新しいジャーナリズムの誕生。ミネソタ州の大規模詐欺から新しいヒーローを作るトランプ | イエ&ライフ

新しいジャーナリズムの誕生。ミネソタ州の大規模詐欺から新しいヒーローを作るトランプ

youtube原稿

今回の動画は、「新しいジャーナリズムの誕生。ミネソタ州の大規模詐欺から新しいヒーローを作るトランプ」ということで、やっていきたいと思います。

 

1、はじめに

昨年末に、ミネソタ州で、大規模な福祉詐欺が行われているという動画が、X上で拡散されたことを受けて、トランプ政権は、移民関税執行局による取り締まり強化に動き出しました。

 

(参考:ガーディアン)

 

これによってソマリア系住民への捜索が強化され、それに対する抗議活動が盛り上がっているのですが、1月7日にレニー・グッドさんという女性が亡くなり、24日にはアレックス・プレっティさんという方が、亡くなっています。

さらに、23日には、ミネソタ全域で経済ストライキが行われたようで、700以上の企業が、ICEに対する抗議として休業し、数千人の人たちが、州都のミネアポリスに集まって、抗議デモを行なったようです。

このストライキは、1月30日にも二回目を予定しているということなので、ミネソタ州における連邦政府と市民との衝突は、これからも当分続きそうな感じですね。

 

(参考:ロイター)

 

それで、ロイターとイプソスによる世論調査によると、昨年から始まった不法移民の取り締まり政策に対する支持率は、月を追うごとに低下してきており、反対する人の割合が半分以上にまで上昇してきています。

YouTubeよりも過激な動画も投稿できるXなどの、他のSNSでは、けっこうICE職員による移民捜査の模様が乱暴な部分だけ切り取られて出てたりするので、これらを見ると、確かにやりすぎじゃんじゃないの?と感じる人は多いのでしょう。

 

(参考:ICE.gov)

 

しかし、この不法移民の取り締まりというのは、以前からアメリカ政府はやっていたことで、たとえば、2015年にオバマ大統領が、当時のICE長官のトム・ホーマン氏を表彰したのですが、その理由が、不法移民を2012年に40万人以上追い出したということでした。

そして、昨年のトランプ政権は、29万人の不法移民を追放したということで、全く同じことをやっているのです。

 

それなのに、このような抗議活動が、全米の民主党地盤の大都市で起こっているということは、単に左翼が過激化しただけで、普通の民主党員の人たちから見れば、トランプ政権が荒っぽいことをやってるとは思うけど、以前にやってたことだし、別にいいことじゃね?というのが、本音ではないでしょうか?

そのため、現在の民主党の支持率は、どんどん低下傾向にあるようです。

 

(参考:Gallup)

 

決して、共和党の支持が増えているわけではなく、無党派を自認する人が増えているようなので、トランプ政権はやりすぎだとは思っているのかもしれませんが、だからと言って、民主党がやってることも酷いというのが、ニュートラルな人たちの感覚なのでしょう。

ただ、今回の騒動を見て思うのは、これらの抗議活動に参加している人たちの多くが、左翼NGOに関わる人たちだと言われている割に、トランプ政権の左翼NGOへの捜査が、あまり進んでいないような印象を受けます。

 

(参考:the Japan times)

 

たとえば、昨年9月に暗殺されたチャーリー・カーク氏の事件を受けて、トランプ政権は左翼NGOの調査、テロリズムを防ぐための捜査を強化するようにという大統領令に、そ月の9/25に署名したのですが、その後、左翼NGOに捜査が入ったとか、そういった話はほとんど出てきていません。

10月31日に、共和党系のNGOのAmericans for Public Trust が、海外の5つの事前団体がアメリカの左翼NGOに20億ドルも資金を流しているという報告書を発表しました

 

(参考:APT)

 

NGOがこのレベルの調査ができるのであれば、政府だって国内の金融機関に掛け合って情報提供させるとか、いかようにもできそうに思うのですが、そのようなゴリ押し感が感じられないと思うのは、私だけでしょうか?

そこで、今回の動画では、このようなトランプ政権の遅々として進まない左翼NGO退治が、実は新しいジャーナリズムを作るためではないか?ということについて、考察していきます。

それでは、参りましょう。

 

2、トランプ政権のメディア戦略

まず最初に、私がこの1年トランプ政権を追っかけてきた中で感じている、トランプ政権のメディア戦略について、ご紹介します。

第1期トランプ政権が発足して以降、アメリカは民主党と共和党の分断がかなり進んできてように思います。

 

そのため、民主党支持者はFox news などの保守系メディアの主張は無視しますし、逆に共和党支持者は、NYタイムズのようなリベラル系メディアをバカにしてきました。

このような状況なので、仮にトランプ政権から何か重大発表があったとしても、リベラルメディアは、とりあえず否定するのが通常運転になっていると思います。

そんな状況では、本当に調査して判明した事実に対しても、国民全体での共通認識になりにくいです。

 

では、どうしてきたのか?

