今回の動画は、「ルフィはキリスト。トランプ黒幕がワンピース信者の理由」ということで、やっていきたいと思います。
(この記事は、YouTubeの元原稿になります)
1、はじめに
私のチャンネルの視聴者さんは、40代以上の方が7割以上なので、子供の頃にリアルタイムでワンピースを読んでいた人は少ないと思うのですが、今回は、このワンピースという物語についてのお話です。

ちょっと、ワンピースについて、簡単に触れておきますと、ワンピースというマンガは、1997年から少年ジャンプで連載されていて、現在113巻まで出ている超ヒット作です。
読んだことのない人でも、その存在を知らない人は、おそらくいないでしょう。テレビでも、お店でも、なんらかの形で、一度は目にしたことはあると思います。
それで、このワンピースは海外でも、かなりの人気でして、Amazonで確認したところ、英語版のコミックが110巻まで出てました。
また、ネットフリックスでは、実写ドラマ化されて、シーズン2まで進んでいますし、レディットというネット掲示板でも、520万人のフォロワーがいます。
ちなみに、レディットのフォロワーを見ると、スターウォーズが450万人、ハリーポッターが360万人なので、英語圏の超人気コンテンツよりも、ワンピースについて、あれこれ喋ってる人たちが多いということがわかりました。
とまあ、こんな感じで、海外でもその評価が高いワンピースなのですが、
なんと、億万長者であり、トランプ政権の黒幕である、ピーター・ティール氏が、実はワンピースガチ勢で、しかも、その物語の先に、この世界の未来を占うヒントがあると、大真面目に語っていたのです。
そこで、今回はなぜ、ティール氏が大真面目に、ワンピースについて語っているのか?ワンピースの物語の何が、これからの世界を救うと考えているのか?について、考察していきたいと思います。
それでは、参りましょう。
2、ピーター・ティールとは?
今回のティール氏の考察は、こちらのファースト・シングという雑誌メディアへの寄稿記事で、詳しく書かれています。

このファースト・シングという雑誌は、1990年にNYで設立されたキリスト教系の月刊メディアです。
この記事は、10月1日付けのもので、ワンピースを含めて、4つの文学作品について、キリスト教、聖書的な解釈をしながら、現代社会と未来について考察しているというもので、取り上げているのはワンピースや、アメコミも入っていますが、語られている内容は、キリスト教系の雑誌メディアなだけに、かなり大真面目なものとなっています。

また、この画像の右側に、いくルカの記事のリストが載ってますが、これらの寄稿した時期は、古いものですと、2007年のものもあり、ずいぶん以前から、キリスト教的な世界観を持っていた人だということがわかります。

じゃあ、このピーター・ティールという人はどういう人なのでしょうか?
ティール氏は、PayPalというネットサービスの創業メンバーであり、フェイスブックの初期投資家として、1000億円以上儲けたりなど、企業家、投資家として有名で、資産は約3兆円もある、億万長者です。
また、政治活動にも熱心で、こちらの記事は、3月のものですが、ティール氏が経営する企業の幹部やスタッフ、16名が、トランプ政権の要職についたということを紹介しています。
1番やばいのが、副大統領のヴァンス氏で、ヴァンス氏は、ティール氏が経営する投資会社で一時期働いており、さらに2022年の上院議員選挙でも資金的な支援を受けていました。
そして、わずか1期目議員であるにもかかわらず、副大統領にまで上り詰めたのは、ティール氏がトランプ氏とヴァンス氏を引き合わせ、説得したからだと言われています。
ティール氏は、2016年の大統領選挙でも、トランプ氏を支援していたため、トランプ氏に対する影響力もどデカいんですね。
また、「今の大学は、役に立たなくてクソすぎる」ということで、大学生に対して、退学して起業することを条件に、10万ドルの給付奨学金を運営しており、毎年20~30人が受け取っているようです。

