今回の動画は、「顔出しなしの48歳のおっさんが、1年半で登録者約5万人にまで増やせた理由」ということで、やっていきたいと思います。
*この記事は、YouTube動画の元原稿です。
1、はじめに
このチャンネルは、昨年の5月から不動産関係の動画を投稿し始めまして、その間に株やトランプ政権の解説などもしてきたこともあって、半年後の11月に登録者が1000人を超え、それから移行、現在のような考察メインの動画を出し続けて、1年が経ちました。

それで、登録者が5万人を超えたら、お礼も含めてうまくいった理由とか、そういう動画を出そうかなと思っていたのですが、最近読んだ「考察する若者たち」という本がかなり面白くて、しかも、私の動画がここまで伸ばせた理由について、上手く説明してくれてそうだったので、今回の動画を作りました。
私は35の時にサラリーマンを辞めて、自宅でPCパチパチやってる、引きこもりの、今年48歳のおっさんです。
顔出しもしてませんし、喋りも度々噛みますし、パフォーマーとしてみれば、その辺に転がってるおっさんと変わりません。
それでも、5万人まであと少しのところまで来れているのは、私自身の実力というよりも、時代とか、社会の変化とか、そういった外部要因の方が大きいように思います。
それで、この「考察する若者たち」は、そんな外部要因が、どのように変わっているのか?が分かりやすく考察されている書籍でした。

なので、今回の動画では、この書籍の内容を紹介しつつ、
①なぜ今の日本で「考察」というスタイルが求められているのか?
②AIを言い訳に、リストラで駆逐された後の、40代以上のおっさんの勝ち筋は、「考察」ではないか?
ということについて、考察していきたいと思います。
それでは、参りましょう。
参考書籍
まず本題に入る前に、今回取り上げる書籍の紹介をします。
それがこちらの「考察する若者たち」です。

著者は、三宅香帆さんという文芸評論家の方で、昨年話題となった、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の著者でもあります。
この本では、マンガやドラマ、映画などの、日本の令和のコンテンツの中で売れているものに共通する要素に「考察」があるということで、なぜ「考察」が求められているのか?
について、詳しく考察している本です。
そのため、この本の中では、令和でヒットした作品のエピソードがいろいろと紹介されているのですが、説明が上手いからか、個人的には、事前にそれらの作品を読んでいなくても、言いたいことが理解でき、興味深く読むことができました。
つい最近出た本ですので、新刊を探している方にはおすすめです。
それでは、本題です。
2、なぜ考察ものが流行しているのか?
まず、「考察」という要素が含まれていて、皆さんも目にしたことがあるであろう、具体例をいくつか挙げてみます。

1つ目は書籍ですが、これは「変な家」というのが、考察小説です。私は読んだことはありませんが、YouTubeで動画が出てまして、これはなかなか面白かったです。
文庫で200万部以上売れていますし、1ヶ月前に出てた動画の完全版も700万回以上再生されてました。
2つ目は、ユーチューバーの中でも、都市伝説系や、マンガ考察系などがありますね。
トランプ氏のフロリダの別荘のマール・ア・ラーゴに、ナオキマンショウのナオキマンが招待されていましたが、どれだけ影響力が大きいのかが分かりますよね。
3つ目は、考察系動画に触発されて、人気がさらに広がっているマンガです。
ワンピースや鬼滅の刃、進撃の巨人の作品は、多くの考察系YouTuberのネタになっています。
4つ目は、ドラマで、2017年にあったドラマ「あなたの番です」が代表的だそうです。私はみたことがありませんが、映画化もされているようで、かなり人気が高かったらしいです。
そして5つ目は映画で、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか?」も考察系だそうです。
考察が流行る理由
では、なぜ今「考察」なのでしょうか?
三宅さんは大きくは2つの理由があると分析しています。

1つ目は、考察には正解があるということで、
そして、もう1つは、正解にたどりつければ、「報われた」と感じられるからです。
つまり、「正解を得たい」「報われたい」という欲求が、強まっているというわけです。
逆を言えば、今の若い人たちは、正解がない世界、報われない世界に生きていると感じているのではないでしょうか?

