • 【農地の多い郊外】今後も農地の宅地化が進むため、今ある住宅地の人気は下がりやすくなりそう

と言えるでしょう。

 

買うなら:購入コストが上がっていくので、物件選びは慎重に

町田市の土地価格は、エリアによっては下がっている場所もけっこうあるので、少し不便を我慢すれば、安く購入することも可能です。

 

また、金利と建築費の上昇が始まるため、購入コストはさらに上がっていきます。

そのため、ギリギリで住宅ローンを組むのはリスクが高いですし、物件選びを慎重にすべきでしょう。

 

非公開物件=安い物件

不動産を売る理由はさまざまですが、「周りに知られずに売却したい」という売主は一定の割合でいます。

そのような物件は、ネット上にも出回らず「非公開物件」として、特定の不動産会社が取り扱っている場合があります。

 

非公開物件の理由

 

当然、このような物件は少ないお客さんにしか目にとまる機会がないため、相場よりも価格の安い可能性が高いです。

 

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売るなら:低金利の今が、高く売れるチャンス

町田市の不動産価格は、変動金利の利用者増加と、リモートワークによる移住者の増加によって、駅周辺を中心に上昇してきました。

ですが、変動金利の利用率が8割に近づいている中で、給料も上がりにくい状況では、これ以上の値上げについてこれる人は少ないでしょう。

 

そのため、お持ちの物件の性質によって、売却の方針は変わるでしょう。

駅近の高額マンションであれば、株式市場の動きに影響を受けますし、一般世帯向けの戸建て・マンションであれば、住宅ローンの変動金利の動きに注意が必要です。

特に、一般世帯向けは、サラリーマンの給料が上がりにくい状況を考えると、低金利の今が1番の高値の地区は多そうです。

 

戸建ての売却は、不動産会社によって結果が変わる

土地の売却であれば、公示地価や基準地価が、一応の目安にはなります。

ですが、家を売るとなると、選ぶ不動産会社によって、結果が大きく変わってきます。

 

例えば、以前であれば、雨漏りやシロアリなどの被害があったとしても、きちんと調査しないまま、売買されることが普通でした。

その結果、「築20年だったら、建物の価値はほぼゼロ(だって税法上の耐用年数が22年だから)」みたいな評価が一般化していたのです。これでは、なかなか高く売れませんよね。

 

ですが、2018年に法律が改正されて、中古住宅の売買時には、

  1. ホームインスペクション(住宅の状態を診断すること)をするかどうかを選べること
  2. そして、行った場合には必ず説明をすること

の2点が義務付けられました。

 

ホームインスペクション

(参考:国土交通省 建物状況調査をしませんか?)

 

これによって、中古住宅の評価の仕方が大きく変わってきています。

雨漏れもシロアリもない物件であれば、たとえ築年数が古くても、建物の価値をきちんと評価されるようになってきているのです。

 

ですが、このような評価は、不動産会社によって変わってきます。マンションの取引が大半の会社もありますし、法律改正後に十分な取引経験がない会社もあるでしょう。

では、どうすれば、家を良い評価で売却できるのか?

 

おすすめは、不動産の一括査定です。

複数の不動産会社に査定を依頼することで、どれぐらいで売れるのか?を知ることができますし、得意な会社も探せます。利用は無料です。

 

査定サービスはいくつもありますが、参加企業がどこかで、大きく2つに分かれます。ここでは、代表的な2つのサービスをご紹介します。

 

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