それは、リベラルメディアをわざと巻き込んだり、リークすることで、リベラルメディアから報道させるという方法が取られてきました。

 

 

たとえば、昨年3月に、シグナルというチャットアプリがあるのですが、ヴァンス副大統領やヘグゼス長官などのトランプ政権の閣僚だけが参加しているチャットグループに、こちらの画像の左上のおっさんを招待して、わざと内容をリークしたという事件がありました。

このおっさんは、アトランティックというリベラル系のメディアの編集長なので、ゴリゴリのアンチトランプの人です。

 

そんな人が、なぜかこのグループに招待されてしまい、そこで米軍によるイエメンのフーシ派への攻撃時間を知ることができて、本当にその時間から攻撃が始まったことで、これはイタズラではなく、ガチのグループだと確信し、それまでに話されていた内容をアトランティック誌に投稿したのです。

その意図については、こちらの動画で考察していますが、なぜこんなめんどくさいことをしたのか?といえば、それはトランプアンチのメディアが報道すれば、トランプアンチの民主党支持者でも信じるだろうと思ったからでしょう。

 

これに似たことを8月にもやっています。

8月にNYタイムズから、未成年女性への性的人身売買事件で捕まって、拘置所で謎の自殺を遂げたジェフリー・エプスタインに関する新しい画像が何点か、公開されました。

 

その画像を見ると、隠しカメラがどこにあるのかがわかるような画像が何点もあり、捜査関係者によるリークの可能性が高いものだったと伺えるものでした。

この画像の中には、トランプ氏とエプスタイン氏が一緒に写っているものもあったので、NYタイムズも喜んでトランプ氏とエプスタイン氏の関係を匂わせるような記事として投稿しました。

 

しかし、それらを見ると、むしろクリントンやビルゲイツ、ラリーサマーズなどの民主党系のエリートの画像の方が悪目立ちして、逆に民主党エリートを苦境に追い込むような内容となっていたと思います。

実際、11月にさらなる文書公開によって、ラリー・サマーズはハーバード大学での授業をやめて、オープンAIの取締役も辞任するなど、隠居生活に入ったようです。

 

エプスタイン事件には、多くの企業家、政治家、知識人が関わっているということで、その顧客リストを早く開示しろとMAGA派の人たちはせっついていますが、もし仮に顧客リストを開示しても、民主党側がそれを本当だと認めるかどうかわかりません。

嘘だと騒いでうやむやにしてしまえば、泥沼の長期戦になる可能性だってあります。

なので、リベラル側のメディアを通じて公開させることで、その情報の真実性を徐々に高めていくという作戦を行なっているのではないかなと思っています。

 

(参考:X@nickshirleyyCNN)

 

また、私たちの、SNSやメディアの情報の受け取り方も少しずつ変わってきていると思います。

昨年トランプ氏は、BBCに対して50億ドルの損害賠償を求める訴訟を起こしました。

 

これは、2020年の大統領選挙が不正選挙だろ!と怒ったトランプ支持者が、国会議事堂に抗議しにいく際に、トランプ氏が発した言葉をうまく繋ぎ合わせて、全く違ったメッセージに作り替えて報道したということがバレて、トランプ氏がブチギレたからです。

BBCというのは、日本で言えば、NHKみたいなものですから、ここが無茶苦茶な捏造をやったということで、メディアに対する信頼はさらに下がっています。

 

さらに、昨年は生成AI 技術がさらに進化して、実写レベルの捏造動画が作れるようになって、さらに本当なのかフェイクなのかの見分けがつかなくなりつつあります。

そうなると、何が一番信頼できるのか?といえば、顔出ししている人が自分のアカウントで、突撃取材した動画やニュースを投稿することでしょう。

 

3、新しいジャーナリズム

それで、今回のミネソタ州での大規模福祉詐欺の暴露です。

これは、昨年12月27日に、YouTuberでインフルエンサーのニック・シャーリーさんが、X上に42分の動画を投稿しました。

 

(参考:NPR)

 

内容は、デイビッドさんという、福祉詐欺に詳しいおじさんと一緒に、ミネソタ州の保育士施設を一軒一軒見て回って、空いているかどうか?子供が預けられているかどうか?を調べていくというものでした。

そして、この動画は、X上で、なんと1.4億回以上の閲覧がされたのです。

これを受けて、移民関税執行局などの政府機関の調査が本格化して、現在までの抗議活動につながっているというわけです。

 

ですが、これもよくよく考えてみると、不思議な点があります。

ニックさんのXのアカウントのフォロワー数は、現在約132万人です。

 

確かにこのニュースは、かなり話題となり、現在24万回のリツイートもされてますが、だからと言って、1億回以上も拡散されるって多すぎじゃありませんか?

本当に、Xのアルゴリズムの波に乗っかっただけなのでしょうか?