それで、この記事は、約2.1万文字の長文なので、全部読むのに30分以上かかる、ガチめの考察をしているのですが、ワンピースについて直接触れられているのは、最後の五章で、約4000文字ぐらいです。
ここにあげた3つの画像は、この記事でそのまま貼られていたものです。
「キリストのようなルフィ」「バビロンの娼婦、ビッグマム」「ドラゴンのカイドウ」という注釈がつけられていますね。
また、文章の中で、たびたび「何話のこのシーンでは」みたいな感じで考察をしており、200話ぐらいの場面もあれば、1100話以降の場面にも触れられています。
なので、おそらく、ティール氏は、全巻読んでいる模様ですね。
その上で、この物語を聖書的に解釈して、考察しているのです。
そして、この記事の最後は、このようにして締めくくられています。
抜粋しますと、
「尾田は、狭い第3の道を示さなければならない。「幼子のように」私たちは、彼がそうしてくれると信じている」
以上です。
億万長者が、「尾田っち、俺たちに世界を救う第3の道を教えてくれよ!俺たちは、ガキの頃のように、ワクワクしながら待ってるぜ!」と言ってるのです。
トランプ政権の黒幕であり、世界を動かす力を持つ億万長者が、これからの世界のビジョンを尾田っちに託しているのです。これはなかなか凄いことだと思いませんか?
もともと、そういうノリのある人でもある

まあ、このティール氏という人は、元々そういうノリの人ではあるようです。
彼が経営している会社の名前の多くが、指輪物語、映画ですとロードオブザリングですね。
この物語に出てくる名前をそのままパクって使っています。
すでに時価総額が60兆円以上になって、トヨタを上回っているAI企業のパランティアは、指輪物語では水晶玉を指す言葉でしたし、ドローン開発企業のアンドリルは、両刃の剣からですし、ミスリルキャピタルという投資会社は、金属の名前から取っています。
なので、自分の好きな物語的な世界観を現代社会にも入れ込みたいみたいな、そんなところがある人なんですね。だからこそ、ワンピースにも興味を持っているのだと思います。

しかし、キリスト教系の雑誌に、寄稿しているように、ティール氏は大真面目です。
9月から10月にかけて、参加費が200ドルで計四回のセミナーを開催しているのですが、数時間で完売したそうです。
また、その話の内容がぶっ飛んでることもあって、写真や動画、録音は厳禁の秘密セミナーだったようで、違反して投稿した人は、その後のセミナー参加権を取り消されたそうです。
また、一部のワンピースファンからは、金持ちの「クソ考察」と批判もされており、かなり異端な考えに見えるようです。
3、ティール氏の考察について

では、ここからは、なぜワンピースが世界を救うのか?という、記事の内容に入っていきましょう。

この記事では、4作品の考察をしています。最初に、フランシス・ベーコンのニュー・アトランティスという作品で、次にジョナサン・スウィフトのガリバー旅行記、これは、天空の城ラピュタの元ネタになった作品ですね。
そして、次がアラン・ムーアのウォッチメンというDCコミックで、最後がワンピースです。

これらの4作品に共通するものが何か?というと、それは、反キリストという概念が入っているという点です。
反キリストとは、イエス・キリストの偽装して、イエスの教えに背く者のことを指します。
いい人のふりをして、実は悪人ということですね。これをティール流に解釈すると、耳障りのいいことを言って、社会を停滞させる存在ということになります。
ティール氏は、環境活動家のグレタさんや、AIは規制しろ論者のユドカウスキー氏、そして、AIはガンガン進めてこうぜ論者のマーク・アンドリーセン氏を反キリスト的だと批判しています。
人権人権言って、大量に移民を受け入れて治安を悪化させようとしたり、環境環境といって、釧路湿原や阿蘇山にメガソーラーを作りまくって、逆に環境を壊している輩が、日本でもいますが、そういうクズみたいな人たちは、ティール氏から見れば、反キリスト的な人間だと言えます。
ただ、社会を破壊するということよりも、ティール氏が問題にしているのは、停滞です。
テック系の企業家で、投資家ということもあって、技術的にも、社会的にも、前に進んでいる感じがしないことに対して、強い憤りを持っているのです。

では、なぜ停滞を批判するのか?ということなのですが、それは彼の生い立ちから見えてくるものがあります。
ティール氏は、子供時代から頭が良くて、中学校時代はカリフォルニア州の数学コンテストで1位をとり、高校の卒業式では、卒業生代表だったそうです。
そんな秀才だった彼は、スタンフォード大学の哲学科に入学し、その後、ロースクールへと進学、そして、裁判官判事の事務官になります。
しかし、競争が激しかったらしく、その後、法律事務所へ転職し、さらに金融機関でトレーダーへ進むという、一般的には、いい給料もらって、いい会社に入っているという、羨ましいキャリアを進んでいるように見えながらも、消耗するばかりで燃え尽き症候群で会社をリタイアしてしまいます。
つまり、いい学校、いい大学、いい会社と、順調に進んでいるように見えて、自分の人生が進歩しているように見えて、全然前に進んでいるように感じられなかった、というわけです。人生の迷子、つまり停滞しちゃったんですね。