では、なぜ正解がない世界だと感じるのか?
例えば、日本の進学率は年々上昇傾向にあって、過去最高を更新しています。全国で62%、東京だけですと、74%にまで上昇しています。
なので、たとえ親が好きなように生きなさいとか言ってても、多くの子供達は、「いい大学に入って、いい会社に入って」というプレッシャーの中で生きているのでしょう。
ですが、今はYouTubeだけじゃなくても、いろいろなところで、大学に行けたから安泰とか、いい会社に行けたら勝ち組確定とか、そういう話ではないことが明るみに出ています。
黒字でリストラする大企業は増加してますし、最近であれば、AIの進歩でホワイトカラーの仕事がなくなるとか、そういう話も普通に話題にあがります。
また、結婚できたら幸せか?というと、これまた微妙で、熟年離婚の割合は過去最高を更新しており、婚姻率そのものが最低を更新していることからも、結婚や恋愛そのものに対して、懐疑的にみている人は増えているような印象です。
さらに、ネットで繋がるのが当然の社会になったことで、どこで何を言われるかわからないという不安も生まれていると思います。
これはアメリカの大学生に顕著だと思うのですが、バイデン政権までのアメリカは、ポリコレで狂ってましたので、大学校内でも人種差別的な言葉遣いをしないように、目立たないように、とひたすら波風を立てないようにするのが処世術でした。
それに何年も染まり続けた結果、ミイラ取りがミイラになるように、ポリコレのフリをしてたつもりの大学生が、ガチの活動家に変身してしまったという人は結構多いと思います
ポリコレは、偽りの正解だったわけですが、それほどに、ネット上での炎上から身を守るために正解を求めるというのは、理解できなくもありません。
日本はそれほど極端ではありませんが、そういう波風が立たないポジションを維持するために、大多数が批判しなさそうな正解を求めるという人は、案外多いのではないかなと思います。

次に、なぜ報われたいと感じているのか?
それは世の中に報われる仕事がない、という認識が広がっているからではないでしょうか?
2020年にブルシットジョブという書籍が出て、話題となりました。
ブルシットジョブという言葉は、クソどうでもいい仕事と訳されますが、要するに、コンサルとか、高齢者を騙くらかす証券営業とか、不動産投資営業とか、広告とか、客のためにも、社会のためにもならない仕事であり、尚且つ、給料が高い仕事のことです。
こういう仕事についていると、給料は高いのでなかなか辞められなくなるのですが、いかんせん、客にも社会にも、1ミリも役に立っていないという自覚があるため、自分をサイコパスに洗脳しなければ続けることができません。
その一方で、介護や教師、土木など、実際に手を動かして、社会のためになる仕事ほど、給料が安い状況を社会が認めている状況って、人類学的にどうなの?ということを考察した本になっています。

2021年にみずほ銀行が、金融庁から業務改善命令を受けました。
みずほは2000年から合併した3つの銀行のシステムを統合しようとしてきましたが、銀行同士の主導権争いとか、どうしようもない理由で19年もかかり、4000億円以上の金もかかって、しかも、できたシステムは、障害が何度も起こるという、どっちをみて仕事をしているのか、全くわからない出来損ないの銀行という評価がつきました。
そして、そこに追い打ちをかけたのが、金融庁の業務改善命令でした。
この報告書の中で、金融庁はみずほに対して、こんなどうしようもない状況になった理由として、
「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない姿勢」
と分析しており、新聞メディアやYouTube上でも、馬鹿にされる始末です。
「言われたことだけしかしない姿勢」って、タイミーのバイトじゃないんだから、って話です。こんなことで叱られているのが、年収を何千万円ともらっている、日本を代表する大手銀行の役員たちなのです。
これから見てもわかるように、実力や貢献が評価されているわけではないのです。
ゴマスリが上手いのか、言い訳が上手いのか、何なのか分かりませんが、そういう人が出世して、しかも、社会にも迷惑をかけて、高い年収をもらえてという話が、ネット上で拡散しているわけですから、頑張れば報われるなんて、思えませんよね?
そういう雰囲気を感じ取った若い人が、まずはじめに、この報われる感というものを求めるようになったのではないでしょうか?