 

たとえば、Xのオーナーのイーロン・マスク氏は、フォロワーが2.3億人以上いますが、たまに彼の投稿を見ても、1億回を超える投稿を見た記憶は、正直ありません。

調子が良い投稿を見ても、せいぜい数千万回の再生なのです。

 

つまり、何が言いたいのか?というと、マスク氏か、またはXが、トランプ政権とグルになって、こういった保守系のインフルエンサーによる、民主党の悪事の暴露動画を思いっきり拡散させるということをやっているのではないか?ということなんです。

イーロン・マスクがオーナーになる前のX、旧Twitterは、日本でも、保守系の発信者の投稿は控えめで、リベラルメディアの記事紹介が多くてウザかったみたいな話を聞いたり、感じていた人はいると思いますが、その逆のことをやってる可能性が、十分にありそうな感じがするんですよね。

 

(参考:X@camhigby)

 

で、この私の仮説を後押しする事件が、今回のミネソタ州の抗議活動において、さらに起こりました。

それがこちらのカム・ヒグビーさんという方の投稿なのですが、なんと現在ミネソタ州で、ICEに対する抗議活動をしている活動家のチャットグループに潜入して、その内情を暴露し始めたのです。

 

たとえば、ICEの車のナンバーとか、どこで取り締まりしてるとか、そういう状況を共有してて、ヒグビーさんの投稿を引用すると「連邦捜査官を追跡し、妨害・暴行・妨害することのみを目的としている」ような、やり取りがされているようです。

そして、この投稿は、現在2290万回の閲覧をされており、やはりかなりバズっていることがわかります。

 

(参考:ガーディアン)

 

それでなんですが、カッシュ・パテルFBI長官は、ヒグビー氏のこの投稿を受けて、すぐに調査を開始した、と発言しているのです。

単に話をもってるだけの可能性はもちろんありますが、むしろ、Xでバズるのを待ってたかのような発言にも聞こえます。

 

つまり、私が考える新しいジャーナリズムとは、こういうことです。

という感じでしょうか。

 

第2、第3のニック・シャーリーを目指す人も

実際、今回のニック・シャーリーさんの、ミネソタ州での福祉詐欺動画の大バズりを受けて、他の州でも、似たような感じで詐欺の実態を暴く動画を投稿する人が生まれています。

 

 

給付金を受け取っている建物の場所まで行って、ここにはいくら支払われてるけど、実際には何もやってないんだ!みたいな感じの動画ですね。

見た感じ、若い人がやってるケースが多く、もしかしたら、第2、第3のニック・シャーリーさんが出てくるのかもしれません。

 

 

それで、実はこれって、日本でもそういう人が当たる土壌ってあるんじゃないかなとも思ってます。

たとえば、ユーチューバーのヒカルさんの一番再生回数が多い動画は、テキヤの祭りくじの不正を暴く動画で、5000万回以上再生されてます。

 

現在も活躍されてる青汁王子さんなんかも、暴露系の動画が一番再生数が多いですし、芸能人のあれこれを暴露してたガーシーさんも、一時期は大きく跳ねましたよね。

日本は水戸黄門や暴れん坊将軍の国ですから、悪者の悪事がバレて、懲らしめられることに快感を感じる人は多いと思いますので、そういう人はいずれ、日本からも出てくるんじゃないかなと思います。

 

ただ、現在の日本の政府は、トランプ氏と仲がいい高市政権ですので、政府の悪事をXが拡散してくれるのかはわかりません。

それと、個人の暴露は、何かと恨みを買いますから、補助金でやってる事業の現場に行くとか、そういう感じのものの方がいいかもしれませんね。

すでに、街歩き系の動画を出している人は、結構いますが、そういう人たちが、ネタに困ってきたら、こっち側に流れてくるというルートもありそうな気がしています。

 

4、Xに欧州がビビる理由

それで、このようにXとトランプ政権の関係を見てみると、現在のEUがXに対して、かなり攻撃的な理由もわかってきます。

 

(参考:読売新聞)

 

EU、グローバリストの言いなりになって、気候変動詐欺にも多額の補助金を出していますし、移民犯罪を放置するなど、かなりツッコミどころが満載のエリアです。

このような場所で、保守系のジャーナリストが、悪事をバラすような動画を出してきたら、Xが喜んで拡散して、国民がブチギレるという展開は、これからもさらに増やすことができそうです。

 

だからこそ、EUは制裁金を課して、できれば、欧州から出て行ってもらいたいと考えているのではないでしょうか?

また、今年早々に、Xでは、誰の画像を使っても、ビキニ姿に変えられる機能をつけて、顰蹙を買っています。

 

(参考:X@elonmusk)

 

特に欧州からは、過激すぎるということで、規制強化すんぞとブチギレられています。

現在のトランプ政権は、グリーンランドを領有したいといって、欧州から反発を受けていますが、かといって、欧州側はNATOから米軍が撤退されても困るという、股裂き状態のような状況が続いています。

 

マスク氏の今回の新機能は、そういうどっちつかずの欧州をさらに挑発しようとしているように見えますね。

ここでEUとXが全面対決になれば、またトランプ政権が、欧州は言論の自由を蔑ろにして、アメリカを舐めてる!とブチギレる理由ができます。

ダボス会議では、トランプ政権は、欧州のグローバリストを散々馬鹿にしてましたが、さらに別の何かでやり返す口実ができますから、欧州はさらに苦しくなっていくんじゃないかなと思っています。

 

この記事を書いた人
ゴトウ

証券会社で12年間勤務。営業と店舗マーケティングに従事後、2018年から当サイト「イエ&ライフ」を運営しています。

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