この記事では、綾瀬市の
- 路線価の調べ方
- 固定資産税評価額を簡単に計算できる方法
- 土地取引で路線価を活用する際の注意点
の3点について解説していきます。
1、綾瀬市の路線価の調べ方
路線価は、毎年7月1日に国税庁から発表される土地の評価額のことで、相続税の申告の際に使われます。
基本的には公示地価や基準地価の80%の価格になっているため、まずはザックリ価格を知りたい場合には、こちらを参考にするのが簡単です。
綾瀬市の路線価・公示地価
*地名を検索窓に入力すると絞り込めます。1文字からOK
*公示地価:2023年1月1日現在
住所または地番 | 最寄駅(m) | 路線価(万円/坪) | 公示地価(万円/坪) | 前年比 |
---|---|---|---|---|
綾瀬市吉岡東1-16-12 | 小田急海老名(5100) | 23 | 28.7 | 3.2% |
綾瀬市大上1-12-35 | さがみ野(2100) | 27 | 33.7 | 2.0% |
綾瀬市深谷上1-1-51 | 小田急海老名(5000) | 44.9 | 56.1 | 1.8% |
綾瀬市早川城山2-17-20 | 小田急海老名(4000) | 33.3 | 41.6 | 1.6% |
綾瀬市寺尾中1-15-13 | さがみ野(1900) | 35.9 | 44.9 | 1.5% |
綾瀬市小園字北原1234番13 | 小田急海老名(2000) | 36.7 | 45.9 | 1.5% |
綾瀬市蓼川2-8-7 | 相模大塚(950) | 37 | 46.2 | 1.4% |
綾瀬市大上5-22-12 | さがみ野(1000) | 41.7 | 52.1 | 1.3% |
綾瀬市寺尾北1-2-34 | かしわ台(700) | 42.5 | 53.1 | 1.3% |
綾瀬市落合北6-10-16 | 長後(3200) | 29.6 | 37 | 0.9% |
綾瀬市深谷中7-23-8 | 長後(4300) | 29.6 | 37 | 0.9% |
綾瀬市上土棚南1-8-6 | 長後(2600) | 30.4 | 38 | 0.9% |
綾瀬市寺尾南3-4-4 | さがみ野(2700) | 30.4 | 38 | 0.9% |
綾瀬市綾西3-8-4 | 小田急海老名(3600) | 31.1 | 38.9 | 0.9% |
綾瀬市寺尾本町3-3-6 | 小田急海老名(3300) | 33.5 | 41.9 | 0.8% |
綾瀬市深谷中7-1-37 | 長後(4700) | 14.1 | 17.6 | 0.0% |
ご覧の通り、公示地価・基準地価は、全国で約5万地点の土地価格を算出しているため、知りたい場所の価格がない場合が大半です。
もし、正確な路線価を知りたい場合には、こちらから調べることができます。
地図上の道路に価格が記載されています(単位:千円/㎡)ので、面積をかければ相続税評価額が分かりますし、さらに1.25倍すれば、公示地価に準じた土地価格が分かります。
ただし、実際の土地の評価額(固定資産税評価額)を計算したい場合、立地条件によって、計算方法が違うため、一から計算方法を調べるのは面倒だと思います。
なので、3つの主なケースについて、以下で解説・必要事項を入力するだけで、評価額が出せるようにしました。
2、固定資産税評価額の計算
この章では、必要な数値を入力するだけで、固定資産税評価額が出せるようになっていますが、詳しい計算方法については説明が長くなるので省いています。
詳しい計算方法、考え方について知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。
では、実際に計算してみましょう。
(1)1つの道路に面している場合
こんなケースの土地は、この章で計算できます↓
土地の価値は、正方形に近いほど価値が高く、細長いほど、使いにくいため価値が低くなる傾向にあります。
そのため、1つの道路に面している土地でも、縦横の長さによって、路線価の評価額も変わります。その掛け目のことを「奥行き価格補正率」と呼びます。
奥行距離とは、道路に面していない部分の土地の長さを指します。
そして、該当する土地が、住宅地にあるのか、商業地や工業地にあるのか、などによって、該当する掛け目も変わります。
こちらの入力フォームで、実際に計算することができます。
*1坪=3.3㎡
(2)2つの道路に面している場合(①角地)
こんなケースの土地は、この章で計算できます↓
このような土地で必要な数値は、
- 縦と横の路線価
- 奥行き価格補正率
- 側方路線影響加算率
- 土地の面積
の4点です。
奥行き価格補正率
側方路線影響加算率
なお、準角地とは、このような土地のことを指します。
必要な数値が出せたら、こちらの入力フォームで、実際に計算することができます。
*1坪=3.3㎡
(3)2つの道路に面している場合(②正面と裏面)
こんなケースの土地は、この章で計算できます↓
このような土地で必要な数値は、
- 正面と裏面の路線価
- 奥行き価格補正率
- 二方路線影響加算率
- 土地の面積
の4点です。
奥行き価格補正率
二方路線影響加算率
必要な数値が出せたら、こちらの入力フォームで、実際に計算することができます。
*1坪=3.3㎡
その他、相続に関する記事はこちら
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ですが、こちらの「法定相続情報一覧図」を作成すれば、その手間がかなり省けます。
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相続手続きの流れを確認したい場合には、こちらの記事がおすすめです。
3、路線価をもとに、実際の土地価格を知りたい人の注意点
公示地価・基準地価が、全国約5万地点に対して、路線価は約33万地点の価格が掲載されています。
そのため、路線価をもとに実際の価格を算出(路線価に1.25倍すると理論上は出てきます)することは可能です。
実際問題として、公示地価・基準地価は、すべてのエリアをカバーしているわけではないので、知りたいエリアの土地価格を調べるときに、路線価を利用される方もいると思います。
ですが、特に売却を考えている場合、公示地価や基準地価と、実際に取引されている土地価格とは、大きく違う場合があります。
こんなに違うの?公示地価と実際の土地取引
例えば、綾瀬市内に「大上(おおがみ)」と呼ばれる地区があります。
さがみ野駅の南側に広がる住宅地です。
こちらの公示地価と実際の取引価格は、
- 公示地価:51万円/坪
- 実際の取引価格:34〜73万円/坪
なんと、公示地価の約0.7〜1.4倍で取引されていました。
最高価格は、最低価格の2.1倍です。
どちらも「第一種中高層住居専用地域」と呼ばれる、戸建てやマンションが立ち並ぶエリアです。
駅からの距離は多少違いはありますが、これほどの価格差が考えられるでしょうか?
このような違いが出る理由は、不動産会社によって、得意なエリア・物件の種類が違うからです。
そのため、もし、なるべく高い価格での売却を希望するのであれば、取引実績の多い不動産会社へ相談すべきでしょう。
こちらの記事では、これまでの土地価格の動きや、今後の見通し、高く売れる理由などについて解説しています。
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