(画像出典:wikimedia commons そらみみ, 普天満宮近くの宜野湾市市街地)
この記事では、宜野湾市の
- 路線価の調べ方
- 固定資産税評価額を簡単に計算できる方法
- 土地取引で路線価を活用する際の注意点
の3点について解説していきます。
1、宜野湾市の路線価の調べ方
路線価は、毎年7月1日に国税庁から発表される土地の評価額のことで、相続税の申告の際に使われます。
基本的には公示地価や基準地価の80%の価格になっているため、まずはザックリ価格を知りたい場合には、こちらを参考にするのが簡単です。
宜野湾市の路線価・公示地価
*地名を検索窓に入力すると絞り込めます。1文字からOK
*公示地価:2023年1月1日現在
住所または地番 | 最寄駅(m) | 路線価(万円/坪) | 公示地価(万円/坪) | 前年比 |
---|---|---|---|---|
宜野湾市宜野湾1-3-11 | 長田停(280) | 30.1 | 37.6 | 7.5% |
宜野湾市真志喜3-11-8 | 第二真志喜停(300) | 40.6 | 50.8 | 6.2% |
宜野湾市新城2-38-10 | 新城停(0) | 32.7 | 40.9 | 6.0% |
宜野湾市大謝名1-24-6 | 中大謝名停(410) | 27.8 | 34.7 | 5.6% |
宜野湾市大山5-13-5 | 大山停(260) | 26.2 | 32.8 | 5.5% |
宜野湾市大山3-24-2 | 伊佐停(500) | 32.7 | 40.9 | 5.1% |
宜野湾市真栄原1-22-14 | 真栄原停(270) | 26.6 | 33.3 | 4.4% |
宜野湾市野嵩1-14-2 | 宜野湾市役所前停(330) | 34.1 | 42.6 | 4.0% |
宜野湾市大山2-10-11 | 第一大山停(110) | 49.1 | 61.4 | 3.9% |
宜野湾市新城2-20-3 | 新城停(400) | 29 | 36.3 | 3.8% |
宜野湾市喜友名1-24-5 | 喜友名停(150) | 23.5 | 29.4 | 3.2% |
宜野湾市真栄原3-5-20 | 真栄原停(0) | 35.1 | 43.9 | 3.1% |
宜野湾市大山7-5-5 | 老人ホーム愛誠園前停(160) | 38.8 | 48.5 | 2.8% |
宜野湾市野嵩3-29-10 | 野嵩一丁目停(290) | 23 | 28.7 | 2.5% |
宜野湾市伊佐2-4-25 | 伊佐川停(90) | 27 | 33.7 | 2.2% |
宜野湾市普天間2-21-12 | 普天間入口停(200) | 26 | 32.5 | 1.6% |
宜野湾市上原1-4-1 | 上原停(0) | 40.2 | 50.2 |
ご覧の通り、公示地価・基準地価は、全国で約5万地点の土地価格を算出しているため、知りたい場所の価格がない場合が大半です。
もし、正確な路線価を知りたい場合には、こちらから調べることができます。
地図上の道路に価格が記載されています(単位:千円/㎡)ので、面積をかければ相続税評価額が分かりますし、さらに1.25倍すれば、公示地価に準じた土地価格が分かります。
ただし、実際の土地の評価額(固定資産税評価額)を計算したい場合、立地条件によって、計算方法が違うため、一から計算方法を調べるのは面倒だと思います。
なので、3つの主なケースについて、以下で解説・必要事項を入力するだけで、評価額が出せるようにしました。
2、固定資産税評価額の計算
この章では、必要な数値を入力するだけで、固定資産税評価額が出せるようになっていますが、詳しい計算方法については説明が長くなるので省いています。
詳しい計算方法、考え方について知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。

では、実際に計算してみましょう。
(1)1つの道路に面している場合
こんなケースの土地は、この章で計算できます↓
土地の価値は、正方形に近いほど価値が高く、細長いほど、使いにくいため価値が低くなる傾向にあります。
そのため、1つの道路に面している土地でも、縦横の長さによって、路線価の評価額も変わります。その掛け目のことを「奥行き価格補正率」と呼びます。
奥行距離とは、道路に面していない部分の土地の長さを指します。
そして、該当する土地が、住宅地にあるのか、商業地や工業地にあるのか、などによって、該当する掛け目も変わります。
こちらの入力フォームで、実際に計算することができます。
*1坪=3.3㎡
(2)2つの道路に面している場合(①角地)
こんなケースの土地は、この章で計算できます↓
このような土地で必要な数値は、
- 縦と横の路線価
- 奥行き価格補正率
- 側方路線影響加算率
- 土地の面積
の4点です。
奥行き価格補正率
側方路線影響加算率
なお、準角地とは、このような土地のことを指します。
必要な数値が出せたら、こちらの入力フォームで、実際に計算することができます。
*1坪=3.3㎡
(3)2つの道路に面している場合(②正面と裏面)
こんなケースの土地は、この章で計算できます↓
このような土地で必要な数値は、
- 正面と裏面の路線価
- 奥行き価格補正率
- 二方路線影響加算率
- 土地の面積
の4点です。
奥行き価格補正率
二方路線影響加算率
必要な数値が出せたら、こちらの入力フォームで、実際に計算することができます。
*1坪=3.3㎡
その他、相続に関する記事はこちら
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ですが、こちらの「法定相続情報一覧図」を作成すれば、その手間がかなり省けます。

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相続手続きの流れを確認したい場合には、こちらの記事がおすすめです。

3、路線価をもとに、実際の土地価格を知りたい人の注意点
公示地価・基準地価が、全国約5万地点に対して、路線価は約33万地点の価格が掲載されています。
そのため、路線価をもとに実際の価格を算出(路線価に1.25倍すると理論上は出てきます)することは可能です。
実際問題として、公示地価・基準地価は、すべてのエリアをカバーしているわけではないので、知りたいエリアの土地価格を調べるときに、路線価を利用される方もいると思います。
ですが、特に売却を考えている場合、公示地価や基準地価と、実際に取引されている土地価格とは、大きく違う場合があります。
こんなに違うの?公示地価と実際の土地取引
例えば、宜野湾市内に「野嵩(のだけ)」という住宅地があります。
この野嵩地区の公示地価と実際の取引を比べてみると、
- 公示地価:26万円/坪
- 実際の取引価格:30〜50万円/坪
と、公示地価の約1.1〜2.0倍で取引されていました。
【宜野湾市野嵩の土地取引(過去2年間)】
- 30〜50万円/坪で取引されている
- 公示地価・実際の取引ともに「第1種住居地域」という、似たような街並みのエリア
このような違いが出る理由は、不動産会社によって、得意なエリア・物件の種類が違うからです。
そのため、もし、なるべく高い価格での売却を希望するのであれば、取引実績の多い不動産会社へ相談すべきでしょう。
こちらの記事では、これまでの土地価格の動きや、今後の見通し、高く売れる理由などについて解説しています。

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