その後、一念発起して起業し、PayPalを立ち上げ、これをeBayに売却して大金をゲットし、いろいろな会社を立ち上げ、資産を増やしていきました。
しかし、そうやって人生が軌道に乗ってくると、もっと社会全体に目がいくようになります。そこで、社会が全く進歩していないことに気づきます。
「空飛ぶ車が欲しかったのに、代わりに手に入れたのは140文字だった」という言葉は、ティール氏の有名なフレーズです。
これは、つまり、
情報技術がどんどん発達しているように見えて、手に入れたのは、Twitterでぽちぽち140文字を打ち込んで、リツイートやいいねをもらうだけのゲーム機だけじゃないか?
空飛ぶ車のような、世界が目に見えて良くなっているとわかるような、そういう発明が次々と生まれるような世界になっていないじゃないか!
というわけです。
このように、一見すると、みんな頑張っているようで、そして、正しいことをやっているようで、後からよくよく見てみると、全く社会がより良くなることに貢献できていない、または前に進んでいない、むしろ停滞しているということに対して、これは一体なんなんだ?と批判しているのがティール氏なわけです。
そして、これを私なりの解釈で、図にしてみると、こんな感じになります。

ティール氏はこの記事では、反キリストをテーマにしていますが、別のインタビューなどを読むと、反キリストとハルマゲドンの2つについての注意を促しています。
そしてそれは、政治的に分けると、極左と極右になります。
反キリストは極左で、「全ての国民が平等なパラダイスみてぇな国をつくりてぇ」と考える共産主義や、人権は大事と普通の国民を逆に蔑ろにするLGBTゴリ押し地獄や、メガソーラーで自然を壊しまくる気候変動詐欺とか、無駄に問題をでっち上げて、その解決策に天下り先を作りまくるという、腐敗した官僚制度などなど、
平等という名の権力が、いきすぎたことによって、社会が衰退して停滞するというパターンが反キリストというわけです。
そして逆に、自由が生きすぎた結果起こる破壊というのもあります。
例えば、植民地競争の末に起こった第一次世界大戦や、軍拡競争の末に起きそうになったキューバ危機、そしてこれからの核戦争のリスク、
あとは日本ですと、大企業優遇の新聞テレビを放置した結果、ビッグモーターや損保ジャパンみたいな、ゴルフボールをお客さんの車にぶつけて凹ませても、なんも感じないキチガイ大企業が続出しているなんてこともありますよね。
これは、自由とそれに付随して、競争が行き過ぎた結果起こる、社会の破壊といえます。これが、ティール氏からみると、ハルマゲドンだと見えているわけです。
だからこそ、ティール氏は、そのどちらにも行かない、第3の道を模索しているのです。
彼が2014年に出した著作である「Zero to One」では、行き過ぎた競争、つまりハルマゲドン的な世界から脱出するために、独占しろ!他社が入ってこない領域を作れと言ってますし、
政府や国連などの権力から、あれこれ言われないようにすること、つまり反キリスト的な、世界から脱出するために、新しいことをやれ、そういう支配が及ばない場所を探せと言ってるように見えます。

それで、これをワンピースの世界観に当てはめると、こんな感じになります。
反キリスト的存在は、世界政府ですね。世界政府は、自分たちだけで科学技術を独占し、世界中の人たちを支配することしか考えていません。
その結果、科学技術も社会も進歩しにくく、貧困状態のままでいる国も多くあります。
一方で、ハルマゲドン的存在は、海賊たちでしょう。
国家の力以上の能力を持っている海賊団もあり、それらの海賊はやりたい放題やっていますし、力こそ正義の無法地帯となっているところもあります。
この右側の画像は、カイドウとビッグマムという海賊のお頭たちのものですが、どちらも、まあ、やりたい放題で、特にカイドウが支配するワノ国は、悲惨な状態が続いていました。
それに対して、ルフィは、これらの海賊を倒したり、世界政府に反抗しながら、酷い目にあっていた人たちを解放しつつ、ワンピースという財宝を探す旅を続けています。
これをティール氏は、反キリストでもなく、ハルマゲドンでもない、第3の道を歩むものとして捉えており、その物語の先を気にしているわけです。
ワンピースには、聖書的な要素がふんだんにある(ように見える)