と、ここまでは、ちょっと日本の社会が終わっている部分についてフォーカスしてきましたが、もちろん、それだけではないと思います。
好きな曲が見つかったら歌ってみたり、楽器で演奏したりしたくなるように、他のコンテンツについても、ただ見るだけ、聞くだけの受動的な楽しみ方から、もう一段深いレベルで関わろうという、能動的な楽しみ方へと進みたいと思うのは、今までも見られてきた、自然なことだと思います。
そして、漫画ならイラストを描くとか、映画なら感想をブログに投稿するということもあったとは思いますが、それがさらに、SNSが普及してきたこともあって、他人と同じテーマで盛り上がりたいという時に、「考察」というスタイルが相性が良いということで、広がってきているのではないでしょうか?
3、ゲーム化していく日本社会

このように、考察というジャンルが、受け入れられやすくなっているのは、正解が欲しい、報われたいという欲求が増してきているからだというのが、三宅さんの考察なのですが、考察以外の現象についても、この「正解が欲しい」「報われたい」という欲求で広がってきたと解釈できるものがあると言います。
それは、この本では8つ挙げているのですが、全部解説しては本を読む面白さが半減すると思うので、この動画では、その中でも4つご紹介します。
で、その4つを紹介する前に、押さえておいた方がいいかなと思う考え方が1つあるので、それを最初に解説します。
この本の中で、よく出てくるキーワードとして「ゲーム」があります。
日本のコンテンツにおいて、ゲームを無視することはあり得ませんから、当然と言えば当然なのですが、そもそも、ゲームとは何なのでしょうか?

2011年に日本で刊行された本に「幸せな未来は『ゲーム』が作る」があります。
著者は、ジェイン・マクゴニガルさんというゲーム研究者の方で、「スタンフォードの自分を変える教室」という本が、結構前に売れましたが、この著者のケリーさんは、ジェインさんと双子の姉妹です。
それで、このジェインさんという方は、かなりのゲーム狂いの研究者なのですが、あまりにゲームが好きすぎて、現実そのものをゲームに変えられないのか?ということを真剣に追求してきた人でもあります。
それで、古今東西のいろいろなゲームを調べて行った結果、すべてのゲームが備えている、4つの要素があることがわかりました。
その4つとは、
①ゴール
②ルール
③フィードバックシステム
④自発的な参加
です。
サッカーを例にこれらの4つに当てはめてみましょう。
サッカーというゲームにおいて、①ゴールとは、相手チームよりも多くの点数を取って、勝つことです。なので、ゴールとは目的と言い換えられますね。
次に②ルールです。サッカーであれば、2つのチームで対戦するとか、ボールを手で触ってはいけないとか、相手チームのゴールにボールを入れれば1点入るとか、11人でやるとか、そういう決まりごとになります。
③フィードバックシステムとは、プレイヤーがゴールに向かってどこまで進んでいるのかを示すものです。
サッカーであれば、得点とか、残り時間とか、間接的には、イエローカードの数なんかもそれに入ってくるかもしれません。
このデータを見ることで、「もう直ぐ勝てそうだ」とか、「もうダメだ」とか「まだまだいける」などと判断しながら、ゲームに没頭することができます。
そして、最後の④自発的な参加とは、文字通り、プレイヤーが自分の意思で参加するということです。
サッカーが好きでもなく、したこともない人が、いきなりグラウンドに放り込まれて、上手い人たちと一緒にプレイさせられるなんて、拷問以外の何者でもありません。
ということで、なんとなくイメージできたと思うのですが、これが「考察」の話とどう繋がるのか?というと、
謎を解くことが目的である考察において、視聴者が欲しがっている「正解」は、ゴールにあたります。
そして、考察を進めていく上で、次々と投下されていく物語の情報やヒントというのは、ゴールに近づいていることを実感させるフィードバックと解釈することが可能でしょう。
つまり、正解が欲しい、報われたいという欲求が実現できるコンテンツというのは、ゲームが持つ4要素を満たす可能性が高いのです。
この本のもともとの英語の題名は、「Reality is Broken」であり、つまり、現実は壊れているという意味であり、それを何とか面白いものに作り変えるには、世界をゲームにしなければいけないんだという主張の本です。
そして、この本の後半では、具体的にどうやってゲーム化していくのか?についてのケーススタディが載ってはいるのですが、ちょっと意識が高めな感じのものが多くて、今読むとあまりピンとこないものが多いです。
ですが、それをもっとわかりやすく、そして、日本人にとって身近なものとして、すでにあるよと気づかせてくれているのが、三宅さんの今回の書籍だと感じます。
ということで、ここからは、このゲームの4要素という軸で、三宅さんのご紹介している文化現象について考察していきます。
(1)萌えから推し活へ
まず1つ目は、萌えから推し活へ、という変化です。
萌えという言葉は、2000年代にオタクの界隈の人たちが使い始めた言葉のようですが、今はあまりその名前は聞かず、現在はむしろ「推し」とか「推し活」という言葉の方が一般的になっています。

