この記事では、三菱UFJ銀行の住宅ローンについて、徹底検証していきます。
*金利情報については、リアルタイムで更新されているこちらの住宅ローン金利比較サイトをご利用ください。
三菱UFJ銀行の住宅ローンの特徴
三菱UFJ銀行は、住宅ローンの取り扱い額で11年連続No.1の銀行です。
その理由は、やはり都市銀行トップとしての信頼性でしょう。数千万円単位のお金が動くわけですから、信頼できそうな銀行に相談したい人は多いですからね。
しかし、それだけでは、ネット銀行の低金利ローンには打ち勝てません。三菱UFJ銀行も、ネット銀行に負けないラインナップを用意しています。
(1)金利
住宅ローンの金利は、「店頭表示金利(基準金利)」から「引き下げ幅」を差し引かれて金利が決まります。
「店頭表示金利(基準金利)」は定価で、「引き下げ幅」が割引率だと思えば結構です。
三菱UFJ銀行では、この「引き下げ幅」の条件によって2種類の金利タイプのどちらかを選べます。
①ぐんとうれしい住宅ローン
「ぐんとうれしい住宅ローン」は、10年固定金利を選ぶ場合に使える金利タイプで、初めの10年間をお得な金利で借りられるコースです。
②ずーっとうれしい金利コース
「ずーっとうれしい金利コース」は、引き下げ幅が全期間で変わらない金利タイプです。
このタイプでは、変動金利・固定金利のどちらも選ぶことができます。
③ ネットで申し込むと割引がある
他行の金利条件をチェックした人からすると、正直な話、あまり魅力的に映らなかったかもしれません。
ここまでの金利条件は、店舗での相談とセットになっているため、割高になってしまうからです。
しかし、三菱UFJ銀行でもネット専用の住宅ローンを提供しています。こちらはもう少し条件が良くなっています。
(2)手数料
上で説明した金利は表面金利で、それ以外にも事務手数料などの費用がかかります。
保証料 |
・一括払い型:1,000万円あたり約19.1万円 ・利息組込み型:金利に+0.2%上乗せ |
事務手数料 | 32,400円 |
繰上げ返済手数料 |
・一部:ネットは無料、窓口は1.62万円 ・全額:ネットは1.62万、窓口は3.24万円 |
金利タイプの変更手数料 | ネットでは無料、窓口は1.08万円 |
店舗での手続きだと、何かと手数料がかかるようになっていますので、ネットでの利用をオススメします。
(3)その他の契約条件
その他、利用するための条件を一覧表にしましたので、確認してください。なお、こちらの条件は、ネット専用住宅ローンのものになります。
年齢制限 | 20才以上〜70才以下、契約期間は最終返済時で80才まで |
利用条件 |
・同一勤務先で1年以上働いている人 ・団体信用生命保険に加入できる人(健康な人) ・「スーパー普通預金」「三菱UFJダイレクト」を利用できる人 |
連帯保証人 | 収入合算者のみ。契約者が1人の場合は、必要なし |
(4)団体信用生命保険と特約について
民間の住宅ローンでは、ローン契約者に万が一のことがあった場合のために、団体信用生命保険(団信)への加入が義務付けられています。
三菱UFJ銀行でも、この団信に加入するのですが、保険料は金利に含まれているので、追加の費用は発生しません。
ですが、各行ではそれに加えて「特約」という形で、差別化を図っています。
三菱UFJ銀行でも、他行にはない「特約」がありますので、それをご紹介します。
①三大疾病保障充実タイプは、がんと診断されたらローンがゼロ
この特約は、がん、脳卒中、急性心筋梗塞になった場合に、住宅ローンがゼロになる特約です。
団信は、死亡または高度障害でなければ残高がゼロになりませんが、その手前の状態でも支払いが苦しくなる状態ってありますよね。
そのようなリスクに備えることができるのが、こちらの特約になります。しかも、上乗せ金利は、2018年9月現在で+0.2%と、他行と比べても割安になっています。
(+0.2%の金利は、1,000万円あたり月額1,700円ほどになります。)
がんのリスクはどの程度なのか?
ちなみに、年齢別のガン発生リスクは、以下のように50代から上昇してきます。女性では9人に1人がガンに罹患しているので、特に女性がローンを組まれる場合には、検討した方がいいかもしれません。
また、現在がん保険に加入されているのならば、保険の見直しのきっかけにもなるでしょう。
というのも、医療保険としてのがん保険は、ガンと診断されても200〜300万円分の保障にしかならないからです。
がんのリスクが上がる50代でガンと診断された場合に、ローンの残高が1,000万円を切っている人は、よほど繰上げ返済を頑張った人でしょう。
残高が50%減るガン特約は、多くの方にとって500万円以上の備えの効果をもたらすはずです。
今払っているがん保険の保険料を入院費用や繰上げ返済の費用に回すことで、いざという時のための貯蓄を増やすことが可能になるでしょう。
②保険料を抑えたいなら、「安心の保険料タイプ」もある
三大疾病特約の保険料が高いと感じるなら、入院期間が13ヶ月を超えたら住宅ローンがチャラになる「安心の保険料タイプ」も選べます。
ただ、1年以上も働けない状態って、なかなかイメージしにくいですよね。
ライフネット生命に似たような保険があります。「就業不能保障保険」と呼ばれる保険なのですが、支払い状況を見ると、加入者が約4.5万人いるのに対して、昨年の支払いは195件でした。
1年間の支払い率は、0.4%程度です。
しかも、支払い条件は60日からとなっているので、180日以上の就業不能に該当する人はさらに少ないでしょう。
おそらく年間で0.1%程度ではないでしょうか?
そう考えると、かなり可能性としては低いと思われます。
また、こちらの記事で、それ以外の特約も詳しく解説しました。

結論:どんな人に向いているか?
三菱UFJ銀行は、
- 一流の信頼できる金融機関で、対面で相談できる
- 数千万円単位のお金が動く契約に対する安心感
- ネット専用ローンの変動金利は、ネット銀行とそれほど劣らない
といった点が優れている住宅ローンです。
そのため、
- 信頼できる金融機関から、アドバイスを受けたい人
- 大手銀行のサービスという安心感が欲しい人
にはピッタリの住宅ローンと言えるでしょう。
まずは1度、確かめてみてください。
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