また、ティール氏が、ワンピースに注目しているのは、それだけではありません。
現代世界で起こっていることを聖書的に解釈していきながら、アメリカをどうにかしようと思っているティール氏にとって、ワンピースで出てくる登場人物や、世界観は、聖書的な要素がバシバシ入っているように見えてしまうようです。
例えば、こちらの画像は、世界政府のラスボスであるイムというキャラクターなのですが、この本名は「ネローナ・イム」だろうと考察しています
そして、このネローナというのは、ローマ皇帝のネロのことで、ネロは、初期のキリスト教徒の間では、反キリストであり、世界の終わりに戻ってくると信じられていたそうです。
また、旧約聖書のダニエル書の中に、「小さな角」「人の目のような目と口を持つ」という言葉があるのですが、これが終末期に現れる最後の支配者だと書かれています。
そして、このイムの姿が、まさにそうだと考察しています。
黒いシルエットで頭に3本の何かが生えているように見えますが、これがツノで、目だけが浮き上がっている感じが、まさに聖書に描かれている最後の支配者と似てるじゃないかというわけです。

一方で、主人公のルフィは、まさにキリストだろと考察しています。
その部分を抜粋しますと、
「ルフィはヨハネの黙示録1章14節のキリストに変身します。
『その頭と髪の毛は、羊の毛のように白く、雪のように白く、その目は燃える炎のようであった』」
以上です。
このルフィは、変身後のものですが、まさに黙示録に描かれたキリストの姿そのままだと、ティール氏には見えてしまったんですね。
さらに、ビッグマムとカイドウの最後についても、聖書的な解釈が成立します。
マンガでは、ビッグマムとカイドウは、ルフィに倒され、マグマに焼かれて死んでしまいますが、この点について、このように考察しています。
「キリストのようなルフィが、カイドウとビッグマムを倒す。
ヨハネの黙示録のドラゴンのように、彼らは
『生きたまま硫黄の燃える火の湖に投げ込まれる』」
以上です。
カイドウは、ウオウオの実を食べているので、変身後はドラゴンになりますが、そのカイドウが、マグマに焼かれて死んでしまったので、ティール氏から見れば、
「まんま聖書じゃん!」と、ここでも思ってしまったのでしょう。
このように、聖書で書かれていることが、そのままワンピースの物語にも使われているということ。そして、その物語が、反キリストでもなく、ハルマゲドンでもない、第3の道を描いていることに、ティール氏は、これからのアメリカと世界の未来を描くための、インスピレーションを受けているのだと思います。
現在、ティール氏が経営に参加しているAI企業のパランティアは、時価総額でトヨタを超えており、チャットGPTの運営企業のオープンAIとともに、アメリカのAIを引っ張っていく代表的な企業になっています。

そして、このAIの進化については、人類にとっての天使になるのか、悪魔になるのか、誰もわからない状況にあります。
すでに、ChatGPTに唆されて、自殺してしまった10代の若者が、何人かいますが、これからさらに、人間の精神をイカれさせる可能性は十分にあるのです。
ティール氏は、AIの進化を止めるべきではないと考えてはいますが、一方で、好き勝手に進んでしまったら、大変なことになるとも考えており、どうやって手綱を引いていくのか、考えあぐねているような状況にあるようです。
そんな中で、ワンピースが描く、科学に対する見方も、やはり禁止と暴走の間にある、第3の道を進んでいるように見えていて、尾田先生の今後の物語を期待している、というわけですね。
というわけで、今回は、トランプ政権の黒幕的存在である、ピーター・ティール氏がワンピースの物語に期待している理由について、紹介と考察をしてきました。
それと、この動画を作るにあたり、ピーター・ティール氏の人柄や思想について考える上で、「カウンターエリート」という書籍を参考にさせていただきました。
もし、ピーター・ティールについて詳しく知りたいというのであれば、こちらがおすすめです。







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