萌えと推しの違いは、その継続性です。
萌えは、一時的な感情を満たすために使う傾向にあり、「推し」は、継続的な支援をしていくということが違いです。
これによって、推し活がゲーム的な4要素を満たすようになっているように思いますので、見ていきましょう。
①ゴールは、推しメンの夢が叶うということですね。
応援したいメンバーが、武道館に行ってくれたら死ぬ、という、そのまんまのタイトルの漫画がありますが、まさに推し活のゴールそのものを表現しています。
昨年時点で240万部も出ていますので、まあ、こういうことがわかる人は結構いるのでしょう。
②ルールは、例えば、武道館に行ってくれるための条件が当てはまります。AKBの総選挙みたいに、ファンの人気投票で上位になればいけるシステムになっているとか、そういう仕組みにあたるものがルールになります。
③フィードバックは、その推しメンが、本当にいけそうなのかが、リアルタイムでわかるような表示システムですね。
登録者数が増えてきたとか、最近の投稿にはいいねの数が増えているなとか、推しであれば、そういういろいろな情報を探しながら、自分の応援している結果が、ちゃんと報われているのかを確認できる環境になっていることが必要です。
そして最後の自発的な参加は、こういう①~③のような仕組みのゲームに、面白さを感じるのか?ということになるわけです。
(2)ループものから転生ものへ
2つ目は、ループものから転生ものへ、という変化です。
異世界転生というジャンルが、この10年ぐらいの間に、日本で大きく育ちました。

大体の話の内容は、現代社会で燻りながら働いているサラリーマンや、ニートの主人公が、何らかのきっかけで異世界に転生して、その時に何らかのスキルをもらうことで、あれこれうまくやっていくという内容のものが多いです。
こちらの画像は、その中でも代表的な作品である「転生したらスライムだった件」略して転スラと呼ばれる作品ですが、漫画コミックは2025年6月時点で5,600万部を超えるほどの、超ヒット作となっています。
それより以前は、ループものと呼ばれる作品がありましたが、こちらは、死んだら元の場所に戻って、何度もやり直しをしながら、理不尽な設定の状況を切り抜けていくという展開の物語となっていました。
ドラクエなどのRPGでも、パーティが全滅したら、どっかの街の教会や、セーブポイントに戻されますから、それと同じような、ゲーム的なノリで見ることができる物語が、ループものだったと思います。
しかし、ループものと呼ばれるジャンルは、ここまで大きくはなりませんでした。
漫画アプリなどで、無料で読める漫画を探すと、本当にたくさんの異世界転生者の作品に出くわします。本屋なんかに置かれてない作品もたくさんあって、下手をすると1000作品以上あると思われます。
それは、「小説家になろう」という、投稿サービスの利用者が爆発的に増えたからだとも言われていますが、なぜ、異世界転生ものが、これほど広がったのでしょうか?
それはやはり、今の社会に対する違和感ではないかと思います。
元ニートが主人公のこともありますが、結構、サラリーマンが主人公のものが多いです。
普通に働いている自分が、普通に頑張っているのに報われない、それが、異世界に転生してみたら、新たなスキルを手に入れたこともそうだけど、人から必要とされるようになって、新しい人生が切り開けてきた、みたいな話が多い印象なんですよね。
また、異世界転生ものの作品は、異世界に召喚される際に、だいたい転生先の王様とか、女神様とかから、スキルをもらうのと同時に、魔王を倒してくれとか、いろいろと目的を授けられますが、必ずしもそれを目指す主人公だけではありません。
勝手にどこかで商人を始めるとか、農業で自給自足するとか、スローライフを始めるとか、それこそ好き勝手にやりながら、なんだかんだで上手くいくような、そういう展開のものも結構あります。
つまり、魔王と戦うとか、剣や魔法の世界とか、そういうゲームシステムを使った物語ではあるものの、主人公の価値観は現代人のサラリーマンや学生目線のものであり、そういう人たちが、自分らしく生きていける姿を描いているのが、異世界転生ものというわけです。
(3)自己啓発から陰謀論へ
3つ目は、自己啓発から陰謀論へ、という変化です。

自己啓発は、基本的には、考え方を変えればいまく行くという考え方だと思うのですが、そうは言っても、そんな話を戦争中の国の国民に言ったところで「はあ?」と言われるのがオチですし、今の日本だって、戦争中ではないにしても、給料が上がらないのに物価上昇が酷いですから、「頑張れば上手く行く」が通用しないと思っている人が増えているのであれば、自己啓発の説得力も弱まるのは無理もありません。
橘玲さんが、2019年に「上級国民、下級国民」そして、2021年には「無理ゲー社会」という本が出して、それぞれ大きな話題となりましたが、このような本が受け入れられてきたのは、そう言った気分を反映したものだったと思います。
それによって力を持ち始めたのが、陰謀論です。
世界の支配者が俺たちをもっと苦しめようとしているから、そこから抜け出すためには、こうしなければいけないとか、そう言った感じの話ですね。
自己啓発は、「考え方を変えれば~」みたいな抽象的な話は好きですが、世界の具体的な仕組みについての説明はあまりしていない印象です。
なので、①ゴールの「人生を好転させたい」という部分や、④自発的な参加、の部分にあたりそうな、やる気を出す方法については、いろいろと喋ってくれているのですが、じゃあ、具体的にどうすればいいの?という段階になると、あとは人によって違うので、それぞれの持ち場で頑張ってくださいとなってしまいがちです。
なので、②ルールと③フィードバックは、自分で用意しなければいけないので、ゲームとして成立しにくいのです。
それに対して、陰謀論は、その人の主観が入りまくっているという側面はあるものの、世界の仕組み、支配者の姿、その目的や、具体的な政策などなど、かなり具体的に描かれているものが多いです。
そして、それらの陰謀論を知ると、自分は支配者たちによって、酷い目に遭わされてきたんだ、だったら、この状況を早く抜け出さなければという気分になってきます。
そこに具体的な抜け出し方、例えば、投資話とかが入ってきたりして、騙されてしまう人も出てくるというのが、現在の社会だというんですね。
これは、ゲームとしての条件を満たしてしまっているからなのでしょう。
個人的には、こういう話がデタラメだとは思っていません。グローバリストがどうのこうのという動画をたくさん作ってますからね。
ただ、得する情報とか、そういう投資話は、投資そのものをやるのが時間の無駄だと思っているので、あまりお勧めはしないですね。
(4)やりがいから成長へ
そして4つ目が、やりがいから成長への変化です。
やりがい搾取という言葉は、すでに一般的になっていると思います。

人のためになる仕事だから、と謳って、介護や農業などの低賃金の仕事に文句も言わずに働かせ続けるような、酷い経営者の話というのは、これまでも何度も話題となってきました。ブラック企業なんて言葉も、この言葉と一緒に使われたりしていますよね。
なので、そういうキレイゴトで仕事を選んだらバカをみるというのが、今の若い世代の感覚なのだと思います。
特にSNSが普及して、社会人になって以降も、繋がれるようになっているわけですから、やりがい搾取のブラック企業で働き続けて、心も体もやられるとか、恥ずかしいし、悲劇以外の何ものでもないでしょう。
なので、もっとちゃんと、自分のやったことが、人生をより良い方向に進めるために役に立つという証が欲しいのでしょう。それが「成長」という言葉になっているようですね。
また、ここまで見てきたように、日本の大企業は、過去最高益を出している会社が増えている割に、黒字でもリストラするとか、AI導入したからホワイトカラーは減らすとか、そういう世知辛さがさらに増しています。
なので、今の人たちは、どこの会社に就職しようが、「いざとなったら、ちゃんと他の会社で通用するような能力や経験、実績を積みたい」と思う人が増えているようです。
東大、京大の就活人気企業ランキングを見ると、上位10社のうち7社が、コンサルやシンクタンクでした。
何の実務経験もない人間が、コンサルとかになって、何をアドバイスできんのかな?と疑問に思ってしまうのですが、「他社でも通用する能力とかスキル」「成長」という意識が強まっている結果、このような状況となっているのでしょう。
コンサル業界は、転職が激しく、給料も高い業界らしいので、そこで一人前になれれば、成長したという証が得られたと感じるのかもしれません。まあ、周りの人たちもすごーいと言ってくれそうですしね。
私が学生時代は、今の学生の方々よりも、もっといい加減で、おちゃらけていたので、就活もデカいところに入れば何とかなるだろ?とか言って、業界研究とか、何がやりたいのかなどの自己分析もろくにしてませんでした。
だからこそ、ほとんど落ちて、気合と根性の証券会社に拾ってもらったわけですが、今の学生の方々も、別に何がやりたいとか、目指すべき目標とか、そういうものがある人は少ないと思います。
つまり、①人生におけるゴールもない、②自発的な参加をしたいようなやりたいこともない、②大企業だって平気でリストラしてるし、一寸先は闇だ、ルール自体が破綻してる、という状況なのでしょう。
だからこそ、信じられるのは、③フィードバック、つまり成長という実感であり、他社でも通用できる人間になれるであろう、コンサル業界を目指す人が、学歴の高い東大、京大の学生に好かれているのかなと思いますね。
4、このチャンネルで意識していること

というわけで、現在若い人を中心に起こっている文化現象、社会現象をゲームという視点を入れて、考察してみました。
最後に、この動画のもう一つのテーマである、48歳のおっさんがやってるこのチャンネルが、あと少しで登録者5万人までいけそうになっている理由についても、このゲームの4要素を使って考察してみたいと思います。
なお、4要素の順番は逆から行きます。
(1)自発的な参加:サムネテスト
1つ目は、自発的な参加ですね。これはサムネテストをすることです。
ユーザーの方に動画を見てもらうには、一にも二にも、サムネ画像が大事です。

つい最近出したこちらの動画も、こんな感じで3種類のサムネ画像を作ってテストしています。採用されてる1番の上のものは、正直、やっつけ的な感じで作ったのですが、予想外に反応が良くて、驚きました。
自分がいいと思ったものが、案外うまくいかないのが、YouTubeの世界です。
サムネ画像の作成って、動画はもうほとんど出来上がってから作るので、さっさと出したいという気持ちに負けて、似たような画像でテストしてしまいがちなんですが、こういうことがたまに起こるので、謙虚にテストを続けられています。
(2)フィードバック:より多くの証拠を提示
2つ目は、フィードバックですね。これは、動画の中で、より多くの証拠を提示することが、それにあたるかなと思っています。

私の動画の多くが、考察ものになっています。
今回の動画もそうですが、「なぜこんなおっさんが、ここまで来れたの?」といった具合の疑問を呈示して、それをあれこれ証拠を見せていきながら、視聴者の方々の「正解はこれじゃないか?」「その結論は確かにそうかも」といった納得感に繋がるようにと意識しています。
また、大体の動画については、WEB記事でも公開しており、そこでは紹介した記事のリンクも貼ってあるので、気になったポイントについて、もっと深く知りたい人にも納得できるような仕組みにもしているつもりです。
(3)ルール:謎や問いを探す
3つ目は、ルールです。
これは、世界の違和感や謎を取り上げるということがそれに当たります。

考察は、自分以外の人たちにも納得してもらえるような正解を求めに行くことなので、問いや謎がなければ、そもそも成立しません。
そして、その謎や問いが納得感を持って解消された時に、それは世界の仕組みの一端に触れられたことになると思っています。
これって、ゲームで言うところの、ゲーム設定が明らかになってきた、ルールが明らかになってきた、と言うような状態ですよね。
なので、なるべく今後も、より多くの謎とか違和感を探しつつ、それを考察していくことができれば、さらに今の世界の理解が深まるものと思っています。
(4)ゴール:「報われる世界」を信じる
そして4つ目は、ゴールです。
これは、私自身が「報われる世界」が来ることを信じている、と言うことです。

考察は、正解が欲しい、報われたいという欲求の現れだとしたら、その考察結果そのものも、報われる世界に近づいていると感じられれば、二重に気持ちよくなれますよね。
私は、個人的に、トランプ氏のやることは、今の世界の仕組みをぶっ壊すことだと思っているので、その先には、「報われる世界」が取り戻せると思っています。
変なことをやってるように見えても、好意的に解釈しているのはそう言った理由からですね。
なので、私のチャンネルの動画を見続けていただければ、「報われる世界」が来ることが実感できるような、そういう体験ができるのではないでしょうか?
と言うわけで、最後はちょっと強引な感じもあったと思うのですが、このチャンネルで意識していることをご紹介していました。
言いたかったことは、今のコンテンツは、ゲーム的な要素を多分に含まれていて、私のチャンネルもそう言う要素が入っているから、見られているんじゃないか?と言うことです。
もし、今チャンネルを運営していて、伸び悩んでいる方や、これから、リストラされたり、何かやろうと思っている、世のおっさん、おばさんたちのヒントになれば幸いです。







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